お世話になります
遠くの山々が澄んだ青空に映える今日この頃 寒さも増してまいりましたがお変わりなくお過ごしでしょうか
“慌しさ感”の増す11月も半ば 今回のお題は「2014年のヒット商品を振り返り15年を予測する」であります
でもその前に「日々の非常口」を
■日々の非常口
前回も少し紹介しましたがアメリカ生まれ日本在住の詩人アーサー・ビナードさんのエッセイから
■2014年のヒット商品を振り返り15年を予測する
日刊でメール通信を出し続けておられる澤田さんの「ケメコ通信【おやかまっさんどす】から 日経BPヒット総合研究所上席研究員の品田英雄さんの講演レポートです
■ ■ ■ ■ ■
「日々の非常口」
アーサー・ビナード著(新潮文庫)から
■「大まかな好き嫌い」
ぼくは「アバウト」というカタカナ語が好きだ。性格や言動、計画や予定などが「大まか」で「大雑把」なことを表すが、英語を母国語とする人間から見て、型破りの使い方だ。
英語辞典でaboutを引けば、前置詞、副詞、形容詞でもあり、定義がずらずらと並ぶ。
前置詞と副詞のaboutには「ほぼ」「だいたい」「およそ」といった意味が含まれ、about one o'clock といえば「一時ごろ」だ。でも形容詞の場合は、「動きまわっている」ような状態を指し「大雑把」ではない。
「アバウト」を日本語に持ち込んだ人は、その辺の文法なんぞお構いなしに、大胆にも副詞の意を形容詞に化けさせた。たとえるなら「一時ごろ」の「ごろ」を「ごろな人」といった具合に。
むちゃな話ではあるが、aboutという英語は、本質的に大まかな性格なので、文法のルール違反でもカタカナの「アバウト」を否定する気にはなれない。いや、それどころかすぐ合点がいき、やや邪道的な楽しみを覚えながら、好んで使っている。
ぼくの好かないカタカナ語となると「ユビキタス」がトップか。そのもとになった英語の ubiquitousは、キリストが「至る所に存在する」ことを示す宗教用語だ。ただし現在は、真面目に使われるケースは少なく、むしろ ubiquitous mosquitos(逃れられない蚊)のように、皮肉を込めてうざったい存在を形容する場合が多い。
にもかかわらず、情報通信技術を神と勘違いしてしまったのか、日本のある学者が「ユビキタス社会」を提唱し出し、企業と行政がそれを真に受けているらしい。
「いつでもどこでもネットワークに接続できる」新世界と謳い上げるが、本当にそうなったら、人々はいつでも監視下におかれ、個人情報取り放題の状態になるんじゃないか、、、。
■「平和について」
平和とは、どこかで進行している戦争を知らずにいられる、つかの間の優雅な無知だ。
アメリカの詩人、エドナ・セントビンセント・ミレー
平和は、戦争をしたがる人の準備のための時間
ホーチミンのガイドのフィさん
人が死ぬと、写真の中のその顔が急に変わる。
目は今までとは違う視線でこっちを見返し、
唇のほほ笑みも別物だ。むかし
ある詩人の葬式から帰宅して私はこのことに気づいた。
その後、何人も亡くし、毎回写真が変わるので、おそらく
でれもがそうなのだ。
ロシアの詩人アンナ・アフマートワ「変わる顔」
■「民主化野郎!」
~電車内で酒を飲み、罵っている人。~
そして川崎駅で、彼は何事もなかったかのようにパッと席を立って降りて行った。カップ酒のゴミもちゃんと持って。
そこでぼくは思った。ののしりと正反対の機能を持つのは、婉曲(えんきょく)だ。消費者をゾッとさせる「狂牛病」を無機質なBSEに言い換えることで恐ろしさが消える。けれど、もし今後「BSE大発生」で拡がれば、次の言い換えを考えるだろうか。
「民主化」という婉曲語は使い古され、もはや煙幕の用をなさないはずだが、それでも政治家は「中東の民主化」などを連呼する。
2003年の攻撃開始から、イラクで殺された民間人の数について、米政府は一切触れない。しかし米ジョンズ・ホプキンス大学の研究グループがその翌年、イラクの各地の医療関係者に依頼した聞き取り調査によれば、犠牲者は十万人をくだらない。
しかも、ファルージャの惨劇については把握し切れず、その死者数は計算に入れなかったという。
つまり、ぼくの母国の軍隊がイラクで民衆を万単位、十万単位で「民主化」している。口汚くののしりたい気持ちは、よくわかる。
■ ■ ■ ■ ■
ケメコ通信VOL.4825【おやかまっさんどす】
「ヒットトレンド」から
■ ■ ■ ■ ■
ということでした
政治家さんは「言い換え=婉曲」の名手 日本人の持つ“良さ”を持ち合わせない人たちが日本の代表 アメリカ批判のアメリカ人が日本的?
「見た目を褒めるんじゃなく内面を褒める」 自分にも相手にも正直でありたいものです
ではまた
お知らせ
グループ写真展に参加させて頂きます
テーマは「神楽坂」 よろしければ

■カメラサミット「神楽坂」グループ展
■会期
2014年12月4日(木)から2014年12月9日(火)
13:00-20:00
(初日15:00から、最終日19:00まで)
■カメラをこよなく愛するハイアマチュアの面々が、歴史ある「神楽坂」を
自由に撮り下ろした、初のグループ写真展
■会場
Gallery NIW
〒112-0014 東京都文京区関口1-44-8
東京メトロ有楽町線 江戸川橋駅 1b出口より徒歩3分
(中央・総武線からの乗り換えは市ヶ谷駅を推奨)
東京メトロ東西線 神楽坂駅 2出口(矢来口)より徒歩11分
都電荒川線 早稲田駅より徒歩12分
■入場無料