お世話になっております
「学」とつくとぐっとグレードがあがる気がします
そこで単なる飲み会も「学会」と名付けると、何か高尚に思えます
何年か前「大井町迷宮学会」と名付けて
毎月大井町界隈を歩いてたり、と
さて、今回のお題は「居酒屋」
タイムリーな話題かも知れません
参考図書)
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
◆居酒屋緊急事態宣言
〜コロナ禍の影響とは関係なく
経済的な格差の拡大と貧困層の増加の中で
日本の居酒屋文化は崩壊の淵に立たされている
格差拡大を抑え
貧困層が生まれないようにする対策とともに
居酒屋文化を守るための制度改革が必要
多くの居酒屋経営者は、高齢化して
後継者がいない状態にある
事態は急を要する
◆出会い
居酒屋で出会った人は、数知れない
バブル経済で大もうけした経営者
隣り合わせた一週間後に逮捕された風俗業者
出入り業者に飲食費を払わせている医学部教授
酔うとセクハラを始める高名な建築家
居酒屋以外では、絶対に出会うはずのない人々
◆人々を平等にする
居酒屋では、金も権力も意味をもたない
ふだんは医局員相手にふんぞり返っている医学部教授だって
ここではただのオジサンである
それがいやだという人は、居酒屋には来ない
ここでは、人と人が水平につながっていく
水平のつながりだから
つながりがつながりを作りだして
さらに広がっていくこともある
◆様々な社会的機能
居酒屋が衰退すれば
社会の安定は大いに損なわれる
安らぎを得る場所であり
人とのつながりを作りだす場所でもある
ここから
さまざまな食文化も生まれてくる
これが失われることによる損失は大きい
経済的格差の拡大が社会問題となり
最近ではさらに進み、貧困の広がりが注目される
◆都市の第三空間
第一空間 家の空間
第二空間 仕事の空間
そして
第三空間が居酒屋である
自由に時間が使える様々なタイプがあり
好みの場所を選べる
交流することができる
また
交流しないことも出来る
そして交流しようがしまいが
そこに居れば人々の間に相互理解を作りだす
一緒に飲んで一緒に酔えば
お互い同じ人間だということがわかる
そうすれば
差別は生まれなくなる
格差が無制限に大きくなってはいけない
ということもわかる
だから
居酒屋こそ
私たちが目指すべき社会のモデルなのである
◆人権問題
豊かな文化を守り育て
安定した社会を維持するために
「誰でも酒が飲める社会」を
「誰でも居酒屋へ行ける社会」を
その為に必要な政策を
国と企業に要求していく必要がある
そのためには!
◆酒税体系の抜本的な改革
ビールに対する過酷な重税は
ただちに改められるべきである
ビールの大瓶1本には、約127円の税金がかけられている
これをワイン並みにすれば、税額は約65円となる
減税分の一部が、居酒屋の経営安定化と
店員の賃金引き上げのために使わたとしても
店で飲むピールの値段は何十円か下げることができる
大衆酒場なら
大瓶1本が300円台になるかもしれない
◆重量税→従価税へ
酒の容量に対して課税する従量税ではなく
価格に対して課税する従価税にすれば
高価な酒にはそれだけ多くの税がかけられる
酒に含まれるアルコールあたりに換算すれば累進課税となる
ビール大瓶にかけられている酒税は126.6円
100万円のロマネコンティは64.8円
こんな不合理が許されていいだろうか?
※橋長注
この本は2008年のモノ、解る範囲で修正しましたが
詳しくは財務省でご確認下さい
https://www.mof.go.jp/tax_information/qanda010.html
※橋長注
酒類販売業免許( 酒販免許) についても
多く書かれていますが、今回は割愛します
せめて庶民が飲む普通のビールや酎ハイに使う甲類焼酎くらい
飲食店が安く仕入れることができるようにならないものか
飲食店用の制限付きの酒販免許制度が
新設されれば居酒屋の酒はもっと安くなるはず
◆酒飲みも協力しよう
酒税の引き下げと酒販免許制度の改善で
仕入れ価格が下がったら
その半分くらいは経営の安定化と店員の待遇改善に使ってもらい
値下げにあてるのは半分で我慢しよう
居酒屋好きなら、文句は言わない
◆ 目標
違う仕事をし
地位や収入が多少は違っていても
極端な格差にはならず
同じカウンターを囲む者どうし
そんな関係を結ぶことのできる社会でありたい
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ということでした
居酒屋に行けず、
「ほろ酔い」でメールを触るとろくなことはない
先程、誤送信してしまいました
くれぐれももご用心下さい
「お前が言うな」
はい、失礼いたしました
厳しい時は続きます
皆様におかれましても
心の栄養補給は怠らない様、ご自愛下さい
ではまた