私が最近購入した書籍「日本語 語感の辞典」 中村 明 (著)で この文字に目がとまりま
した
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【粋】容姿・態度・行為や街・建物などが洗練されている中にも品のいい気品がある意、人情にも通じていてしかもすっきりとしている意で、会話にも文章にも使われる、ちょっと垢抜けたことば。<粋な姿><粋な小部屋><粋な計らい><粋な年増>織田作之助の『夫婦善哉』に「白い料理着に高下駄という粋な格好」とある。漢語「意気」からでたとされるが、「粋」と書けば和語として意識され、江戸時代後期の美意識を表す。「粋筋」もその延長で花柳界をさす。「野暮」の対極にある。
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「粋」
今 求められるのは「粋な計らい」であると思います いや 「粋な計らいが出来る人」ですね “粋なはからい”をするには 実態のない世論 利害関係者の反対(それは根拠がある反対であれば議論できるのですが 往々にして根拠のない場合が多い)等々と戦わなければなりません
カンニング事件 様々なご意見が飛び交っておりますが
たとえ緊張を強いられる場面でもあらゆる手段を尽くし情報収集にあたる!社会人としてこのような人材は?
少なくとも弊社にとっては 欲しい人材であります
カンニング!
2007.1.18にこんなコメントを書きました
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最近私がよく使うフレーズがあります 「ビジネスではカンニングOKあいまいな回答をするより調べてから答えるべき」と社員によく語っています
新入社員がお客様からの質問にたじろいでる場面は 皆様もよく目にされると思います これを上手に調べたり 席をはずして先輩社員に聞 いたりはたまた素直に謝って「調べます」と答え その回答の段取を伝えたり いずれにしても“素直さをベースにした工夫”が大切だと感じております
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と 心底そう思っています
前回#229でIT技術の進歩に関連して「息子よ もう勉強なんかせんでもエエで」と書いた後に このカンニング騒ぎ(事件ではないと思っております)で 改めて愚息にメッセージを
今回の本編は3月12日で二十歳を迎える愚息へのメッセージという形式でご機嫌を伺います
テーマは「続」
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愚息へ
「二十歳」おめでとうございます
次に会う時は 大人同士として一献 傾けましょう
父の話をしましょう
最近 改めて胆に銘じていることがあります 「続ける」「継続する」ということです
森山大道 路上スナップのススメ (光文社新書)
■まず最近読んだ
「森山大道 路上スナップのススメ」 大山大道、仲本 剛 (著)から
「写真の一般的ノウハウとは離れてしまうかもしれないけど、とにかく撮影するときは、コンセプトだとか、テーマだとかは頭から外せ、と僕は言ってきた。まあ、若い頃の僕もそうだったから、若い人たちがまずコンセプトを求める気持ちも分らんでもないけどね。でも・・・略・・・
そんなことより、とにかく全身で感じたものを、なるべく選別することなく撮っていく。
撮らんことには始まらないんだよ。あんまり頭の中でごちゃごちゃと考えたり、理屈をこねてる前に、撮っちゃったらいいよっていうことなんだ。理屈なんて、後からいくらでも付けられるんだからさ。」
「量のない質はありえない。」
■「靴下屋」タビオ株式会社のワタナベさん
「機械もね 多く作れば作るほど慣れてくるんですよ 少ないロッドでつくるより 多く作れば作るほど 驚くほど品質があがるんですよ 全く別の完成度の製品になるんですよ
橋長さん 機械でもそんなんやで」
■2006年2月3日 橋長
中学卒業時の愚息へのメッセージ(学校からの親への宿題にて)
愚息へ
入試、卒業、高校入学と友人も皆それぞれに新しい進路へ進むことになるでしょう。
ひとつだけ忘れないで下さい。人の値打ちは、学校や職業で決まるものではありません。人の値打ちは、“誇り”(プライド)を持っているか否かで決まります。自信を持って下さい。継続することが何より大切です。
君は小学生の時からサッカーを続けています。ひとつ上の学年が誰も居なかった時期、上の学年のリーグで戦っていました。いつも、いつも、来る日も来る日も負けていましたね。合宿に行っても試合は負け、疲れてぼろぼろになっても、次の日は「行ってきます。」と、またサッカーに出かけて行きました。
そんな君を父も母も、誇りに思っています。何事にも自信を持ち、継続することが出来れば、人にも敬意を持って接することが出来るはずです。
ひとつだけ忘れないで下さい。
自分に“誇り”を持ち、“継続する”ということを。
■ LS HAGAKI Vol.46(2003.2.18)橋長
この季節 冷たい雨が降ると思い出すことがあります「行きたい!」数年前の冷たい雨の中 石川県の手取川での遡上するサケの釣のことです
悪条件で結果は当然“ぼうず”それでも暗くなるまで腰まで水に浸かってキャストし続けました
よく「釣師は嘘つき」と言われます 生まれつき嘘つきなのでしょうか
我々釣師はまず自分自身に嘘をつくことから始め徐々に耳を貸してくれる人になら誰にでも嘘をつくようになります 理性的な判断と客観的な視点をも ってすれば“うまくいく”し“健康的”であるはずです
嘘をつくことは後天的にその能力を開発したからであると言われています 勝利する為の工夫かも知れません 自己啓発システムとポジティブな幻想が共存すれば 行動へのモチベーションが生まれ その行動からいくつかのポジティブな結果がうまれます
結果をうみだすためには行動しかないので ポジティブな結果は持続性を生み 持続性は勝利を生むという図式です
「シュートを打つのをやめないことが何より大切なんだ」マイケル・ジョーダンがユタ・ジャズを相手に第3クォーターまでの不振から一転し第4クォ ーターで逆転した時の勝利インタビューで語った言葉です
釣において過酷な状況でもポジティブな幻想は希望をもたらし キャストし続けることが出来る その状況を楽しむことが出来るのは釣師にとっては常識です
だからこそようやく釣れた魚はどんな魚であれ“特別な魚”であり“大きな魚”であり“すごいファイトを味わわせてくれる魚”なのです
慢性的楽天家である釣師としてはついついポジティブな幻想から自己啓発した過程と結果を“客観的”にではなく心のままに幻想のつづきとして表現してしまうのです(=客観的に言うと“嘘?”)
■月刊 日本カメラ 平成23年3月号213ページ 田中長徳氏記事から
無論、現在、ウィーンに居るのでフィルムはまだ現像していない。これはフィルムに撮影した時に「未来に写真の罠を仕掛ける」という今のデジタル時代にはなかなか叶わない豪華な「映像の贅沢」であろう。
■「森山大道 路上スナップのススメ」 大山大道、仲本 剛 (著)から
「今日撮った佃島もね。ま、撮っとこうか、なんて軽い気持ちで撮ったけれど。十年ぐらい経ったらね。有り得るんだよ。後世の人たちが『これ、いいよね』って言ってくれる可能性が。写真はね、その時代、時代の意識でもって、いくらでも蘇生するものだから。」
二十歳! まだまだこれから 焦ることはありません いっぱい いっぱい 未来に罠をかけることを父は願っています むろん すべては 君の判断でね
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少々照れますが こういうことであります まずやってみる 続ける それに“粋”なスパイスを効かす まだまだこれから 愚息には負けないようにしたいものです
EHAGAKI #230≪粋と続≫
by OLYMPUS OM-1 50mm 1992~93?