お世話になります
先般 とある焼肉屋さんでレバーを食べました
店員さん曰く
「いいレバーが入ってますよ」ということで注文
「以前でしたら 生でお出ししていたぐらいです」
「ゴマ油と塩で味付けしてますから」
「軽く 軽~く 軽る~く 炙る程度で召し上がって下さい」
どうやって食べたかはご想像にお任せしますが 少なくとも私はこの味付けの“焼き用”レバーは食べたことありません
昨年夏こんなブログを書きました
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「脱法レバー」
私は湾岸を歩いていた
それを散歩と呼ばれるかも知れないが私には一つの確信があった
暑い夏の午後
目的なく歩いている様に装いつつ
ある看板の前で立ち止まり
待つ
背中に流れる汗
不意に背後から声がかかる
男は無愛想に
「あるよ!」 と
“それ”を受け取った私はほくそ笑むのをこらえ その場を後にした
しかし
やはり騙された これは合法的なイミテーション
体に優しいコンニャクであった
つづく
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バルコニーで家庭菜園をすると犯罪になる?
まさかそんなことがある訳ない と思っているんですが 昨年の今頃 牛の生レバーが食べられなくなる なんて誰も思っていませんでした
野菜を育てその種から また野菜をつくる そんな当たり前のことが難しくなるかも知れないという話を聞きます
遺伝子組み換えによりその種は一代かぎり つまりそこから子孫は生まれない そしてその種以外に効く除草剤をセットで使う
翌年 また翌年とその会社から種と農薬を買い続ける その会社以外の種を使うことは禁じられる
そんな極端なこと? と思われる方が大半どと思いますが 生レバーの件が頭をよぎります
知っておくべきことだと存じます
「取引先に便宜を図る」という“一般企業”として 当然の動きをしている日本の新聞・テレビが積極的に取り上げることは無いでしょうが
検索キーワード:モンサント
さて今回のお題は農業について
■手作業の稲刈り
■『農(みかん)発の、新しい社会(流通)の姿』
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■『農(みかん)発の、新しい社会(流通)の姿』
ケメコ通信VOL.4158【おやかまっさんどす】
『ヘッドライン』は【価格のフシギ】です。
澤田です。
顧客を探すのでなく働きかけ共感し変化(成長)させる。
みかん農家と自ら仰る森 賢三さんの言葉です。昨日のMCEI大阪支部 2013年 1月度 定例会の講師は 和歌山海南市で2年半前からみかん農家をされている森さんでした。
森さんはそれまではSCIデータで有名なマーケティングリサーチ会社 株式会社インテージに30年間在籍し企業のマーケティング戦略や環境政策プランの策定などに携わっておられました。
2010年に実家の事情で退職され実家の和歌山に戻り目の前に拡がるみかん農家の諸問題に否応なしに取り組み始められました。
「私」が変われば「地域」が変わる。「地域」が変われば「世界」が変わる。 踏み出そう、「私」の一歩!
失礼言い方ですが見てくれはすっかりみかん農家のおっさんですが頭の中はまだまだ現役のマーケッターです。
SVIセグメントという言葉を教わりました。ソーシャルバリューインデックスセグメント。社会的価値という観点で人間や事象を分析する。
森さんがインテージ社で考え出した概念です。結果見えてきたのは人(の価値観)は絶えず変化するということでした。
変化する人(顧客)をどう捉まえるか。ころころブランドスイッチする顧客、浮気する顧客から浮気しない
顧客にするには。
結論は人の変化をウォッチするのでなく人を変化させる(育てる)ということでした。そのためにはどうすればいいのか。
森さんが育てられたみかんをいただきながら講演は続きます。森さんのみかんは無農薬・乳酸菌栽培です。食べてみると濃ぉぉい味がほとばしります。
みかんづくりはほとんど素人に近い森さんがチャレンジした今まで誰もやっていない無農薬みかんをいただきました。
既存のみかんづくりはただただ甘いみかんを目指します。そのためには糖度(光合成)を上げ酸を下げてその差を開ければ開くほど甘いみかんになると教えらました。酸を落とすためにはみかんにストレスを与える。ストレスを与えると危機感をもったみかんが持っていた酸をつかって防御します。
その結果、酸が下がります。与えるストレスは農薬です。それで甘いみかんができると周りから教わります。しかし農薬の多用は結果的にみかんの栄養バランスを崩し、病気や害虫が発生します。反対に栄養バランスがいいと味の濃さに繋がる。
森さんは無農薬で乳酸菌栽培で甘味も酸味も多いみかんづくりを目指します。そのためには元々あった酸を落とさずにアップさせる。
身体にいいものを食べれば身体がおいしいと言う。おいしさは感動です。感動は理性ではなく情念の感動です。
身体がおいしいと叫んでくれるものをつくる。それには自らの成長が必要です。自らの成長が魂を喜ばせ、魂が成長する。
作り手の人間性を高めることなしに、「本物」の作物は作れない。ということで自ら提唱されている育ちあいネットワークビジネス(SNB)の取り組みも話されました。
最後に組織(企業)が目指すこととして目の前の売り上げを増やすことでなく組織を成長させること。それには社員個人を成長させること。ひとり一人の社員が成長して企業が成長する。それを見て共感してもらった顧客が成長する。
「明日の顧客を創造せよ!」
これはぼくがドラッカーの「顧客の創造」に刺激され昨日の、今日の顧客でなく「明日の顧客を創造する」と考え出したキーワードです。
MCEIは多様なマーケティングの現場で困難な課題に挑戦し続けている実務家の組織です。MCEI大阪支部では10年ほど前から一年間の定例会活動の基本方向を定める「年間テーマを」決めています。
09年度「関西元気印!」1
10年度「わくわく!どきどき!」
11年度「素(す)のマーケティング」
12年度「Re:Marketing」
いやあぁぁっ!まさにこの数年の年間テーマをそのまま実践されているような森さんの活動です。
みかん農家として生産者として太陽と土と栽培の現場で続けられているすばらしい活動をお話いただきました。
希望はここから、
勝負はこれから。
これから面白くなる
今日、ここからまた新しい出発元気出していこう。
(水口語録より)
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ということでした
安全に対する基準 その数値はその時々で変更されます
「安全で美味しいモノを食べたい」と誰しも思いますが 数値も大事ですがそれ以上に“丁寧” そして家庭菜園の様な“楽しみ”から価値をにつくることが大事ではないでしょうか
食の見直しではなく我々の生活・システムの見直しの時期ではないかと愚考する次第です
ではまた