暮れましてありがとうございました
今年もコロナ禍に明け暮れました
来年は壬寅(みずのえとら)
どんな1年になるのでしょうか
「人生は本来、不要不急ではないか」
と養老先生は仰ってます
参考図書)
コロナ後の世界を語る
現代の治世たちの視線
朝日新聞社・編 第一章「養老孟司」から
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
不要は不用に通じる
不要不急は自分のことではない
そのモノサシは周囲、つまり世間という状況にある
ウイルスにも不要不急はあるのか
寄生虫は宿主が死なないように配慮する
宿主にとって致命的になるのは矛盾となる
なぜなら、宿主の死は自分の死を意味するから
寄生虫が致命的になるのは、宿主を間違えた場合が多い
宿主を生かさず殺さず状態にして、自己と子孫の保全を図る
ウイルスの場合も最終的には似たことになるに違いない
ヒトは適当に感染し、適当に病気になり、適当に治癒する
これならウイルスはヒト集団の中で生き続ける
ヒト集団全体を滅ばしてしまっては共倒れになる
新しいウイルスとは、新たにヒト集団に登場し
そこに適応していくまでの過程にあるウイルスである
コロナもやがてそうなるはずで
薬剤が開発され多くの人が免疫を持ち、共生関係が生じ
いわば不要不急の安定状態に入る
ヒトとウイルスの不要不急の関係
それはヒトゲノムの解析が進んでわかった
ヒトゲノムの4割がウ イルス由来だという報告がある
その4割がどのような機能をもつかは、まったく不明
むしろ
ゲノムの中で明療な機能が知られている部分は
全体の2%足らずに過ぎない
つまり
ヒトゲノムをとっても、そのほとんどが不要不急
それはジャンクDNAと呼ばれている
ジャンクの方が量的にはむしろ全体を占める
そういうことであれば
むしろ要であり、急であることが
生物学的には例外ではないのか
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
ということでした
暮れない昼はない
気兼ねなく一杯やりたいものです
皆様に幸多き事を祈念いたします
ではまた
過去の丑年メモ
1854年(嘉永7年/甲寅)
江戸幕府とアメリカ合衆国が日米和親条約を締結
1866年(慶応2年/丙寅)
坂本龍馬を仲介役として薩長同盟締結
徳川慶喜、15代将軍に就任
1878年(明治11年/戊寅)
東京株式取引所の開業
1890年(明治23年/庚寅)
教育ニ関スル勅語(教育勅語)発布
和歌山県沖にてオスマン帝国の軍艦遭難事故発生
第1回帝国議会開会
第1回衆議院議員選挙
大日本帝国憲法施行
1902年(明治35年/壬寅)
第1次日英同盟調印・発効
1914年(大正3年/甲寅)
第1次世界大戦勃発
日本がドイツに宣戦布告
1926年(大正15年昭和元年/丙寅)
昭和天皇即位、昭和に改元
日本放送協会(NHK)設立
十勝岳大噴火
1938年(昭和13年/戊寅)
厚生省設置
国家総動員法公布・施行
1950年(昭和25年/庚寅)
聖徳太子像の千円札を発行開始
第1回さっぽろ雪まつり開催
漫画『ピーナッツ』(スヌーピー)連載開始
朝鮮戦争勃発
1962年(昭和37年/壬寅)
アメリカ初の有人地球周回飛行
「ザ・ビートルズ」レコードデビュー
首都高速1号線開通
東京タワー完成
キューバ危機が発生(10月)
1974年(昭和49年/甲寅)
小野田元少尉が日本に帰国
気象庁「アメダス」運用開始
佐藤栄作がノーベル平和賞を受賞
ウォーターゲート事件によるニクソン大統領の辞任(8月)
田中角栄首相の辞職(12月)
1986年(昭和61年/丙寅)
ダイアナ妃が来日
上野動物園で国内初パンダの繁殖に成功
スペースシャトル「チャレンジャー号」爆発事故発生
世界初・レンズ付きフィルムカメラ「写ルンです」発売
1998年(平成10年/戊寅)
長野オリンピック開催
FIFAワールドカップに日本が初出場
日本初の火星探査機「のぞみ」打上成功
2010年(平成22年/庚寅)
惑星探査機「はやぶさ」が帰還
北朝鮮で金正恩氏が後継者に指名
尖閣沖で中国漁船衝突事故発生