橋長戯言

Bluegrass Music lover, sometimes fly-fishing addict.
橋長です。

EHAGAKI #285 ≪残る人は、≫ 

2014年05月19日 | EHAGAKI

Dscf7605

お世話になります

さて 今回のお題はラジオから 2回目
人類の壮大な歴史を 元ネタを読んだり 調べたりするコトなく 耳から入ってくる情報だけをメモしました

■ ■ ■ ■ ■

文化放送(5/5~9)「武田鉄矢・今朝の三枚下ろし」
以下 メモの羅列です

今朝の三枚おろし
「そして最後にヒトが残った」クライブ・フィンレイソン著

そして最後にヒトが残った―ネアンデルタール人と私たちの50万年史 そして最後にヒトが残った―ネアンデルタール人と私たちの50万年史
価格:¥ 2,808(税込)
発売日:2013-11-09

月)

ネアンデルタール人が滅んだあと我々現生人類が栄えた それはすぐれていた訳ではなく「まぐれ」

ネアンデルタール人は立派な体格で 1.8~2.0mもあったらしい
筋肉質 高い文明を持っていたとか

埋葬されていた 亡骸の上に鼻の種がいっぱい発見された
言葉をもっていた 仲間意識もあった

遺跡の中の食料の骨

毛長マンモス サイ ジャコウウシ トナカイ イノシシ アカシカ ダマシカ 等々大型動物の肉を食べていた

おそらくネアンデルタール人は人類種の中で最高・最強の種であった

最高・最強の種であったがゆえに 石や斧は使ったが飛び道具は使っていなかった 痕跡がない

トナカイ・イノシシ・鹿などは接近して格闘し仕留めていた マンモスに対しても立ち向かっていったんじゃないか?

マンモスから恨みをかって逆に襲われたりもしたんではないか?

ユーラシアからヨーロッパ、シベリア南部の森の時代 気候変動で森がひらけた 隠れる場所が減ったが 勇猛果敢に 小さな集団で活動したんではないか

大型の草食獣・肉食獣を敵にまわし 滅びへの道が早くなった

火)

ユーラシア大陸を制覇したネアンデルタール人は5万年~3万年前に滅びた

遅れてアフリカから旅立った現生人類が定住しだす

我々現生人類はネアンデルタール人に比べ 本当に貧弱な体格であった

大型草食獣と格闘する体力・体格を持っていなかった

それで

集団で狩をする その為にコミュニケーションを密にし 言葉をより複雑にした

しかし激しい気候変動に翻弄された

140年単位で風景が激変した 

親世代は森林に暮らし 子世代は樹木のポツリポツリある茂みで暮らし 孫世代はガランとした草原で生きなければならなかった

3代でまったく違う環境で生きなければならないほど気候変動が激しかった 親がもっていた知恵は子に役は立たなかった

完成した種であるネアンデルタール人にはそれゆえ対応できなくなった

それに対し我々現生人類は貧弱な体格ゆえに とにかくひたすら移動した 草原を移動し道具を発達させ生き残っていった

強さが生き残る条件ではなく 弱さが生き残る為の条件であった

4万5千年前 ウラル山脈とカスピ海の東に進出した現世人類は遺伝的多様性を発揮して 様々な人種が生まれた

西にいけばイギリス人 東に行ったら日本人みたいな

我々は弱さを武器に生き残った

水)

人種を生み出した
ここから1万年前に現代に良く似た気候に落ち着きだした

そして人類に文明が蓄積しはじめた

集団での狩り それを伝承 集団は村になり 村は 宗教をつくった

その間 現生人類は 中央アジアでネアンデルタール人より効率よく動き回れる体型を持った ガッチリではなくしなやかな肉体を持った

「異種交配はなかった」と著者は言うが

ネアンデルタール人との交配はあった痕跡が2008年に発見された

我々は寒冷期 小氷河期 獲物にされるほどの弱いサルの一種であった
森の隅っこ 森と草原の周辺部に暮らした 中心部は強い種が支配していた

森の中央部にある“甘い果実”を諦めた
落ちているモノを拾えるように股関節が柔らかくなり 直立できるようになった なめらかにあるけるようになった

弱いがゆえに 集団で行動し 言葉を使い 空いた両手で道具を
槍 斧 弓矢 釣鉤を発明していった

ロシアの遺跡から 1万7千年前の マンモス、北極キツネトナカイの骨が発見された

そこには別に“犬の骨”が発見された それは食用にした状態ではない二匹の犬であった

人類は犬と一緒に生きていくこととした 一緒に狩りをしてくれる唯一の動物であった

犬を手に入れたことは ほぼ蒸気機関や原子力に先行する道具を手に入れたことと同じことだ

その後 犬を飼うことは人類の本能となる

木)

犬の存在は大きい
ロシアで見つかった犬はシベリアンハスキー 重要なのは 農耕よりも早くに犬との共生が始まっていたこと

犬と共生するうちに人類は 他の動物の家畜化が可能であることに気づく そこから定住 農耕社会が生まれたのではないかと考えられる

すべてのデザインが完璧に現状と適合したものほど 突然絶滅に直面する

適者生存ではなく 適合しないモノが 未踏地の過酷な環境に向かい 生態的開放という急速発展をする 自分の機能をあげて適者になっていく

「完成されていない」ことが重要

あした幸せになる為には 今不幸でなければならない
今 いいこといったなぁ

人類が生き残った訳

すみっこでか細く活きていた

なんとなく現生人類は日本人に似てないかい?

その弱さこそが次の時代に適合生していく強みだ 小ささこそが強くなる条件である

最後に人が残った=日本人が生き残っていく秘訣ではないか
ささやかなコトが

金)

「人類が生き残ったのは 偶然である」 クライブ博士

その偶然を引き寄せた何かがあるハズ

犬と共生した とか

弱さを武器に生き残る

まとめ

自己を環境に合わせるのではない 環境を選んで その環境に出入りするもの そういうモノが生存していく

著者は50万年をこう振り返る

弱きモノ 辺境に住むモノ そして孤立しているモノ それが実は進化の条件だ 強いモノ 大通り 真ん中に住んでいるモノ 彼らはは進化が止まっている

ネアンデルタール人は15万年まえに生まれた アフリカから脱してユーラシアの覇者となったが 気候変動により 2万4千年前に絶滅した 13万年も生きた人類種であった

我々はアフリカを出た時が12万年前 すでに我々は言葉を持っていた 二十歳で子供を生んだとして そのアフリカを出た先祖から我々まで5千世代

文字が生まれたのが5千年前のシュメール文明 しかし2万年前フランス・ラスコー洞窟の壁画には 動物の絵や月の満ち欠けの絵が発見された それらの絵は文字としての意味をもっている

ここがネアンデルタール人との小さなそして大きな 差となった

絵文字が文字として整理されたのが5千年前 わずか250世代前

ライト兄弟が初飛行したのが わずか100年ちょっと前

弱くて隅に居て孤立しているところから進化がはじまる

Dscf7599

■ ■ ■ ■ ■

ということでした

一回聞いただけでここまで書きおこす能力は私にはありませんが便利なものでiPhoneアプリの“Podcast”でアーカイブが聞けるのです

まだまだ若造 “弱さ”に支配されることなく“弱さを知り”前に進みたい

と 愚考する次第です

ではまた