こんにゃく談義(NHK1957年放送)
テレビ このごろ面白いと思う番組がありません
最近の時事番組は妙にテンションの高い当事者が“言える範囲だけ”言う
という連中が幅を利かせています
一方 バラエティーは “言わずもがな” です
バラエティーでは「タモリの今夜は最高」や深夜に放送していた頃の
「笑う犬の生活」なんかが良い線いってたと思うのですが
今(10/24 0時過ぎ)NHKアーカイブス見てます
落語の「こんにゃく問答」をもじって「こんにゃく談義」
ご隠居役の徳川無声さんと八ツァン役の柳谷禽語楼《きんごろう》さんが毎回ゲストを迎えてお話する番組の様です
こんにゃく談義(NHK1957年放送)
水爆の難しい問題だけではなく「卵売り」「八百屋」の掛け声なんかも話題にし落語のシュチュエーションを活かして時事問題を語っています 当時話題の核実験の影響を解りやすく解説しています
徳川無声(ご隠居)
柳谷禽語楼《きんごろう》(八ツァン)
桶谷繁雄さん(お客さん)
「水爆を作っている人達は一方で先祖を供養している!」
「放射能はお天とう様にいっぱいあって・・・」
「軽いからなかなか落ちてこない・・・」
「近頃『人類滅亡』とよく聞く 毎日聞いていると心に溜まるぞ よくないぞ」
「こんな話はよそう」
「お花見だね」
「花」
「石の脇に桜」
「・・・」 「石は育たないぞ」
「化石だね」
「育つ石もある」
「・・・」「胆石・・」
「魚辺に弱いでイワシ」
「こんにゅあ~く~」
「桜は日本のものかね」
「そうだよ」
「だけどチェリーという言葉があるじゃねえか」
「桜の字は中国から・・・」 「・・・」
「中国には桜桃というものがあるの」
「勝手にいろいろ使っているんだね」 「・・・」
「放射能だか何だかが降ってくる・・・」
「字も怒れば 樹も怒ってんの」
「いらんものはいらないんだから」 「・・・・・」
こんな調子で話がすすんでいました
なかなかのものです
※10年前に書いたモノですが
『良くない言葉を頻繁に使うと心に溜まるから良くない』
という言葉が忘れられません
日ごろから汚い言葉は使うべきでないと愚考いたします
(2015.9.16)