【2013年9月28日(土)】
「中延」駅前の「六文」
さて、この日は東京小周遊。とは言っても仕事関係で各地を回るお決まりの行動パターン。
新宿、西荻窪~徒歩~永福寺、渋谷、目黒、武蔵小山~徒歩~荏原中延~徒歩~中延駅前へ。
駅前に「六文そば」の黄色い看板が、よく見ると二階に「もつ焼き 煮込み 六文、美味しくて安いが一番 お気軽にお二階へ」
と書いてあります
「六文そば」の上 というと日本橋三越前すぐの六文そばの上が「酒処六文」で業界の先輩方に連れられてよく通ったお店。
実は先般、急にお誘いがありましたが、少しの時間なら、と顔を出しました。
聞けば閉店、店じまいされるという寂しいお話でした。
↓ その閉店した「酒処 六文」


話は戻って中延駅前の六文そば
時間は16:30 まだ営業している気配はないものの「営業中」の札が、
初めてで中の様子が解らない店にひとりで入るのは勇気がいるもの
そこでテリー師匠から聞いた言葉を思い出しました
「なじんだ酒場にしがみついては飛べない。自分の力で飛び込む危険をおかさなければ肴を見ることはできない。」 というホッピー族の格言
よし!っとばかりにゆるゆると急な階段を上がります。二階に扉も無くU字方のカウンターが
カウンターの向こう側に寝ている人が と電話が鳴り その人がカウンターのこちら側に来て電話に出はります
ということはこの人が大将か ん 話の内容から大将が常連さんとしゃべったはります
小さなテレビが相撲中継をかけてます
電話中 様子をみるとかなり年期の入った(キタナイ)店のようです
電話が終わり 大将に 「いいですか?」と問えば「あ、どうぞどうぞ」ということで椅子につきます
散らかったカウンターのモノを少しずらし、きれいにカウンターを拭き終わったところでこちらをチラリ、すかさず「じゃぁ ホッピーを!」
「はいよぉ」 ということでホッピーグラスにちゃんとした氷をつめ焼酎ドボっといれ出てきました
注文出来る空気ではなく、大将は冷蔵庫から何か出したりしまったりしまったり、鍋を火にかけたり、すると突出しが出てきました
ここで初めて「煮込み:450円也」を注文
お!さっきの鍋は煮込みの注文を見越しての動きだったんですな、たぶん。
ねぎを丁寧に刻んでおられます。作り置き無しなんでしょうね。
で煮込みが来たところで「ナカ」をおかわり。 焼酎は「いいちこ」のようです
で、ここらで世間話 日本橋三越前の六文のことも知っておられ、こちらが追い付けないほど昔話。
5時もまわって大相撲も盛り上がってきたところで「厚揚焼:300円也」と「日本酒:350円也」を注文。
「はいょ、日本酒は常温だね!」 「はぁい」
で、厚揚をガス台で焼いてるんですが、どうみても焼き過ぎ、途中で焦げを削ったはります
お休み中を無理やり開店させられて、まだ本調子じゃないんでしょうか。
で、まな板では薬味、 ネギ、ミョウガを丁寧に刻み混ぜ、生姜もその場で擂り、鰹節と乗っけて出来上がり、なかなかの丁寧な仕事であります。
美味しかったです。 焦げてない方がもう少し美味しかったでしょうが、、、
その後、大将は柿をむきはじめます。客も私一人、それなりに話もし、ちょっことサービスに出してくれるのかな、と一瞬思いましたが、大将は柿をもって反対側のカウンターで柿を食べながら大相撲観戦。 はいはいそうですよね。
と そこで、常連さんが一人、大相撲ファンのようで「遠藤」の休場をぼやいておられます。そしてもう一人、こちらも常連さんです。
“引き継ぎ完了”という感じでお会計
銘柄は忘れましたが美味しい日本酒でした。「六文」、また来ますね
テリー師匠の「東西酒場探訪案内所」風、ということで