断捨離 や終活は安定した売上げが見込めるツールなんでしょうね
このEHAGAKIでも整理・整頓について
いろいろ書いてきました
もっともそれは「整理しないコト」に対する
言い訳であります
EHAGAKI #354≪頭の領域≫2018.6.26
EHAGAKI #352≪世界にまるで不用の物なし≫2018.5.6
そんな「整理しない言い訳本」の決定版がありました
アンチ整理術
森 浩嗣著 日本実業出版社
この本の「まえがき」
◇ ◇ ◇ ◇
この「まえがき」だけで本書の内容が理解できたと思う
結論をここで書いておこう
断捨離するなら、持ちものなどどうでもも良い
そのまえに、自分の気持ちを断捨離
終活も同じ、まずは死ぬ覚悟を
次に、人間関係を断捨離しておく
そういう面倒なものを子孫に残さない
それが本当の断捨離である
断捨離を奨励しているわけではない
そうはいっても、人それぞれ
生き方が違っている、なかなか縁が切れない
理想となるべき方向性へ、少しずつでも近づこう
いっか死ぬ
明日や明後日は、なんとか死なずに迎えることができそう
明日のために、今日は準備を
そういう意味での「整理術」
◇ ◇ ◇ ◇
これだけ読んで、もうエエか、と思ってしまいます
以下、この本とネットで拾った私の断片メモです
◆ ◆ ◆ ◆
◆「整理術」というものはない
はっきりいってしまうと必要がない
整理する時間があったら
研究や創作や工作を少しでも前進させたい
無駄なことに時間を使うなんて馬鹿げている
すなわち、これが「整理術」である
◆断捨離はもってのほか
世間では「生活の知恵」なるものが登場する
どう収納するか
どう整理するか
どうやってものを捨てるのか
不要なものをどう活用するのか
筆者の断捨離に対する考えは一つ
不要だと断言できるものは捨てれば良い
そうでないものは持っているしかない
これだけである
工作室や書斎は、可能性でいっぱい
ものに溢れて散らかっている様は「可能性の山」
ガラクタもすべて「宝の山」
捨てるなんて考えは、これっぽっちも湧かない
◆「終活」なんていらない
「終活」なるもの、死ぬときの準備
身の周りを整理しておこう→無駄に思える
そんなことをして楽しいか?
人間、死んだらそれで終り
◆人と比較する人生か
世間は、努力をすれば必ず報われる、というものではない
努力をしても、 上手くいかない場合がある
努力をしないでも、成功を収める人もいる
これは不公平ではないか
そのとおり、不公平
◆向上心という基本的能力
若い頃、知らないから損をしているのではないか
という不安を持つ
歳を取り仕事にも慣れ、少し安定した時期に
もう一段自分を高めたい
自分の仕事や生き方について、本を読んで参考にしよう
と思うだけでその人は成功者のグループに入る条件を満たしている
日本人の半分くらいは、本など読まない
活字を読んでも意味を頭に展開できない
だから
文字を読めるという基本的な能力に加えて
自分の人生を向上させたいという意欲を持っているだけで
なにごとにも積極的になれる
これが、成功を導く要素となる
意欲と言うよりも、能力といっても良い
どんな情報も、それを役に立てようと思えば役に立つ
逆に
こんなものは自分とは関係がない世界だ
これを書いた人はただ自慢をしたいだけだ
と受け取る人は、同じ情報を活かせない
得をするか損をするかは、その人次第
◆発想:思いつき
思いついたこと→メモしない
メモしないと忘れるようでは、インパクトがない
=そもそもアイデアとして失格
思いついたときは、それを過剰に評価する
時間が経つと、冷静に見ることができる
だから、メモをしない
忘れるか忘れないか篩(ふるい)にかけて、アイデアを吟味する
◆評価:経験
思いつきを、「ああ、これだな」と評価することは
発想とはまた別の思考
これは、経験やデータに基づいた計算
経験により洗練された評価ができる様になる
初心者は、良いか悪いかがわからない
思いついたものを経験者に見せる
↓
これが仕事の仕組み
良いか悪いかを教えてもらい解ってくる
この判定は「方法」が確立できる
しかし
判定ができるからといって、発想できるわけではない
思いつけるかどうかは、別の才能
◆求められる才能は散らかったもの
たとえば編集者が売れる小説がわかっていても
自分で書けない
↓
創作には、最初の思いつきが、絶対的に必要
小説の場合
作者がオリジナリティ溢れる作品を書く
文章が酷いとか、表現が変だとか
そういった部分は、編集者が直せる
サポートできる、経験も能力もある人が沢山いる
しかし
めちゃくちゃでも
最初に発想を書き上げる人が求められる
出版社が欲しい才能は、整っている必要はない
むしろ、散らかったままの作品が良い
こぢんまりとまとまっている
売れそうな要素を上手に取り入れている
人気が出ている既成作品に似ている
そういったものが求められているのではない、ということ
戦略を立て、こうすれば売れるものが作れる
という手法では駄目だ、という結論になる
おおむねこの傾向にある
戦略や修正は、装飾的な部分で活かせる
あくまでも、本質は最初の発想
◆大事なことは方法論ではない
少し俯瞰すれば、文化の価値も多様化している
人の感覚は、それぞれで自由
自分が思い描いたとおりのものを実現していくことが
その人の人生の目的
他者と同じである必要はない
そんな多様化した時代に
昔ながらの整理術が役に立つだろうか?
役立つ場合もある
けれど、それですべてが解決するわけではない
大雑把にいうと、整理・整頓をし
気持ちが少し良くなる、という効果は認められる
◆大事なことは方法論ではない
人は、どんな場所でも歩ける、走れる
アスファルトの道路、舗装されていない場所
水の上、泳げる
どこへでも行くことができる
どう歩けば効率的?
歩きやすい環境は?
歩き方を改善すれば、もっと速く歩ける
環境を整えれば、もっと楽しく歩ける
そうやって歩く場所の改善に頭を巡らすのが「方法論」
しかし、違う
大事なことは、どこへ向かって歩きたいのか、である
「整理・整頓は、あなたの外側ではなく内側
あなたの心の中でするのが、最も効果がある。」
◆ ◆ ◆ ◆
ということでした
この本の帯のキャッチ
「ものは散らかっているが、生き方は散らかっていない」
とあります
言い訳、という方法論とも上手に付き合っていきたい
と、愚考する今日この頃です
ではまた