Reflections

時のかけらたち

熊野古道伊勢路 2日目 - 馬越峠 ① ・・・ Magose-toge pass

2024-09-29 23:57:51 | wonderland

9月12日

伊勢路トレッキング2日目は前回雨で断念した馬越峠。峠の登り口から100mくらいの所で何回も熊が目撃されて
いるところで、前夜考えてやはり行くことを決めました。宿のご主人が朝登り口まで送ってくれるとのこと。

朝は5時半前に目が覚めて、朝日が昇ってくるところをずっと見ていました。
湖の波紋を見つめながら変化していく景色を見て飽きることがありません。
モネの絵かターナーの絵にも出てきそうな風景・・

 













朝、船が水面に弧を描いて漁に出て行くところのようです。
近くで魚が飛び跳ねて大きな波紋を作っているのを見たりしていました。






この日も暑くなりそうで、34℃の予想でした。

宿が面しているのは白石湖という汽水湖です。汽水湖は淡水と海水が混じり合った水がある湖をいうとのこと。
ここではカキの養殖が盛んで、その水のためくさみのないおいしい牡蠣が育つとのことです。



6:30 朝食
泊まっていた人はあと一人だけで、別の部屋で食事が用意されていましたが、
なんとお仕事の方だそうです。靴は登山靴でしたが。



8:00 宿を出発。車で馬越峠まで送っていただきました。この宿は熊野古道馬越峠に行く人が多いとのことで、
   2日前にも海外からの観光客を乗せて行ったとのこと。


夏はこの銚子川に来る家族連れでにぎわうとのことです。きれいな水で有名な川らしいです。



登り口に来ると車が一台泊まっていて、準備をしている人がいました。
さすがこの辺では一番美しいと言われる馬越峠です。他にもハイカーがいると熊の脅威も薄まります。





緩やかな登り口を上がって行きます。




Sep. 12  2024   Aiga

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熊野古道伊勢路 1日目 一石峠~平方峠~佐甫道~三浦峠 ② ・・・ Miura-toge pass

2024-09-28 23:59:19 | wonderland

一石峠、平方峠を通り、古里の集落に降りて行きました。





だれもいない海


日影でやっとランチタイム

昨晩詰めたお弁当はサラダ、ラタトィユ、オムレツ、柔らかいフランスパンのサンドイッチ(海老と紅茶で煮た豚肉)
ちょっとパンが多かったけど・・
海を見ながら、1時ちょっと過ぎから2時までの休憩でした。


水分と食料を補給して、三浦峠に向かいます。




佐甫道を通って三浦峠に向かいます。



サボ鼻水平道展望台



この先だったか、若宮神社方面に降りて行く急な斜面が続き、荷物を少しの間持ってもらいました。
お昼休憩して、水分も食事も充分とれた友人が回復して声をかけてくれて助かりました。
一人だったらリュックを下に投げて降りるところです。

大変だった場所は必死だったので、写真がありません。


若宮神社まで降りてきました。





ここではかわいい鳥が降りてきていました。







日差しの強い、道瀬海岸沿いを歩いて、三浦峠の登り口を目指しました。


ここにも熊注意。

車で通りかかった地元の人が、車を停めて、「ここを登っていくの?気を付けてね」と
声をかけてくれました。



暑い中を歩いてきたので、登る前に一休憩。





いつの間にか峠を越えていて、三野瀬駅まで2kmの所を通過・・





三浦峠降り口

そこからそれほど遠くなかった三野瀬駅について16:49の電車に間に合いました。
この次だと1時間あとです。

泊まるのは馬越峠に行くのに便利な相賀で17:01着。
そこから車で迎えに来てくれると言われていたけれど歩いて料理民宿「ささき」に行きました。


 

 

民宿の部屋の前のロビーみたいな場所からの眺めがすてきで
もう日が暮れようとしていました。

汗でぐしょぐしょだったので先にお風呂に入ってから夕食にしてもらいました。




海の幸がいっぱいの民宿の料理でしたが、ビールも中瓶しかないので仕方がないのでノンアル。
友人は飲まないのでつまらない・・・

疲れすぎたのか、食べきれず、食べるのが大変でした。

どうも旅館のてんこ盛り日本料理が苦手で・・ 煮物にお刺身にてんぷらにと・・・

意外とシーフードグラタンがおいしかったです。ご飯は食べることができませんでした。


近くの川で採れる鮎がおいしかったです。

ご馳走様。疲れていたので早く寝てぐっすり眠りました。
民宿でしたが、部屋が二部屋にしきれて助かりました。それと部屋に置いてあったポットの麦茶がおいしくて
暑い中歩いてきたのであっという間に空にしてしまいどれだけ水分が必要だったかがわかる、今までにない猛暑の中の
トレッキングでした。

 

27,279歩 17.9km とスマホの万歩計ではなっていましたが、
友人から歩数から設定された歩幅で割り出しているからその距離は違うと言われてしまいました。
確かに山歩きでは歩幅が狭くなります。
紀伊長島 三野瀬間が 10.5kmと書いてあったのでそれに相賀での歩きを入れても
12km弱だったのでしょう。

 

Sep. 11  2024   Kii-Nagashima → Aiga

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熊野古道伊勢路 1日目 一石峠~平方峠~佐甫道~三浦峠 ① ・・・ Ikkoku-toge pass

2024-09-27 23:56:12 | wonderland

前回の伊勢路は嵐の中で、そのために歩くことができなかった場所を再トライすることになりましたが、
今回は秋の初めなのに記録的な猛暑と熊の出現という難関コースとなってしまいました。雨でなくて良かったのですが
危険な暑さと日射の中を休み休み歩きました。

9月11日紀伊長島駅 ~ 一石峠・平方峠 ~ 古里 ~ 佐甫道-三浦峠(熊ケ谷道)~ 三野瀬駅
【紀伊長島から三野瀬 約10.5km! 標準コースタイムは約4時間】

家を出たのは5時半前。最寄り駅から品川に行き、6:22発のぞみ3号で名古屋着7:50、8:02発の南紀1号で紀伊長島へ。





 

名古屋で友人と落ち合い、紀勢本線の特急南紀で熊野古道伊勢路へ向かいました。

超高価なクマスプレーの使い方を確認してから、友人にすぐ使えるようにセッティングして持ってもらうことにしました。

 

紀伊長島駅着 10:24 
いよいよ前回迷った紀伊長島からスタートです。



 



前回何度もこの家の前を通ってしまいました。
雨の日と晴れの日では全然雰囲気が違います。あの時はとてもミステリアスでした。


「北 右くまの道 是より那智山二十四里」「西 左いせ道」 安政4年(1857)





長島神社で、前回同様ブレーク。




前回の間違えの原因のトンネルを右手に見て通り過ぎる。

国道に出て左へ。
図書館や熊野古道商工会もチェックポイント。

長島湾

ここから先が、今回初めて通る古道に入って行くことになります。

漁船


造船所


コンビニに出会うのがほとんどない熊野の旅で、出会ったコンビニでアイスクリームを調達して
店の外で食べました。


加田です。あともう少しで一石峠の入り口に到達。


加田教会
駅から4kmの加田教会はバス停もあるけれど、一日に数本しかないバスです。


やっと一石峠の入り口に。

ここでは熊が目撃されているので熊注意のビラが貼ってありました。

 


チェックポイントのひもの屋さんを振り返って見とげる。

 

まず一石峠に向かって歩き始めました。

葛の花があちこちに。


 

新しいクマ鈴も鳴らしながら歩きました。


少しでも日陰があればそこで休憩。友人は少し体調を崩していたみたいで、反対に私が助ける
立場になったらどうしようと心配になりました。

私もあまりの暑さで歩いていてフワッとして意識が遠くなったらどうしようと思いました。一歩一歩
踏みしめるように大地を掴んで歩き、無事に目的地に着くことだけを願いながら歩きました。




熊野古道の中で緩やかなコースとされている一石峠でも猛暑の中の山歩きはパワーが出ません。








三浦峠への方向指示

途中平方峠と書いてある標識はなかったけれどこの辺から古里の集落に向かう道が平方峠のようです。

 

そして海が見えるところに抜けました。

古里方面です。古里温泉、海水浴場、キャンプ場などがあります。

時刻は12時半になっていましたが、海岸沿いに出てランチにすることにして、また下まで
頑張って歩きました。

こんなに水を飲み、休みながら歩き、すごい汗をかいたことはありませんでした。

 

Sep. 11   2024     Kii-Nagashima  (Kumano Kodo Iseji)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長安一片月 ・・・ poem by Rihaku(Li Bai)

2024-09-26 23:51:18 | seasons

長い暑い夏が終わり、急に秋めいて、家の近くでもヒガンバナが咲き始めました。
家事をバタバタと片付け、ボビンレースのレッスンに出かけようと外に出ると、マンションの玄関先に
昨日はつぼみだったヒガンバナが咲き、見送ってくれました。
昨日、茶の湯の稽古の後に行ったスーパーの帰りのショートカットで、ヒガンバナが咲いているのを見て
びっくりしました。
どんなに暑い夏でも季節は秋をしっかり準備していました。






 

家の近くのヒガンバナが秋が来たことを知らせてくれました。
気温も肌寒さを感じるような今までの30度越えとは違います。



 

マンションの入り口にも




 

今朝、私を迎えてくれたヒガンバナ

これから咲くところ・・

襟は最後の糸の減らし方も難しく、また図面通りにはどうしてもならないところもあり
先生の全面ヘルプで出来上がりました。

Dressed to Kill と言うタイトルが笑っちゃうイギリス人の作品ですが、はずしてTシャツに当ててみたら
かわいかったです。

あと半分残っているのでまた始めなければなりません。

 

昨日のお茶の稽古でかかっていた掛け軸は李白の詩で、遠征に行っている夫を
待っている時に眺めた月の句でした。
 
書の「月」と言う字がとても素敵でしたが、ブログアップに一切禁止ですので、残念ながら載せることは
できません。

 替りに漢詩のブログからお借りしました。
 
長安一片の月
 
李白「子夜呉歌」(唐詩選)
長安一片月
 
ちょうあん 一片いっぺんつき
萬戸擣衣聲
ばん ころもこえ
秋風吹不盡
しゅうふう いてきず
總是玉關情
べてれ ぎょくかんじょう
何日平胡虜
いずれのか りょたいらげ
良人罷遠征
りょうじん 遠征えんせいめん
 
遠くの人を思う気持ちと冴え冴えとした月が対照的です。
 
李白の詩も若い頃は読んだのですが・・・
 
 
 
 
今日はボビンレースのレッスンから夕方戻り、少しだけコーラス・フェスティバルで歌う「ある晴れた日に」
をさらいました。丘の上から船が入って来る時の蝶々夫人の心の動きを感じながら・・ 
 
夕食後はいつものように眠くなってしまったのですが、毎日聴いていたカラスのマダム・バタフライはやめて
久々に戻ってきたカレーラスの軽い曲のCDを音を落として、その声の広がりを聴いていました。そのあとは
北村朋幹の「黄昏に~ブラームス、リスト、ベルク作品集」聴きながら秋の始まりの夜を過ごして・・

 
HMVのレビューに同感。
 
人生、音楽、そして文化の黄昏に思いをはせ...

投稿日:2022/08/17 (水)

人生、音楽、そして文化の黄昏に思いをはせる一枚。若さの中にも黄昏の萌芽はあるのか、若さゆえの感傷に黄昏の
要素が含まれるのか、いずれにしても若きブラームスのソナタが雄大に鳴り始めた瞬間から黄昏への歩みが始まる。
リストの小品には自身の人生への、そして意識していたのかは判らないが調性音楽への黄昏の予兆(そもそも人の感情
とは、調などでは表しきれない複雑なものなのだろう。リストはそこに到達したのかもしれない)を感じ取り、これを
引き継いだベルクのソナタも調性のみならず彼らの文化圏における黄昏を感じずにはいられない…。 何やら感傷的な
レビューになってしまう。「黄昏ちゃってるね~」と思われるかもしれない。が、これを聴かれればどなたも同じように
感慨にふけると思う。そして考える。北村朋幹の曲目構成と演奏はこういった感慨を呼び起こす。前作「夜の肖像」と
スタンスは同じ。音楽と文学・思索の要素をミックスしたような構成、それに溺れることなく理性的(かといってドライ
という意味ではない)に進められる演奏。楽譜から立ち上る「音の向こう側にあるもの」を探す旅を彼は今、している。
他の奏者ではなかなか味わえない読(聴)後感を感じたい方におすすめしたい。

まさしく音の向こう側にあるものの探究です。

 

Sep. 25  2024  Minami-Aoyama
Sep. 26       2024       near my home

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちょっと燃え尽き症候群?  ・・・ A little burnout?

2024-09-24 23:53:15 | thoughts

9月23日

日常を離れ、紀伊半島の中、熊野古道伊勢路を歩き、戻ってからボビンレースとベルカントにスィッチを切り替え
集中していました。
その間、北村朋幹と歌舞伎公演があり・・  ボビンレースは作品展、ベルカントはコーラスフェスティバルという
目標がもう間近です。
図書館から借りている本もたくさんあり、映画のDVDもまだ見ていません。今回借りたのはカズオ・イシグロの原作の
「私を離さないで」と最近話題になっていた「落下の解剖学」。10月になれば運転免許更新の実技に向けての練習もあり。
昨日は娘と感動の築地の江戸前を食べに行きました。
今日はほとんどボビンレースに集中して、午後図書館に本の返却に。今まで本を読まなかった娘も図書館に行ってくると
新しい職場で議事録も書いたりしているので、本も読まないといけないと思ったみたい。本当に父が娘が赤ちゃんの頃
大器晩成型だねと言ったけど、晩成してないけど・・ そんな感じ。

なんだか膀胱炎ぽくなってきて、家にあった前回かかった時にもらった漢方薬を飲んで何とか気持ち悪さは収まってきましたが
やはり病院に行って、抗生剤をもらわないと治らないみたいです。
ちょっと疲れたかなと思う今日この頃です。無理はしないタイプですが、やりたいことがありすぎて・・

 


ヨシタケシンスケの本から

私の人生も時間切れになっちゃうのかな・・

 


ボビンレースも最近は間違えに早く気が付くようになって、ロスタイムが少なくなりました。
襟なのでもう一つ作らなければなりません。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

the Kabuki

2024-09-24 23:22:57 | art

9月18日

名古屋での北村朋幹のリサイタルの翌々日。久しぶりに玉三郎、歌舞伎座へ出演なので
銀座まで出かけました。
いつもお世話になっているK子さんとお会いするのも何か月ぶり? 

秀山祭*の特別な公演プログラムもすごかった。亡くなった吉右衛門さんのを見たかったけど・・
カブキらしいカブキでキャストも豪華でした。

*秀山祭(しゅうざんさい)
初代中村吉右衛門の生誕百二十年を記念して、その功績をたたえるため、
俳名 である「秀山」を冠し、平成18(2006)年9月歌舞伎座から始まった。

 

 

夜の部

近松半二 作

一、妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)

太宰館花渡し
吉野川

  太宰後室定高
久我之助
雛鳥
蘇我入鹿
大判事清澄
玉三郎
染五郎

吉之丞
二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
  武蔵坊弁慶
源義経
片岡八郎
駿河次郎
亀井六郎
常陸坊海尊
富樫左衛門

後見
幸四郎
染五郎

種之助
高麗蔵
友右衛門
菊之助

吉之丞

 









妹背山婦女庭訓

玉三郎の私にとってはまた初めての世界。
母は昔、玉三郎は年取った女性を演じるのがまたいいのよねと言っていたことがありました。
今は本当に年を取り、その役に近くなってきますが、またその風格があり、美しかったです。

話がこんがらかっていて何が起きているのかよくわからなかったけれど、舞台の両サイドで起こっている
ドラマが盛り上がっていくのを玉三郎の美しい動きと共に見つめていました。

若手もどんどん育ってきていて、娘役の左近の初々しかったこと。
かたや染五郎の美しいこと。まだ中学か高校生くらいの時にTVに出ていたのを見て、きれいすぎて驚きましたが、
しっかりと声も通って立派に育ってきていました。


雛鳥=尾上左近、太宰後室定高=坂東玉三郎 /(C)松竹 

大判事清澄=尾上松緑、久我之助=市川染五郎/(C)松竹

子を思う親の気持ちと死を受け入れる子どもたち。

 



Yahoo News より  富樫左衛門=尾上菊之助  武蔵坊弁慶=松本幸四郎 

 @松竹

カブキの様式美を堪能した勧進帳。
席がいつもの後ろの方なので、心の動きまでは見ることができませんでした。
いつだったかシネマ歌舞伎を見て、歌舞伎役者の演技力に驚いたことがありました。

 


久々の歌舞伎は見ごたえがあり、どっぷりと歌舞伎に浸りました。

いつもスッキリ和服で決めていらっしゃるK子さんの着物はこちらで。
黒の帯がすてきで、隅々まで行き届いているいつもの着こなしです。

 

10月も楽しみです。

染五郎×玉三郎  源氏物語 六条御息所の巻

 

 仁左衛門×玉三郎  年齢を感じさせない現代の歌舞伎の最高峰

仁左衛門と玉三郎が描く 結ばれなかったからこその美しさ 十月歌舞伎「婦系図」取材会レポート

 

Sep. 18  2024   Ginza

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名古屋街歩き(久屋大通庭園フラリエと鶴舞公園) ・・・ walking the streets of Nagoya-2

2024-09-22 22:52:12 | wonderland

9月16日の続きです。

コンサートまでまだ時間があったので久屋大通を南に歩いて、途中あまりの暑さに地下道に降り、地下鉄を一駅
乗って昔は有料のバラ園だったというフラリエに行きました。蘭のテーマパークだったとの情報もありました。
バラ園と言うより蘭の館と言う方が正しいかもしれません。
久屋大通公園の最南端にあり、猛暑でなければ歩くところですが地下に入ってほっとしました。

 

久屋大通庭園フラリエ












熱帯睡蓮の池には大喜び。




 

 



 



 

池のほとりで少し休憩しました。







休日なのに静かな公園で落ち着きます。



そして魂を揺さぶるコンサートへ


 

 

コンサート後は新幹線の時間が6時半だったので、それまで近くの鶴舞公園に連れて行ってくれました。
ここはもうすぐ終わる「虎に翼」のロケ地の一つです。

鶴舞公園

岡谷鋼機名古屋公会堂 (名古屋市公会堂)
名古屋市公会堂は、ネーミングライツにより2024年4月より愛称が「岡谷鋼機名古屋公会堂」となった。








こちらはバラ園。




日本庭園を過ぎて菖蒲園の前で一休み。




残暑が続きますが、日暮れが早くなり、日差しが長くなって長い影を作るようになり
秋に向かって季節は動いています。




鶴舞公園にはいくつか彫刻がありましたが、この彫刻がよく案内に載っていて覚えています。




四季折々花が楽しめそうなすてきな公園です。
名古屋市は無料で市民が楽しめそうな公園が多くてうらやましい。

久屋大通公園の端にあるフラリエも名古屋で時間が余ったら、寄って見るのもいいかと思う庭園でおすすめです。

待ち時間なく夕方の新幹線に乗れて、今回は名鉄デパートの地下入口にある「もちたけ」で栗きんとんを包んだ
お菓子も買うことができました。友人との別れ際に貸してあげたたくさんのCDを受け取り、CD「聖母マリアの夕べの祈り」
やアメリカの短編小説集を貸してくれるというので持ち帰りました。


ゆっくり過ごすことができた名古屋の休日でした。

 

Sep. 16   2024    Nagoya

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名古屋街歩き(四間道と久屋大通り) ・・・ walking the streets of Nagoya-1

2024-09-21 23:57:59 | wonderland

9月16日

今回の名古屋行きはコンサート目的で、観光は考えず、ゆっくり出かけて早めに帰るという予定でしたが、
その少ない時間の中で近くを回りながらコンサート会場に行き、コンサート後は朝ドラでも舞台となった
鶴舞公園に寄ってから帰りました。4時半ころには公園も閉まってしまうので近くの公園へ。友人が設計した
というしらかわ庭園にはなかなか行けません。

8:40品川発のひかりでゆっくり出かけて、10:14名古屋着。
昼食だけコンサート会場に近いエロイーズ・カフェに決めて11:30に予約を入れておいておきましたが、時間があるので
四間道によるのはどうかとの友人の提案で、地下鉄桜庭線で国際センターまで行き、「四間道町並み保存地区」を歩きました。
祝日だったのでドニチエコ切符が利用でき活用しました。

四間道は初めて名古屋にコンサートに行ったときに、どこか回ろうと思って調べた時にマークしていた場所のひとつでした。


 

浅間神社

四間道沿いに鎮座する古社で、1647年にこの地に移されたと「尾張誌」に記されています。元は名古屋市東区に
ありましたが、名古屋城築城の際に現在の場所に移され、そのまま今に至っています。祭神の木花開耶姫神
(このはなさくやひめ)は日本神話の中でも最も美しい神といわれ、主に子孫繁栄や五穀豊穣などを守護される神様です。
こぢんまりとした神社ですが、境内には樹齢300年を超えるクスノキやケヤキがあり、厳かな雰囲気が漂っています。
                                               エキ/シロ/ナビ より




雅楽の音色が聞こえてきて、この建物の中で何人かの若い人たちが練習していたところが見えました。

堀川沿いには蔵が並んでいます。
この地区は乱開発され、昔の街並みは少ししか残っていないとのこと。
友人はおしゃれにリメイクされたカフェやレストランはあまり好きでないと言っていました。

四間道(しけみち)
名古屋の城下を流れる堀川の西側にあって、江戸時代の初め慶長15年(1610年)名古屋城築城とともに始まった清須越に
ともなってつくられた商人町です。

四間道(しけみち)は、元禄13年(1700年)の大火の後、防火の目的と旧大船町商人の商業活動のため、道路幅を四間
(約7メートル)に広げたので、その名前がついたといわれています。

石垣の上に建つ土蔵群と軒を連ねる町家が通りに面して建ち並んでいる現在の四間道の景観は、元文年間(1740年頃)に
形成されました。
                                          名古屋コンシェルジュ より






子守地蔵尊





円頓寺商店街


ランチのカフェは軽井沢にある本店が建物老朽化のため休業中だったので、名古屋にもある店に行くことにしていました。




エロイーズ・カフェ レイヤード久屋大通公園


エッグベネディクトはスモークサーモンとアボカド。


フレンチトーストはベリーソース。

ドリンクはサングリアをチョイスしたお得なペアランチです。


 

まだ午後の会場まで時間があるので灼熱の久屋大通を歩き、途中から地下に潜りました。



もともと公園だったこの場所は最近再開発されたらしい・・・



Sep. 16  2024   Nagoya

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北村朋幹のシューベルト~タケミツ~ヤナーチェク~リスト ・・・ Piano Recital by Tomoki Kitamura

2024-09-20 23:59:55 | music

 

9月16日 14:00~
宗次ホール (名古屋)


出演者 北村朋幹(ピアノ)

曲目 シューベルト:ピアノ・ソナタ 第7番 変ホ長調 D 568
   武満徹: フォー・アウェイ
   ヤナーチェク:1905年10月1日
    ***
   リスト:巡礼の年 第1年「スイス」S.160

 

   アンコール)
   ヤナーチェク :草かげの小径にて 第1集より 散りゆく木の葉

 

北村朋幹のコンサートが何と伊勢路歩きの翌々日、名古屋宗次ホールであることを知って、どうしても行きたくなり、
翌日なら名古屋泊もありだったけれど1日置いて再び名古屋へ。

このプログラムを見たら、なかなか聞けないカップリングだと思いました。北村さんのコンサートはプログラムが絶妙です。
彼の弾くシューベルトも初めてでしたし、ヤナーチェクはめったに演奏されない曲でこれも初めて。政治的な背景の曲ですが
とても興味をそそられました。タケミツも得意な分野だし、この前全曲演奏を聴いたリスト巡礼の年もまた聴いてみたい曲でした。

 


名古屋にはしらかわホールと言う素晴らしいホールがあったけれど、経済的な理由で大切な文化が保持できなく
なった残念な閉館でした。クラウドファンディングでもやればいいのに。

この宗次ホールは規模が小さいけれど音楽に親しめるすてきなホールでした。名古屋の文化施設にもだんだん
なじんできましたが、愛知芸術劇場はよくなかったですね。

この宗次ホールはなんとCoCo壱番の創業者である宗次德二氏が2007年に作った音楽ホールで、開館公演は五嶋龍だったと
知りました。310席ほどですが音響もよく素敵なホールでした。三枝成彰が監修を務めたとのこと。






いのちを感じるコンサート。今生きているということ、そしてリストの命が北村朋幹によって
具現化され、北村さんと対話しているような感じ。

いのちを燃やすことってこういことなんだと思いました。

北村朋幹はまだ若いのにその音楽の取り組み方のすごさには圧倒されます。音楽以上のものを追求していて、最終的には
音楽で表現しているというようなそんな感じがします。ただ美しいとかそういうものではなく・・

シューベルトはまるで終わらないようないつまでも続くような感じがする美しい音色でしたが・・
シューベルトの若くして散った命を思ってしまいました。

現代曲も北村朋幹が弾くとすっと入ってくるのはなぜだろう・・
不思議な音の世界に連れて行ってくれます。

ヤナーチェクの悲しみと怒りに溢れた曲を情熱的に力強くひいたのが前半の山場でした。
それが後半のリストの山また山の曲につながって行きました。

リストの壮大な世界へ圧倒されるコンサートでした。なぜかうっすらと涙がたまってしまいました。

一緒に聴いた友人は北村朋幹の演奏はTVで見たことがあり、前回しらかわホールでモーツァルトのコンツェルトも
一緒に聴きましたが、今回のコンサートはすごく良かったと話していました。

 

アンコールにヤナーチェクの心休まる曲でクールダウン。
舞台のそでに戻る前に手を横に振ってターンするところを撮ってしまいました。

 

コンサートの前後に友人が案内してくれた四間道、フラリエ庭園、鶴舞公園については後ほど。
今回は伊勢路のすぐ後だし、どこも行く予定を立てずのんびり音楽を聴くだけでいいと思っていましたが
近場で簡単に行ける所を探していてくれました。

 

Sep. 16  2024   Nagoya

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Magic in the Moonlight とRailway man

2024-09-19 12:59:17 | movie

スマホ写真の中から英国王のスピーチのコリン・ファースの写真と台詞をみつけて、2022年末に見ていたMagic in the moonlightと
Railway manのメモの続きを書くことにしました。

伊勢路の写真も整理して、続けての北村朋幹のコンサート、昨日観たthe Kabukiと言うくらい定番の勧進帳と、玉三郎の妹背山婦女庭訓
は追ってアップすることに。フランクルについても1回しかまだ載せていません。

昨日はちょうど満月



その前日が十五夜

家の窓からは見ることができませんでしたが、名古屋のコンサートに行く前に買っていたお月見饅頭。


自由が丘 蜂の家  ここの麩饅頭がとてもおいしかったのですが、季節柄もう終了でした。

 



名古屋駅名鉄デパートの入り口でやっと買うことができた栗羽二重


栗きんとんをくるんだ羽二重のお菓子。犬山の「もちたけ」製

今日はやっとボビンレースに集中。相変わらず、間違いをみつけては少し戻りながら進めています。
間が空くとこういうことが必ずあります。でも戻る距離が短くなったような・・・

やりながらときどき、「ある晴れた日」のレッスンテープを聴きながら・・・

一日集中して目も疲れて、夕方友人が貸してくれた「聖母マリアの夕べの祈り」を聴き、気持ちを
落ち着けてからカーブスへ筋トレに行きました。宗教音楽には癒されて、そして自分を高い所に引き上げて
くれるような感じがあります。

 

 

2年近く前にコリン・ファースの映画を2つ続けて見ました。この後にSinglemanも見たのですが、ほとんど印象に
残っていません。

マジック イン ムーンライト
MAGIC IN THE MOONLIGHT

監督:ウディ・アレン 出演者:コリン・ファース、エマ・ストーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン

ウッディ・アレン監督が1920年代の南仏リゾート地を舞台に描くロマンティックコメディ。出演は「英国王のスピーチ」の
コリン・ファース、「アメイジング・スパイダーマン」のエマ・ストーン。英国人マジシャンのスタンリーはニヒリストで
毒舌家だが、天才的なマジックの腕前で人気を博していた。ある時、幼なじみのハワードから、ある大富豪が入れあげている
米国人占い師の真偽を見抜いてほしいと依頼される。魔法や超能力など存在しないと信じるスタンリーは、ペテンを見抜いて
やろうと自信満々で噂の占い師ソフィのもとへ乗り込む。しかし、彼女の透視能力を目の当たりにして価値観を揺さぶられ、
さらには容姿も性格も完璧な彼女にほれ込んでしまう。

2014年製作/98分/G/アメリカ・イギリス合作   
                                                  映画.comより 

 

解説 ケイト・ブランシェットにオスカーをもたらした前作『ブルージャスミン』も大ヒットを記録したウディ・アレン監督が
エマ・ストーン、コリン・ファースをキャストに迎えた最新作。1920年の南フランスを舞台に、死者と会話できる不思議な能力が
あるらしい謎の女と、彼女のトリックを暴こうとするマジシャンの男の駆け引きをコミカルに描く。
                                                 映画ナタリーより

 

 

もともとウディ・アレンは好きでも嫌いでもないのだけれど、たまたまコリン・ファースだったので見た映画でした。

タルコフスキーのサクリファイスの次にメモを取ったのは2022年の11月でした。

メモを取っていた台詞
・生きることに目覚めさせた上に、脳だけでなく心まで征服する気か?
・神を信じていなかったものが 神に祈る
・人生には幻想も必要  ニーチェ
・合理的だけでなく、理論、理性は無意味
・この世は神が創ったものだけど、マジックなしには回らない
・大切なのは同伴者

魂の存在を認めたウディ・アレンの映画で、エマ・ストーンの魅力も満載のコメディでした。

 

 

レイルウェイ 運命の旅路

監督:ジョナサン・テプリツキー
キャスト:コリン・ファース、ニコール・キッドマン、石田淡朗、真田広之

 

コリン・ファース、二コール・キッドマン、真田広之らの共演で、第2次世界大戦時、日本軍の捕虜となり、鉄道建設に狩り
出された英国兵士と日本人通訳らの実話を映画化したヒューマンドラマ。鉄道好きで平凡な人生を送るはずだった英国軍兵士の
エリックは、シンガポール陥落時に日本軍に捕らえられ、タイとビルマを結ぶ泰緬鉄道の建設現場で過酷な労働を強いられる。
それから約50年後、当時の記憶に苦しめられながらも、愛する妻と平穏な日々を送っていたエリックは、鉄道の建設現場にいた
日本人通訳の永瀬が、戦争体験を伝えるためいまもタイに暮らしていることを知る。永瀬の存在が心の奥の傷をよみがえらせ、
動揺するエリックだったが、意を決して永瀬に会うためタイへと向かう。原作は1995年「エスクワイア」誌ノンフィクション賞
を受賞したエリック・ローマクスの自叙伝「泰緬鉄道 癒される時を求めて」。

2013年製作/116分/G/オーストラリア・イギリス合作
原題または英題:The Railway Man

                                                  映画.comより

 

今エミー賞で話題の真田広之も出演の実体験に基づく映画。
戦争の個人責任はどこまで追及されるのか、今のロシア・ウクライナにも関連して考えさせられる映画でした。
裁判を通訳と偽り逃れた主人公の贖罪の日々と赦しが描かれた地味な映画でしたが、ニコール・キッドマンやコリン・ファース
と言った素晴らしいキャストの作品でした。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする