Reflections

時のかけらたち

絶望の淵で見た夢 ・・・マーラーのアダージェット Mahler: Adagietto

2012-06-25 23:27:15 | music




6月18日

家の中が大混乱におちいっている時に、いつものコンサートがありました。

2012年6月18日(月)東京文化会館指 揮: エド・デ・ワールト
チェロ: マリー=エリザベート・ヘッカー → ポール・ワトキンス*
管弦楽: ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー
【曲目】
シューマン: チェロ協奏曲 イ短調 作品129*
《アンコール》
 J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲 第3番より「サラバンド」*
マーラー: 交響曲第5番 嬰ハ短調


ソリストの急病による変更がありましたが、もともとチェロの音が
大好きだった私はその落ち着きのある音にこれだった・・と思いました。
学生時代にアルバイトをして買ったロストロポーヴィッチのドヴォルザークの
チェロ協奏曲のコンサート・チケット・・そしてそのLPレコード
バッハの無伴奏も聴きに行きました。安田謙一郎です。今はどうしているのかな?
パブロ・カザルスも好きでした。

今もマーラーの曲が私の中を時々流れます。あのアダージェット・・
なんともいえない感情が私の中を渦巻くのです。
最後には父と母ががんばってと私を後ろから押してくれているような
そんな感じに包まれました。





マーラーの曲の中には不思議な動物が生きているようなそんな感じも
して時に面白くもあります。自然や底の深い絶望やかすかな希望や
いろいろな感情が入り乱れています。
私が聴きながら醒めていたのか暇なドラの奏者が頭を触ったり
落ち着きがないので目に付きましたが他でも「出番の少ないチェレスタ担当者
(ドラも演奏)の手持ち無沙汰の仕草にもちょっとがっかりしました」と書いてある
記事を見て私だけでなかったのだと思いました。退屈だろうけど
これはオケのまとまりを欠く行為ですよね。




マーラーを聴きながら、Sがまだ保育園の頃、スイミングに通っているのを
付き添って見ていたときを思い出していました。二人でそうやって育てて
来たのだと・・ つい最近もTVでやっていた「8日目の蝉」も子供の持つ
奇跡を描いていると思いました。小さな時の輝きと大人になってきて
自立して一人の人間となっていく・・
こうやっていつくしんで育ててきたことをいつかわかって欲しいと思いました。
私が図らずもなくなった後に父の思いを知ったように。






これからいさぎよく生きていけたらなと思いました。
出来ることとできないことをわきまえて、give up することも必要なのだと
瀬戸際で生きて思いました。






悩みが続いた後に、用事があった鎌倉に行ってイワタバコと紫陽花を
見て、その向こうに海を見ました。





写真は6月24日の鎌倉です。
東慶寺 & 成就院

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鎌倉の緑の風に吹かれて -3・・・ walking around Kamakura-3

2012-06-15 21:04:19 | seasons
東慶寺の花たち・・
今回鎌倉で都忘れが一番見たかった花です。
特にピンク色の「みやこわすれ」
































































































         
                        May 12   2012   Kamakura






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鎌倉の緑の風に吹かれて -2・・・ walking around Kamakura-2

2012-06-14 22:29:27 | seasons
東慶寺のお庭散歩の続きです。


































































こんなところにタイワンリス




幹の何かをバリバリ食べて梅の木大丈夫かしら?

































      
          May 12  2012  Kamakura








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鎌倉の緑の風に吹かれて -1・・・ walking around Kamakura-1

2012-06-12 22:06:19 | seasons
友人が息抜きにと誘ってくれた鎌倉隠れ家・・
「幻董庵」へ
前回は天園ハイキングコースから秋の紅葉谷でしたが
次回はゆっくりとおいしいものをという企画でした。
道に迷いそうなところにある1軒屋。かつて田中絹代さんも
住まわれたことのある家とのこと。

待ち合わせ時間より早くついたので東慶寺によってみました。
鎌倉好きの娘も一緒です。



北鎌倉のホームで撮りました。





ここでもまるばうつぎの花が咲いていました。



































東慶寺の入り口





























































               May 12  2012  Kamakura



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コンサート続き・・アリス=紗良・オットのリスト Alice Sara Ott

2012-06-09 14:57:22 | music
本日のコンサート(2012.6.8)
フランクフルト放送交響楽団
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ピアノ:アリス=紗良・オット
曲目 リスト     ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S.124
     アンコール 「エリーゼのために」
    ブルックナー  交響曲第8番 ハ短調
     アンコール 「悲しきワルツ」




今回このオケと共演するのはあのヒラリー・ハーンとアリス・サラ・オット。
ヒラリー・ハーンはこのサークルには何回か登場しているので
今回はピアノという選択だったのでしょう・・
2回ブルックナーを聴くのはちょっとつらいので今回のヒラリーは
残念ながらパスです。

アリス=紗良・オットはその容貌と違ってスケールの大きな男性的な感じもする
ピアニストでした。リストを弾くなんて手もすごく大きいのでしょう。
終わった後もっと堂々としていればいいのにオケに向かっても何度も頭を
さげていました。
感心したのはアンコールのエリーゼ・・
始まったとたん意外性からかちょっとどよめきが・・
あの誰もが弾く曲だから普通には弾けません。
強弱、テンポとも個性的で左手の伴奏部分も他の楽器のようにさえ
聞えました。ピアノの可能性を秘めていますよね。


80分のブルックナーはちょっと1回でも辛い感じ・・
5番のほうがポピュラーなような・・
冗長でいろいろなことを考えてしまいました。最初は少し退屈。
オーケストラも年配の演奏家ばかりとか・・・
いつも思う両親のこととか・・
それでもこの演奏に耐えるといつの間にか霧が晴れてくる
瞬間に出会えるのです。2楽章、3楽章での美しさに。
それは何か抜け切った瞬間なのです。

こんなに長いのでアンコールはないと思って帰りを急ぐと
いつものシベリウス。大好きな曲で残念でした。


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ほんの1ヶ月前-2・・・only one month ago-2

2012-06-07 20:28:52 | seasons


ふたりしずか





しゃが
















かきつばた









ちょうじそう





むらさきさぎごけ(ごまのはぐさ)





あやめ





ほうちゃくそう













つくばねうつぎ

























むべ  ががいもに似ているような・・
















やまつつじ














やぶたびらこ





帰りに銀座に行ってワイングラスを探したけれど結婚祝いにもらったのと同じような
がっしりした手作りのが見つからず、松屋で手ごろなボヘミアングラスがあったので
代わりに買いました。
作家展で手に入れたとのことで、アンテークのお店ならありそう・・なかなかないことが
わかりました。ひび割れ硝子で北一硝子に添付ファイルをつけて送ったけど
ありませんでした。
松屋が健在だったので嬉しかった。クラフトやインテリア・食器など
やはりどこよりも品選びがダントツでした。

代用品は買ったものの、欲しいのはこのグラスです。
残された片割れです。




WANTED




           May 6 2012  Institute for Nature Study
       



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ほんの1ヶ月前-1・・・only one month ago-1

2012-06-07 07:15:58 | seasons
今という一日の点がつながっている日々なのですが
1ヶ月前がものすごく前のように季節が移ろっていきます。

5月6日の庭と自然教育園の花たちです。
蜂や蝶々が飛び始めました。昆虫達に会うと
春たけなわという感じがします。

























自然教育園



まるばうつぎ

















にしきぎ













はるじおん








こごめうつぎ









ほうちゃくそう





ちょうじそう






えびね








May 6 2012 Garden & Institute for Nature Study
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コンサートシーズンの始まり・・・ starting new season of concerts

2012-06-04 21:15:17 | music
音楽サークルの上期シーズンが始まりました。
第1回はトーマス・ヘンゲルブロック指揮によるハンブルク北ドイツ放送交響楽団の演奏会でした。




ハイドン:交響曲第70番二長調
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調/Vn:クリスティアン・テツラフ
バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番 アンダンテ(アンコール)
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調「英雄」
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲(アンコール)

いかにもドイツのオーケストラが得意な曲を演奏しているという感じで
無理がありません。
正統派のドイツ音楽・・大きくて整然として・・
特にベートーヴェンには包み込むような優しさをいつも感じます。

「英雄」を聴いていたとき涙があふれそうになりました。
前日の親戚の人からの話がずしりと心の奥底に沈み、この最高の落ち込みの時に
父の言葉が私を後押ししてくれているように思えました。介護の生活が限界近くに
来ていてもうだめと思うこの頃です。

20年以上も前のこと、結婚したばかりで主人が入院した時に母から私が困っている夢を
見たと連絡があったことも思い出されました。心配させてはいけないと連絡していなかった時。
このとき、母親ってすごいと思いました。特に母親はそういう感がものすごくよく働きます。

テツラフのモーツアルトはこれがモーツァルトというような
躍動感・・彼がヴァイオリンそのものになってしまったのかのようでした。
アンコールのバッハは聴かせました。
帰ってからも他の人の演奏ですが無伴奏やパルティータを寝る前に
聴いています。





アーノンクールのモーツアルト洒落ていて良かったことを
思い出しました。軽やかでウィーンという感じでした。
確かに生まれながら持っている何かがあると思います。


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つながっている不思議  ・・・ tree of life

2012-06-01 23:40:04 | thoughts


5月27日に父の三回忌、母の一周忌を親族で
行いました。

4月には祖父母の二七回忌と一三回忌を行ったばかりです。





不思議なのですが父母の法事の前々日に夢の中で
母が呼ぶ声がしました。夢では母が居間で同居して療養している
らしいのです。





昨日もとても不思議な感じがしました。
それは両親が今でも宇宙の果てから何か電波(信号?)を
送ってくれているようなそんな感じなのです。
寝る前にホセ・カレーラスのミサ・クリオージャを聴いていたときだったか・・
テフラツがアンコールでバッハの無伴奏をを弾いたので
バッハも最近はまた聴きだしたのですが・・





法事のあと昭和記念公園で花の写真を撮って
夕食を父のいとこにごちそうになってしまった際に
娘が席を外した際に、父が私には名前を一字取ってつけてくれた(漢字は違うけど)
こと、そして最後は私が父母にない強さを持っていて感心していたことを
話してくれました。私は両親の期待を裏切ってしまったので申し訳ないと思っていました。
でも最後に認めてくれたのだと思い、その父の思いを知って涙があふれそうになりました。
その親戚のおじさんは私が席を立ったときは娘にお父さんを大事にしてあげなさいね
と言っていたようです。




なんだか父が一人っきりで病院で逝ってしまったことが今更ながら
すごく悲しくなりました。母もこのことはとても残念に思っていたみたいです。





翌日トーマス・ヘンゲルブロック+クリスティアン・テツラフ(ハンブルク北ドイツ 放送交響楽団)
に行きましたが、ベートーヴェンの「英雄」を聴いたとき、涙が浮かんできたのは単に演奏に
感激しただけではなく、今までのいろいろな思いがあふれ出ました。
テツラフのアンコールのバッハがすてきで、モーツァルトはジプシーの音楽かしらと
思えるほど奔放でした。






【写真は27日の昭和記念公園、12日の鎌倉から】
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