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Reflections

時のかけらたち

古総湯の朝と福井に向かって  石川・福井の旅 ⑤ ・・・ Kosouyu 

2025-04-25 23:53:01 | wonderland

3月21日

前回の「石川・福井の旅」からだいぶあいてしまいましたが、続きは山代温泉の朝からです。

いつもなら、朝は旅館の温泉が男女入れ替えになるので、また違う湯に入ることが多いのですが、今回は山代温泉の
中心にある、古総湯に入りに行くことにしました。朝6時からやっているので早起きして、向かいました。





総湯を中心とした周囲の街並みを「湯の曲輪(ゆのがわ)」と言って、日本の温泉文化を正しく伝え、温泉地の原風景が今も残って
いる場所と言われています。とても落ち着いた温泉地です。



空に月が残っています。


明治時代の温泉を復元したもので、入り口にいたお婆さんが何度も、お湯の加減を聞きに来てくれます。
ステンドグラスのすてきなレトロな温泉でした。脱衣場も同じスペースの中にあり、ミニマムな温泉です。
既に先客が来ていました。あとからも次々やってきます。

古総湯では体を洗うこともできず、蛇口も何もありません。
他の温泉に入ってから来て、最後に入る湯とされています。ただゆったり浸かって過ごすだけです。

 

山代温泉  山代温泉のHPより写真をお借りしました。


ステンドグラスと九谷焼のタイルがすてきな明治時代の共同浴場を忠実に復元しています。


お風呂上りは二階の休憩場へ。







山代温泉が九谷焼の里とは知りませんでした。




選ばず、嫌わず、見捨てず
はじめに尊敬あり 

と書かれていた専光寺の前を再び通ります。

 

ホテルに戻ってからの朝食。
さすがお皿もカラフルでした。


干物は自分で焼くのだったかしら・・




右端のラッピングされていたのは確かだし巻き卵。説明を聞いていたのに忘れました。
左手前は茶粥。


味噌汁には車麩が入っていました。さすが麩の産地。普段はなかなか使いませんがおいしかったです。



このホテルの建築。 いしかわインテリアデザイン賞、金沢市長賞受賞を受賞しているとフロントに書いてありました。
第44回 いしかわインテリアデザイン賞 金沢市長賞に選ばれたのは大浴場「くろの湯」と「しろの湯」。
とてもモダンだった印象で、古い歴史のある建物ではありませんでした。

開湯千三百年、明智光秀、与謝野晶子、泉鏡花、北大路魯山人などの偉人たちもたちも愛した山代の湯は今はひっそりと
していた印象でした。




加賀温泉駅からIRいしかわ号で福井に行きました。
山代温泉で前日見る場所は全部回ってしまったので、予定よりずっと早く9時にホテルから
駅まで送ってもらいました。当初の予定では11時でした。



Lady Kagaには笑った。


かわいいローカル線


福井は新幹線開通1周年記念。駅もそのためにきれいになったのでしょう。


恐竜王国の福井はあちこちに恐竜のモデルが・・


バス乗り場も駅の目の前でわかりやすく、その前には観光案内もあり、とても便利にできていました。
ここから永平寺ライナーというバスに乗って永平寺に行くのですが、増発はしないバスなので少し並んで待つことに。
ほぼ満杯で出発しました。

観光案内では永平寺から朝倉氏遺構まで直接行くバスがあることを教えてもらい助かりました。
時間がかなり前倒しになっていたので、福井で平泉寺白山神社の外に行きたい場所として永平寺と朝倉氏遺構を
選んでいましたが、アクセスも良く、両方行くことができることがわかりました。


町中をくぐり抜けて、山に向かってバスは進んで行きました。

 

March 21  2025  Yamashiro Onsen → Fukui

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山代温泉・薬王院と服部神社  石川・福井の旅④・・・ Yakuoin Onsenji

2025-04-12 23:57:38 | wonderland

3月20日

加賀山代温泉の魯山人の寓居跡を見たあと、まだ明るかったので、隣の服部神社を見ることにしました。

服部神社(はどりじんじゃ)

御祭神  天羽槌雄神 菊理姫神
由緒
   天羽槌雄命は、天太玉命に隷属せる天日鷲命の御子にして始めて麻を以て文布を織り給ふて機織の業に特に功を成し給へり。
         和銅年間勸請延喜式所載の古社にして、貞観16年5月従五位下を授けられ、社殿の構造宏大にして一に山背郷社とも言へり。
         花山法皇北国下向の際、ここに参拝あらせられ神宝を寄進して厚く之を崇敬し、大聖寺藩主世々其祈願所となし給ひ
         山背郷民挙って、大神を渇仰せり。天文年間、朝倉義景の兵火に罹り悉く鳥有に歸し、一時廃社とありしを明治八年七月
         再興し相殿に座す。菊理姫命御奉斎の白山神社と合併して、郷社に列し明治17年3月7日懸社に昇格せらる。爾来氏子の
         崇敬の念は益々篤く旺盛である。平成3年11月山代日子命を増祀する。
                                                                                                                                                      石川県神社庁HPより






なんとも不思議な雰囲気の漂う神社でした。








 

服部神社を降りて行くと翌朝見ようと言っていた薬王院温泉寺が繋がっていました。

 

薬王院温泉寺

今を去る事約1300年前、聖武天皇の御代、行基菩薩が、白山登錫の途上霊鳥の指授により、温泉を発見しました。
温泉守護の為、薬師如来、日光、両菩薩及び十二神將を彫刻して堂宇を建て、又白山大権現を勧請して鎮守とされた
のが始まりで、往古は白山五院の随一にて、末社、別院数百坊を有し、約280年後花山法皇の勅願により、明覚上人に
より七堂迦藍を建立し、勅願寺として盛栄を極めたるも、戦国の世、一向の乱及び越前朝倉義景の兵火により、焼失
する悲運に遭ったが、前田利治候(大聖寺藩主)により再建され現在に至っています。

薬王院五輪塔は、薬王院背後の高台にあり、11世紀のはじめに独学で悉曇学(しったんがく・梵字に関する学問)を
学び多くの著書を残した明覚上人の供養塔です。鎌倉時代の建立といわれており、国指定重要文化財です。

                                         石川県観光公式サイトより

 











 

薬王院温泉寺の境内から背後の山、萬松園へ登る石の階段は「あいうえおの小径」と呼ばれ、石段には、五十音が記された
九谷焼の陶板が一枚ずつはめ込まれており、その陶板をたどりながら石段を登ると、常緑機の巨木が立ち並ぶ緑色濃い萬松園
の中腹に、明覚上人を供養した五輪塔(国の重要文化財)が見えてきます。 山代温泉HPより












 

散歩を終えてホテルに戻り、美しくておいしい加賀料理の夕食でした。
普通の量が食べられなくなってきているのでライト・コースにしましたが、それでも十分でした。





のどぐろ


お麩がおいしかったです。




加賀は京都の文化の影響を受けていてこの辺は器から料理の盛り付け、味、すべて素晴らしかったです。
お料理はとてもおいしかったのですが、和服を着た配膳の女性に「お孫さんとの旅行ですか?」
と言われてショック。初めてのことでした。でも高年齢出産で幼稚な娘とでは、年齢的にもそう言われても
おかしくはありません。彼女は和服がとても似合って日本語も流暢なのでわかりませんでしたが
台湾から来ている人でした。

あとは温泉で疲れを取って、ゆっくり寝ました。お風呂も貸し切りのように人がいなくて・・
翌朝は早起きして古総湯まで入りに行く予定です。

 

March 20  2025  Yamashiro Onsen

 

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裏高尾のスミレの季節 ・・・ season of violets in Ura-Takao

2025-04-08 23:57:22 | wonderland

4月7日

私の高尾行きの原点。裏高尾。
これから先のスケジュールや一日でも早くないと終わってしまう花もあるので
今日行かなければと思い、急遽ありあわせのものを詰めてお弁当を作って
裏高尾へ高尾駅からバスで日影と蛇滝に行くことにしました。

ずっと高尾山のスミレが見たかったのですが、8年前に出かけたのが、裏高尾の日影~木下沢でした。 2017年3月19日
10:12の高尾駅からのバスは混んでいました。歩いていた時に最近、タカオスミレをTVでやっていたと聞きました。

春になっていっせいに花が咲き始めた日影をのんびり花を探しながら歩きました。時々お花を見ている人が来て、話をしながら・・
お花を守っている人がたくさんいます。



ニリンソウ




キクザキイチゲ



やっと二つ花が出ていたニリンソウをみつけました。




ナガバノスミレサイシン










ユリワサビ






これは?





マルバスミレ





ミヤマカタバミ


エイザンスミレ




タカオスミレ



ちょっと珍しいスミレかと思ったけど、ヒナスミレかしら?


これもわからない・・


再びのタカオスミレ

もっと上の方に何メートルも群生しているところがあるというのだけれど、午後天気が崩れる予報なので
キャンプ場で少し休んで蛇滝にハナネコノメ会えたらと思い、戻ることにしました。

ここで会ったおじいさんに蛇滝にはミドリニリンソウが咲いているから見ておいでと場所を教えてもらいました。
ハナネコノメはしぶといのがまだ残っているかもと・・


こちらはヒカゲスミレなのかしら?


葉が茶色がかっていればシックなタカオスミレです。


 



ニリンソウロードを急いでバス停に向かいました。




ヨゴレネコノメソウ

バス停にオオイヌノフグリとヒメオドリコソウ





蛇滝のミドリニリンソウ。教えてもらった場所に着たら、中年のカップルがいて、お聞きしたら
困った顔をして「どうしても知りたい?」と言うので、先ほどあった方が教えてくれて、自転車だから後で見に行って
あげると言われたけど申し訳ないから断って場所を詳しく聞いたと説明したら、場所を聞いていてもなかなか
探せないと、教えてくれました。とても貴重な花の様でした。
帰りにもう一度見ようと思ったけど何度見てもみつかりませんでした。石垣の下にはぽっかり穴が開いているところもあり
盗掘されたのかしらといやな気持になりました。



フッキソウ




ミミガタテンナンショウ



ハナネコノメはもうほとんど終わっていました。
中に少し赤いしべがあるものもありました。





急な階段の外の崖の近くなので寝そべって写真を撮りました。



最後の最後のハナネコノメ。いつもだったらとっくに終わっているのに見ることができて良かったです。




マクロレンズを通してしか確認できないくらい小さなしべ。何とか赤い色が残っていました!




雨が降り出し、傘をさして少し小仏川遊歩道を歩きましたが、危ないので途中からバス道路に出て
駒木野庭園まで歩き、やっと休憩することができました。









ウグイスカグラ



お庭でお弁当を食べて、あとから部屋の中でホット・コーヒーでホット一休み。
ライアーと不思議な弦楽器を稽古している人が隣の部屋にいてすばらしいBGMを
庭を見ながら聴くという、すごく贅沢な時間でした。


April  7 2025  Ura-Takao

 



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高尾山のスミレ何年振り? ・・・ Violets on Mt. Takao for the first time in many years?

2025-04-06 22:59:28 | wonderland

4月4日

スマホ写真での記録です。

タイムライン
4月4日 晴 一時小雨

9:16 新宿  10:16 高尾山口 10:30 ケーブル 1号路~冨士道~1号路~山頂~1号路 
14:20 ケーブル  TAKAO COFFEE  15:06 高尾山口 16:03 新宿

 

何年も高尾山にスミレのシーズンに行けなかったので今年は行きたいと思いつつも
チャンスを逃していました。いつも気が付くとスミレの時期が終わりに近づいていました。
今年は夏日の後冷え込んだ日が続き、菫の花も持っていたみたいで、雨上がりの晴れの日に
気分も落ち着いて上向いてきたので急遽お弁当を作って出かけました。

ハナネコノメやタカオスミレに会えるかもしれない蛇滝方面か、高尾山1号路と冨士道のスミレか
迷っていました。蛇滝ルートの川沿いを歩くのが人もいなくて好きなのですが、裏高尾に行く
バスが1時間に1本なので間に合わなければお花がいっぱいの高尾山に行こうと決めました。
結局にぎやかな高尾山口からになりました。

 

晴れた日、ケーブルで上がればまず迎えてくれるのは焼き立ての天狗焼と目の前に広がる眺望





そして歩き始めてすぐの所から花たちが出迎えてくれます。

ナガバノスミレサイシン


さらに上がった霞台からの眺め

歩く道すがら、菫の花を見つけてそのたびに喜びが・・




崖のちょっとの隙間からでも咲いていたり・・



シキミの花


芽が出たばかりのようなモミジガサ



ミミガタテンナンショウは後からあちこちで見ることができました。






日当たりのいい斜面で種がパラパラと落ちてたくさん咲くのよとハイカーの人に教えてもらいました。



タチツボスミレ


マルバスミレ


ネコノメソウ


ヤマルリソウ


ミヤマカタバミ


何の木の実?


ナガバノスミレサイシン




コスミレ?

スミレを見分けるポイントは葉と花弁の形なのですが、よくわかりません。
これはナガバノスミレサイシンですね。

ヒナスミレ




これはマルバスミレかな・・


これは明確。葉っぱの形でエイザンスミレ。
大好きなスミレの一つです。



ヒナスミレがたくさん出ていました。
このエイザンスミレやヒナスミレが出ていた場所で花を見ていたシニアの人に、今日はいっせいに咲いていますと
教えていただきました。エイザンスミレもたくさん出ていますよとよく見ると葉がエイザンの花がもたくさん。
感動の高尾山のスミレたち・・ こんなにたくさん咲いているのを今まで見たことがありませんでした。 
そこで話した人はこれから小仏城山に行って日影林道を下り、タカオスミレに行くと話していました。
私も以前通ったルートですが、今はなかなか一人では行けない場所と距離です。



鶯やいろいろな鳥が鳴いている中を歩くのは気持ちがいいです。
ほんとうはせせらぎを聴きながら蛇滝に向かっていたところですが、スミレが見たかった私には
こちらの選択が正解でした。


次から次へと現れるエイザンスミレに感嘆の声。
近くで見ていた同年代のご婦人はもう一眼レフは持てないわと話していました。
鳥も追いかけていた時期もあったとのことです。スマホでも気軽に花を楽しむことができます。






山頂は混んでいるので静かな5号路との分岐点あたりのベンチでお弁当です。


急遽決めたのでお昼は卵とハムのサンドイッチだけです。






山頂は賑わっていて、この日は春休みだったせいか、子供連れがとても多かったです。
インバウンドの人たちも。



富士山が見えなくて、残念。
黒い雲がかかってきて、このあと少しだけ雨が降りました。
まさかの天気で何も準備していなくて、焦りましたが、少しだけ雨宿りしたら、雨はやみました。

北陸では手袋を持って行かなくて、高尾山では帽子もフードもなく・・折りたたみ傘も置いてきて
危機管理不足のハイカーです。



サンシュユ



キブシ


帰りはいつも薬王院の中のコースです。








ミツマタ







  
浄心門近くでカヤスゲの雌花と雄花を教えてもらいました。
後から調べたら1本の茎に両方つくのですね。


小学生の男の子たちが落ちている椿でハートを作っていました。


1台待ってからケーブルカーに乗り下山。インフォメーションセンターで1号路の登り初めにタカオスミレがあると
教えてもらったのですが、最近混み始めたTAKAO COFFEE に直行。 無事コーヒーブレイクができました。


この後時間調べて特急の新宿駅直行があったので、あまりゆっくりしないで駅に向かいました。
リュックに必要な時に使えるようにステッキをたたんだままサイドに固定していたのですが、すぐ外れるのでお財布を持ちながら
固定しなおしたり歩きながら往復割引切符を出して駅に入ろうとしていたら、後ろから私のお財布を持って落としましたよと
追いかけてくれた方がいて大変助かりました。あとから思うと冷や汗ものです。ありがとうございました。

無事帰路に就くことができました。電車の中では爆睡(笑)

 

高尾山はスミレの花がいっせいに咲いていたワンダーランドでした。夢のようです。
日影のキャンプ場の近くにタカオスミレがたくさん咲いているとインフォメーションセンターで教えてもらったので、
この日に行けなかった裏高尾になるべく早く行ってみたいと思いました。

 

April  4  2025   Mt.Takao

コメント (2)
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山代温泉・専光寺  石川・福井の旅②・・・ Senkoji Temple in Yamashiro Onsen

2025-03-30 23:57:46 | wonderland

20日の午後は加賀温泉に移動。
北大路廬山人がいろは草庵を結んだ加賀の地です。
明智光秀、与謝野鉄幹・晶子、北大路魯山人、泉鏡花などが訪れた温泉地です。

【歴史】

約1300年前の神亀2年(725年)に行基という名の高僧が霊峰白山へ修行に向かう途中、一匹の烏が羽の傷を癒している水たまりを
見つけたのが今に受け継がれているという山代温泉。その烏は、古事記や日本書紀にも出てくる伝説の霊長、三本足のヤタガラス。

IRいしかわ鉄道で加賀温泉駅に3時16分に到着。事前に依頼していたホテルの送迎の車が来ていました。
工芸の町、加賀温泉。九谷焼の窯元がここにあることを初めて知りました。石川県は焼き物や漆工芸などの工芸の地でした。








ホテルでチェックインをして、中心地まで歩き、翌日の永平寺の時間を多くとるために、できるだけ加賀温泉を
見ることにしました。

能登の地震の際に山中、山代温泉も被害を受けたと聞いていました。地震の影響か判断できませんでしたが、破損した
家屋が見られました。


宿泊した「ききょう」から歩いてすぐの所に見たいところが集まっていました。
古総湯を中心とした温泉の町。一番見たかったのは「いろは草庵」でした。
薬王院も行くことにしていました。

中心部まで行く途中に古い建物を通りました。
泉鏡花の小説の元になった伝説が残る専光寺です。

事前にマークしていなかったので、帰ってから調べました。

専光寺は、天徳年間(957~961年)越前新郷(福井県あわら市)に開創された大威徳寺が始まりと伝えられ
1318年に専光寺として浄土真宗となり、1458年現在の山代温泉に移っている。
1471年蓮如上人が越前吉崎へ向う途次に、当時の住職が蓮如上人に帰依して高田派から本願寺派になり、蓮如上人は
それを受けて自らの御影を与えたといわれている。その時に蓮如上人が袈裟と数珠を掛けたと伝承される松の何代目かの
松が勢いよく根付いている。

(1)寺名:専光寺(せんこうじ) 
(2)住所:石川県加賀市山代温泉17-225
(3)山号:出雲路山 (4)宗派:真宗大谷派
(5)開創:957~961年 (6)本尊:阿弥陀如来

 

むかし、山代の専光寺の太鼓の堂(たいこんどう)で、恋仲の幸蔵とお光は逢引をかさねていました。
ある日のこと、幸蔵はいつものようにお光を待ちますが、その日急に病になったお光はやってきません。
次の日、お光の死を知った幸蔵は悲しさの余り井戸に身を投げてお光の後を追いました。

泉鏡花の作品のモデルにもなった、お光と幸蔵の悲恋物語の伝説がのこる山代温泉専光寺。

                            加賀温泉郷観光オフィシャルブログより





 

江戸時代に建てられたという山門 

 「如来の摂取不捨(えらばず、きらわず、見すてず)の心を学び、真実、自分自身のしたいこと、しなければならないこと、できることを、他人とくらべず、あせらず、あきらめず、していこう」

 ある宗教雑誌に上記の竹中智秀先生(1932-2006)の言葉の一節


選ばず、嫌わず、見捨てず
はじめに尊敬あり

 「如来の摂取不捨(えらばず、きらわず、見すてず)の心を学び、真実、自分自身のしたいこと、しなければならないこと、
できることを、他人とくらべず、あせらず、あきらめず、していこう」

 竹中智秀先生(1932-2006)の言葉の一節

 



もう一匹猫ちゃんがいましたが、すぐ逃げられてしまいました。









 









                               

 March  30      2025      Kaga Onsen     

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金沢によって  石川・福井の旅①・・・ Kanazawa

2025-03-27 23:59:25 | wonderland

3月20日-22日

娘と新幹線が福井まで開通したら平泉寺白山神社に行こうと何年も前から約束していて、
せかされて行ってきました。でも福井開通1周年だったのを福井駅で知りました。
金沢は何回行ってもいいと思える大好きな街ですが、今回は福井へ行くのに娘が金沢の近江町市場で
海鮮を食べてから行きたいというので金沢経由です。

予定

7:20 かがやき503号 東京発
9:45 金沢着
  21世紀美術館 スイミングプール
又は金沢城・兼六園
  近江町市場 昼食
  ひがし茶屋街など近場
14:30 金沢 IRいしかわ線
15:16 加賀温泉着

今回は昼食が目的で、午後の移動のためになるべく動きやすい所にいることがポイントでした。
まだ桜も咲いていないので兼六園は外し、21世紀美術館のスイミングプールの作品は当日9時からネットでの受付予約、そして
10時から見ることができますが、今は常設展だけだし、最終的にお城あたりを歩くと決めていました。時間があれば
ひがし茶屋街でのスィーツ。

朝食や行動食になる様に前日、残っていたホットケーキミックスと胡桃を入れたりんごパウンドケーキを焼いてみました。
りんごのすりおろしも入れて、ホットケーキミックスで作るお菓子にしてはおいしかったです。


はじめて北陸新幹線「かがやき」に乗ったので、写真を撮ったら、なんと文字プレートが全く読めなくて残念。


なんだか初めて見るような景色に思えたけど、いつも軽井沢に行くのと同じ風景だった。




金沢駅

バスで近江町市場へ
そして前とは違ったお店で海鮮ちらしをいただきました。信じられないような大きなお刺身が乗っていました。


娘は豪華版 

 最初は金泊でカバーされています。



食後は市場を見てから、金沢城に向かいました。


このゲストハウスが良さそう・・・








金沢城公園の方は前回金沢城に行ったときに見ていない場所でした。



広々として気持ちのいい公園でした。




 


 















スィーツのお店はどこも混んでいて、陶器のお店がやっているカフェがすいていたので入りました。
近くの加賀麩の不室屋カフェは番号を引いて、40人近い待ちでした。バスの時刻が迫っていたので
とても待てません。最初に見たフルーツ大福のお店も並んでいて、ちょっと焦りました。
こちらはお店の奥にひっそりとあって、外国人のシニアのカップルがいただけでした。



コーヒーカップとカフェラテの模様が選べます。

抹茶プリンと。



バス停に戻る裏道にもこんなカフェがありました。


IRいしかわ鉄道で加賀温泉に向かいました。



雪国に向かっていくような感じで山の上の雪が増えてきました。
とても美しい風景で、目が洗われました。

 

March 20 2025  Kanazawa

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白い世界へ ・・・ into the white world

2025-03-23 23:59:57 | wonderland

ひとつの世界をめぐって、また出発点に戻ってきました。
でもこの現実もまた違った世界のようにも思えます。
ひとつの夢の世界を巡ってスタート時点に戻る。人間が生まれて死ぬ時もそんなのかなとふと
思いました。

Our revels now are ended.
Those our actors,
As I foretold you, were all spirits, and …
Yea, all which inherit, shall disolve,
And like this insubstantial pageant faded,
Leave not a rack behind. We are such stuff
As dreams are made on; and our little life
Is rounded with a sleep.

私の大好きなShakespeareのTempst の最後の台詞も連想させます。


直前は全国的に雪の日があった3月の月末近くでしたが、天気予報で晴れでしたので、安心して行ったのですが、
それまでの雪が積もっていて、思わぬ雪の世界でした。一番行きたかった平泉寺白山神社は苔の美しい神社ですが、
そのシーズンではなかったけれど、まさか全部雪に覆われているとは思いませんでした。登山用の手袋を持って
行かなかったのも誤算でした。

それ以外はかなり効率よく回れて、計画途中で組み込んだ永平寺が素晴らしく、朝倉氏遺跡や、平成寺白山神社から
越前大仏まで歩くことができたのも良かったです。ケンカしながらの娘との旅でしたが、私のカメラでよく撮れなかった
所の写真を借りたりして助かりました。
























 





 

 








旅行前にタイムリーに昔の番組のアーカイブで永平寺を見ました。
永遠の平和を願って付けた名前だそうです。今でも多くの修行者が瞑想の生活をしている場所です。

 

昨日の夜東京に戻り、今日はベルカントのグループの九段フェスティバルの本番。3曲を無事歌い終え、
今後のことなどのミーテイングが初めてありました。その後西荻窪「一欅庵」で同級生の庵主T君とM君、Iさん、Hさんと
今後の方針を確認しました。途中、元IBMに勤めていたT君にスマホやPCのことの質問もあり、彼はSNSはほとんど
使用せず、公式ブログもスケジュールのみで他の情報を入れていないとか。それでも成り立っていますとのこと。
ラインも家族間だけで他は一切やっていないとの徹底ぶりでした。

明日から少しゆっくり休もうかと思っています。

 

 

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春のファンタジー 🌸 バイカオウレンに誘われて・・・ into the fantasy world of spring flowers

2025-03-10 23:57:36 | wonderland

3月10日

バイカオウレンに誘われて春の始まりのファンタジックな世界へ行ってきました。
2月のセツブンソウよりアップが先になってしまってセツブンソウさんゴメンナサイ。

昨日小石川植物園のブログを見ていたら、急にバイカオウレンのことを思い出して、以前だったら多摩散歩人さんの
ブログがいつも花のニュースを知らせていてくれたけれど、花鳥風月さんのブログを見たらなんとまだ間にあう
バイカオウレンが城山かたくりの里で咲いているという・・ 今しかないのでやるべきことがたくさんあるのに
急遽おにぎりを作り、春の世界の中に浸ってきました。

橋本駅からは山の上に雪が積もっているのが見えました。今年は低温が続き、いつもよりカタクリの開花が遅れ、
嬉しいことにバイカオウレンがまだまだ見頃だったのです。

昨年は行っていなかった城山かたくりの里。何年振りなのかしら・・・
8日からオープンされたばかりのカタクリのシーズンだけ公開してくれる個人の里山です。






なんと今まで見たことのなかった場所にもバイカオウレンが咲いていました。
1か所しか以前はなかったけれど今は3か所で咲いていました。


ユキワリソウは以前はたくさん咲いていたけれど、今年はまだ?




こちらが今まで見ていた斜面に咲いているバイカオウレン。
こんなにきれいで、たくさん咲いているのを見たのは初めてでした。
いつもシーズンで遅れで数輪咲いているのが見れる程度でした。









たくさんのバイカオウレンに会えて、嬉しいです。

この花を求めて歩いていた人に出会いましたが、インスタで見て飛んできたと話していました。
訪れる人も少ないのですが、出会った人と喜びを共有できるのも嬉しいですね。

 













花粉症の元









カタクリの花はこれだけでしたが、バイカオウレンを見に来たのでOKです。
何と花が咲いていないので入場料が500円から300円に下がっていました。









 













なんとジョビちゃんにまで会うことができました。











3カ所目のバイカオウレン










花の香りが皆様にも届きましたでしょうか?
暖かい日差しの中の早い春でした。

 

March 10  2025   Shiroyama 

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最後の最後は二王座歴史の道散歩  - 九州⑩ ・・・ Niouza Historical Road

2025-03-04 23:57:48 | wonderland

1月29日

バスで臼杵駅まで戻ったのですが、同じバスにはほとんど人が乗っていなくて、途中で降りた
2人組はバックパッカーで、城下町を歩いたのだと後から思いました。
私達は駅まで戻って、列車が来るまでに行けるところを考えて、計画時に二王座の道くらいと
思っていたので、やはりそこまで歩くことにしました。

あまりちゃんと調べていなかったので、道がわからなくなったりして、疲れていたせいか
ちょっとイラっとしてしまって友達と8日間も一緒にいると失礼な言動になったりして
後から反省したりして・・・



古い町並みが保存されている道です。





もっとベストショットな場所があったはずでしたが、残り時間も少なくゆっくりと回ることができません
でした。

柴睦巳備忘録より写真をお借りしました。↓
このお寺、旧真光寺からの眺めが素晴らしかったのでした。


カフェもやっていないもよう・・・

 

井戸が残されていました。


大急ぎできた道を戻りました。切通しの方を通ればもっと違う景色も展開されたかも
しれないけど、道に迷っても帰りの電車に乗り遅れると困るので安全を選ぶことにしました。

臼杵から特急を乗り継いで小倉駅から新幹線で帰るという長旅。


のどかな田園地帯を走り・・





別府近くを通り、そのせいか外国人観光客が多く乗っていました。



行橋とか、福沢諭吉の中津を通って行きました。

行橋海岸は家族が九州転勤になった時に、連れて行ってもらった記憶があります。

 

小倉で新幹線に乗りかえ、東京に向かいましたが、最初はトンネルだらけで景色をあまり見ることが
できませんでした。

中学・高校時代に父の転勤で九州に家族が引っ越して、私は東京の学校に残り、休みの旅に寝台列車で
九州に戻りましたが、その時の朝は瀬戸内海の海がずっと見えて輝いていたのを覚えています。


姫路通過

尼崎あたり・・

陸路九州から帰るとは思っていませんでしたが、それほど長く感じませんでした。

それでも帰ってからしばらくボーッとしていて、別の空間に行っていたのだと距離感を
感じました。今まであまり旅行をしたことがなく、せいぜい京都・奈良だったので、日本の中にも
素晴らしいところがたくさんあることを感じたのは難病の夫が亡くなってから娘と旅行してから
でした。今では同じ時間を生きる同年代の友人が意見が合えば一緒に旅する仲間になりました。
年代が同じだとシェアすることが多く、共感できるところがいいですね。一人で行きたい所に行くが
私の若い頃のスタイルでしたが、年を取ると二人旅もいいなと思います。おかげで一人では行けない
ような世界に行くことができます。

旅から戻りあっという間に1ヶ月がすぎ、2月が飛んで、3月になりました。お雛さまも2月の末に
やっと飾れました。花粉症の上に、風邪をひいて微熱が出てぼんやり過ごした月末でした。

帰ってからすぐセツブンソウだけは見なくてはと自然教育園や、庭園美術館などに出かけ、歌舞伎も
すぐ見に行ったり・・・あとは歌の練習やボビンレースをしてゆったりと過ごしていました。

3月末の娘との金沢・福井の旅行のアウトラインがだいたい決まって、今は6月ころの尾瀬の旅行を考えて
いたら、福島からあまり混まない尾瀬沼に入り、会津若松や憧れの只見線にも足が延ばせそう・・
等とハイキング+温泉のツアーが出来そうと構想中です。いつまで歩けるかと思うと四国お遍路ももう
タイムリミットに近づいています。

 

Jan. 29 2025  Usuki (Oita)

 

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旅の終わりに臼杵の石仏めぐり -九州⑨ ・・・ Usuki Stone Buddha tour at the end of the trip

2025-03-03 16:31:02 | wonderland

1月29日

成田を含めて8日間の旅の最終日。
南の島から冬の九州に入り、温泉三昧。
最初は奄美大島だけの予定でしたがせっかく九州に行くのだからほかにも寄ってみたらの友人の言葉で行きたかった場所の中から
選んで九州横断という私にとっては大旅行となってしまいました。

最後の目的地は臼杵石仏です。子供の頃、たぶん土門挙の写真が印象に残っていた摩崖仏を見に。その時は仏頭が下に置かれて
何かとてもワイルドな感じがしました。 今はそれぞれ建屋に囲まれて自然の中にあるイメージとは違っていました。
でももともとは建屋があり、保護されていたと書かれているものもありました。とにかく平安や鎌倉時代からのもので
途中荒れ果てていて、それを土門拳が写真で広めたようです。

石で作られた仏さまはどっしりとしていますが、繊細でやさしさに溢れていて何か人々を包んでくれるような感じもしました。
石なのに暖かい感じがします。









 

国宝臼杵石仏

時の流れを映す摩崖仏

 





 
朝食は全く普通のタイプ






今回は朝温泉に浸からないで、石仏へと歩いて向かいました。
10~15分くらいで着いたと思います。

 

 

 






最初のホキ石仏第二群の一部は補修作業中でした。



ホキ第二群石仏









この横から急斜面が続き、平安時代の石造五輪塔があるというので、友人が見に行き、しばらく
1人で石仏を見ていました。

 

山王山はかくれ地蔵ともよばれて、とても和らいだお顔でした。


この仏さまはとてもかわいらしくてほっこりします。
この横に坂道が続き、私も頑張って登って行ったら先に行った友人が降りてきて、頑張っている私を
褒めてくれました。まるで子ども扱い。日吉神社からも五輪塔につながる道があり、そこなら険しくないので
行ってみることにしました。









最後に最高の古薗石仏へ

どの仏様も上からじっと心の中まで見透かすようなまなざしでした。
1人仏さまに対峙しているとそんな感じ。癒されるような救いの手を差し伸べてくれそうな
眼差しが届きます。

お経を読んでいる参拝者もいました。友人もお経の冊子を持ち歩いているので、何やら
唱えているようでした。漢字を見ていると落ち着くし、仏教思想が自分の考えに近いとも
話していました。




 

石仏入口から臼杵駅行のバスがあるのでそれに乗って駅周辺に行きます。

 

国宝臼杵石仏

 

Jan. 29  2025  Usuki (Oita)

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