何気なくつけていたTVでETV特選「それはホロコーストの"リハーサル"だった
~障害者虐殺70年目の真実~」にくぎ付けとなりました。時に目を覆わないではいられないものでした。
ホロコーストには下地があった。弱者を殺してきたナチがそのシステムをホロコーストに利用したという
事実だった。
何かおかしなことが行われたいるらしいと思っても口をつむぐ市民の中で、それを堂々と批判した人がいた。
ミュンスターの司教クレメンス・アウグスト・グラフ・フォン・ガーレンというキリスト教関係者で
その説教の中で非生産者、障害者、病人、世の中はそういう人たちがいて当たり前だとシンプルに訴え
書き写しがドイツ全土に回ったとのことだった。そのため、ヒットラーがT4作戦という優れたものだけが
生きる価値があるという作戦の中止命令を出したということだった。しかしコントロールが効かなくなっていて
ひそかにその後も働けなくなった兵士や、精神障害者など殺され続けていたそうだ。
これがそんなに昔のことでなかったことに驚くと同時に勇気のある人がいて死を恐れずに批判したという
すばらしい人間もいたということに救いを感じた。今でも世界各地で虐殺が行われているけれど、人が人を
殺していい法律を制定する、もしくは正当化する恐ろしい世界だ。
最近また毎日のように子どもの虐待のニュース。特に若い義理の父親によるものが多い。
こんなに命が軽く扱われる時代ってあっただろうかと思う。これは何かの連鎖なのか?
何かが欠けてしまってきている社会なのか・・