今日の午前中はたまたまヨガの予約を入れていなくて、書類の整理とかいろいろ普段できないことに
取りかかろうと思っていたところ、バックグラウンドでTVを何かつけておこうかと思いCSのMusic Air にしても知らない
ロックグループのコンサートだし、普通のBSにしていたら、途中からでしたが日本会議についてわかりやすく
説明している「激論 クロスファイア」に引き込まれるようにしてみました。日本会議というだけであまりよく知らなくても
本能的に拒否反応が出ます。
徹底検証!注目集める日本会議
「誇りある国づくり」とは・・・
青木理 ジャーナリスト
鈴木邦男 元「一水会」顧問
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番組概要
インタビューの巨人・田原総一朗が切り拓く新境地!現代日本の行方を徹底的に考える
【出演者】
田原総一朗 (ジャーナリスト)
本間智恵 (テレビ朝日アナウンサー)
この番組によって非常に恐ろしい構図が良くわかりました。
歴史と組織を図解して説明して、まぁ大元は「成長の家」。宗教とは分離して日本会議になって行ったのだけど
谷口雅春に強い影響を受けているとのこと。成長の家も戦前から考えが全く変わっていないとのことで、
一番大切に思っているのが、皇室、憲法、家族観。伝統と言っても戦争前の一時期のことをさしていて
ほんとうの意味での日本の良さは追及していない。
日本会議にとっては待ちに待った人が総理になって、このチャンスを逃す手はないと改憲に向かって動いている。
この団体は今では神社を中心にして国民投票になった時の準備を進めて、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」では、
新憲法制定を求める1000万人署名をめざす団体だが、一般の人には素性がよくつかめないが関連団体らしい。
すでに800万人の署名を集め、日本中の神主が影響を及ぼせる人を取り込めば1000万も達成可能な数字。
何しろ閣僚の中に8割も関係者がいるのだから。入っていないのは石原さんと河野さんくらい・・
また、怖いのは都知事選でも関係者が強い支持を得ていて、もし都知事にでもなれば大きな改憲推進協力者に
なってしまう。全くマスゾエさんはなんて言うことをしてしまったのだろうね。
戦後の右派活動は成長の家の人と何らかの影響を受けていると言われている。成長の家は政教分離したけれど
思想は近代民主主義の敵であり、政界の多数派に日本会議関連者がなってきていることは恐ろしいこと。
夫婦別姓問題も皇室の女系天皇の件もみんなここでつぶされたのだと思いました。
このタイミングでの天皇の退位も私は改憲に対する警鐘だと思っているけれど。8月のお気持ちを発表されることに対して
法律問題も発生するのでソフトなものになるのではないかと予想されていますが、この終戦の月に発表されると
いうことにも意思が表れているような気がします。
TVで日本会議のキーパーソンの名前がいくつか上がり、ネットで調べていたら次のような記事が目につきました。
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実は菅野(完)さんの仕事の最大の意義は、日本会議の中枢=日青協という事実をさまざまなデータで裏付けたことだ。
そして半世紀前に形成された日青協人脈が安倍政権の周囲に張り巡らされていることを具体的に立証したことにある。
まず日青協会長の椛島有三氏。彼は'70年安保の前に長崎大で左翼学生の手からキャンパスを取り戻したことで民族派の
ヒーローとなり、後に日本会議事務総長として運動の中心になる。
日青協副代表だった衛藤晟一参院議員は安倍首相側近で、日青協とのパイプ役になり、生長の家青年会の幹部だった
伊藤哲夫・日本政策研究センター代表は安倍首相の有力ブレーンとして知られるようになる。
そして生長の家系のサークル団体「全日本学生文化会議」の結成大会(1969年)実行委員長だった百地章氏。
彼は菅官房長官が挙げた「集団的自衛権の行使容認を合憲とする」3人の憲法学者の1人となる。
小池百合子氏 日本会議の国会議員懇談会の副会長を務めているような保守タカ派
NHKの経営委員会の新たな委員長に、先月末、JR九州相談役の石原進氏を選ばれたという。委員長は、来年1月に
任期満了を迎えるNHK会長の選考やNHKの経営方針などに大きな影響力を持つと言われているのであるが・・・
何と石原進氏は、あの超保守団体の日本会議の幹部である上、原発推進団体の共同代表も務めているというのだ。
自民党改憲草案第98・99条に規定された緊急事態条項を創設することは、「ナチスの手口」に他ならない。
=緊急時代の権力を総理に集中
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とにかく三島自決事件から46年たったけど、時代は急激に戻っている感覚が特に最近突然増している。
戦前を知っている瀬戸内寂聴とかいろいろな方が戦前の足音がすると語っているけれど。
最近でもないけれどここ数か月で印象に残った朝日の記事は大江健三郎さんの立命館大学での
「加藤周一さんの思いを後世に」というのと、憲法学者樋口陽一さんの「人生の贈り物」。
若い世代に平和と民主主義の尊さとその平和憲法の大切さをつないでいくことが私たちの世代の親の代から
引き継がれた使命であると思います。