Reflections

時のかけらたち

美しい紅葉の中へ -1・・・ into the beautiful autumn leaves -1

2024-11-30 23:49:51 | seasons

11月29日

前日にTV中継された箱根美術館の紅葉が見たくて、翌日の朝に、お抹茶付きの前売り券をネットで申し込んで
カメラ片手に家を出ました。コスト面も押さえて小田急線の快速急行で。ロマンスカーも、湘南ラインも使わないで
ちょっと出かける感じでした。

でも小田急線の快速急行はいつまで乗っても小田原に着きませんでした。それでも約1時間半で小田原に着きました。
帰りは早く感じたけれど、行きは長かったです。小田原からは登山鉄道で湯本まで行き、湯本で乗り替えて本格的な
登山鉄道で強羅までスィッチバックしながら登ります。子供の頃乗って、もう60年ぶりくらいじゃないかしら?その間
一度だけ、絵画班で乗ったかもしれないけど覚えていません。今回はとても混んでいて、40分立ちっぱなしで湯本から
強羅まで景色を見ながら観光旅行気分を楽しみました。海外の観光客も多かったですが、ほとんどが箱根彫刻の森で
降りて行きました。

強羅から箱根美術館を目指して、徒歩8分くらいじゃ大したことないかと思っていましたが、急勾配でやっぱり箱根は
侮れないと思いました。強羅公園入口の方に行ってしまったので道を聞いてバックしてわき道を登って行きました。
以前は車で行ったことのある箱根美術館、登山鉄道の駅近くと思っていましたが、それは強羅からさらに乗り替えた
線の駅でした。


 強羅公園はパス


 さらに上に登って行きます。


上から降りて来た女性にこの道であっているか聞いたら、日本語がわからなくて英語で話して通じたという、なんと外国人
観光客に道を聞いていた日本人でした。

箱根美術館の前には並んでいる人が見えました。しばらく並んでいたのですが、前売りチケットを持っている人は先に進んで
いいとわかり、QRコードで中に入りました。


















まだ娘が生まれる前に夫と行ったときの記憶があまりなくて、残っている写真のイメージでは黄葉だったと思います。紅葉の
世界はカラフルで青空によく映えていました。少し歩いてからお抹茶をいただきました。一面の紅葉を見ながら栗きんとんで。
最初は奥の席しか空いていなかったのですが、グループのお客さんが来たので、前の方のテーブルにもみじが映る席が偶然
空いたのでとり替えてあげてラッキーにももみじが反映する席に移ることができました。欧米人の若い女の子が一人で来て
隣でお茶を飲んでいました。抹茶文化は浸透していますね。昔エリザベス女王が来日した時は苦そうにしていました。





















 

Nov. 29 2024   Hakone

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Françoise Hardy

2024-11-29 23:59:45 | music

今日、予定を変更して行った箱根美術館の紅葉があまりも素敵だったので、急に思い出したフランソワーズ・アルディの曲を
久々に聞いてクール・ダウン。今日は一眼レフを持って行ったので、撮った写真は100枚は超えて、スマホも50枚以上。 
今年紅葉を見に行けなかった私の最後のチャンスでした。硫黄のにおいがする冷たい空気の中、青い空に映える秋の葉を見て
歩きました。栗きんとんをいただいて飲んだお抹茶は最高でした。

スターが頭の中でかかって、レコードは持っているけど聞く手段がなくて、YouTubeで探しました。そこでフランソワーズ
アルディが今年の6月に80歳で亡くなっていたことを知りました。すてきに年を取って行った人でした。

若い頃一番聴いたシャンソンがバルバラとフランソワーズでした。

今聞いていたら、胸を締め付けられるような感じ。私も今生きることがいとおしくて仕方がない。

 

Star

 

Berceuse (Remasterisé en 2013)

 

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お茶の稽古の後は外苑前の銀杏並木を見て ・・・after tea practice, seeing the gingko trees of Gaien 

2024-11-28 22:47:16 | seasons

11月27日は久しぶりの茶の湯の稽古がありました。
和服で行くと動きが滑らかになるような気がします。やりやすいというか・・・
やっぱりお茶の稽古は和服が自然です。

突然、もみじの帯がしたくなって、引っ張り出しました。こういうシーズンの遊びの帯は
池田でいくつか買っていました。江戸小紋のむじな菊と最終的に合わせました。最初は明るい紫色の塩沢がいいかと
思いましたが、黄色が着たくなりました。和服を着付けていると自分の姿勢の悪さがよくわかります。

今回リフォームついでに和服を集中しておくことができるようになったので、探しやすくなりました。
着物が着やすくなったかしら?

暖かい日だったのでコートはオーガンジーの絞りでも全然大丈夫でした。

家の近くの公園もきれいに秋色になってきました。

今回は炉のお点前に季節が変わって、炉開きは友人の散骨のために出席できませんでしたが、風炉手前もまだあまり
思い出せていないのに、またしつらえが変わって戸惑ってしまいます。茶筅や茶杓の扱い方、道具を持つ高さとか
無意識にやるとちゃんとできていません。自然に美しく合理的にできるかが命です。お茶も姿勢がとても大事です。
美味しいお茶を点てることが目的ですが。

お茶の稽古の後に、外苑の銀杏並木まで歩いて行きました。先生に今頃はきれいなのではと背中を押され
やっぱり行くことにしました。
なおしてもらった胡桃下駄の鼻緒がきつくて、家から出た時は痛くて長く歩けないと思いましたが、
だんだん痛みが取れてきて、歩きやすくなじんできました。















黄金色の明治神宮外苑でした。




家に帰ると港に帰っていく飛行機が富士山をバックに見えました。

 

Nov. 27  2024  Meijijingu Gaien

 

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一年に一度会う小学校の友達の輪 ・・・ once-a-year class reunion

2024-11-27 23:21:23 | old familiar faces

後期高齢者になった私達。

秋を飛び越えて冬の気候になった11月24日。

雲にとぎれとぎれの富士山がすっかり雪化粧


今までずっと恵比寿ガーデンプレイスのビアホールで小学校のクラス会でしたが、同級生がニュートーキョーを退職
したので、その後新宿のビアホールで2回くらい開催していましたが、再び恵比寿に戻ってきました。アトレの中の
ビアホールです。

なんと18名も出席できました。連絡取れて欠席の方が3名くらいだったかな?
私の親友は昨年向こうの世界に行ってしまったけれど、皆さんとてもお元気そうで、まだ仕事をしている人が数名います。
自分が作った会社を息子さんに継がせたS君はなんと高級介護施設にスカウトされてアルバイトを始めて、そこで感じたことを
話してくれました。月額90万円もかかり、素晴らしい施設ですが、その姿を見ると孤独で悲しいものがあると・・ あまり表情が
ない人が多いと。最近では楳図かずおが入居していたそうです。私の友人が99歳のお母さまを家で看取ったことを聞いて
できたら在宅でと、今はいろいろな人の手を借りることができるので思いますよね。その状態により、どうしても24時間人の手を
借りなければならないこともあるし・・ 自分の行く末を考えてしまいます。

クラス会終了後、残った人でお茶を飲みに、懐かしいガーデンプレイスに行きました。毎年ここでクリスマスの前に開催していた場所です。
















もうクリスマスシーズンがやって来るのですね。
橈骨を骨折した2年前からお節も予約して作らなくなったら、楽なのでまた早めに予約をしてしまいました。
以前は星岡で習ったのを全部作っていたのにね。物価高騰で材料を買うだけで相当の金額になってしまうので
できたものを買った方がコスト面でもいいように思えます。習った料理は数品作るだけにして。

なんと早く過ぎ去っていく日々・・・

 

Nov. 24  2024  Yebisu 

 

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浮雲 ・・・ Floating Clouds

2024-11-26 23:49:21 | movie


なんともやるせない映画でした。全編を通してけだるい南国の湿った空気が流れているようなそんな感じ。
林芙美子、成瀬巳喜男、高峰秀子、森雅之という組み合わせがなければ存在しなかった映画。

録画してあった映画をTVも見たい番組もないし、かけておこうかと思って再生したら、とても魅力的な映画で
どんどんひきつけられてしまいました。とにかく高峰秀子のインパクトがすごい。男と女の微妙なずれと、それでも離れられない
浮雲に例えられるような関係。自立できる女性なのに男性のもとに走ってしまう・・ときに男と女の戦いのようでもあり、
人生に翻弄され、甘いメロドラマではない、日本の戦後に流されて生き抜こうとする男女の物語。魂のないどうにもならない人間に
なってしまったとつぶやく男。行く当てのない二人。



いい加減な、優柔不断な男だが、その優柔不断さはやさしさから来ていて、自分を求める人を拒めない。2回見ると男性の
やさしさが伝わってきて、悲しい美しい結末へと向かっていきます。流れ着いた屋久島で、ランプの光の中で死に化粧をする
男の悲しさが伝わってきて2回目に見た時はこのどうしようもない冷徹に見える男の良さがわかったような気がしました。

暗い映画だけど、最後に救いがありました。最後の涙はジェルソミーナを思って泣くザンパノの涙を思い出させました。

  

男と女の永遠のテーマだけど、林芙美子の思いが詰まっている作品なのだと思いました。退職後パートで務めていたこども園の
近くに林芙美子記念館があり、行ったことがありましたが、彼女はかなりモダンな女性だったのですね。油絵も描くし、自立して
いたしっかりした女性だったと思われます。

母が森雅之のファンで父がからかっていたことを思い出したりもして。

成瀬監督の映画を見たのは「女が階段を上がる時」以来ですが、その時のキャストも高峰秀子と森雅之でしたが、この映画の方が
何倍も良かったです。溝口、小津と共に日本を代表する映画監督の代表作でした。 今小津とヴィクトル・エリセの映画も
借りているのですが、なかなか見る時間がなくて・・ 

高峰秀子の存在感がすごくて迫力がありました。こんな女優さん日本には他にはいないでしょう・・

 

浮雲
1955年製作/124分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1955年1月15日

キャスト 高峰秀子  幸田ゆき子
     森 雅之  富岡兼吾
     中北千枝子 妻邦子
     木村貞子  母
     山形勲   伊庭杉夫
     岡田茉莉子 おせい
     加東大介  向井清吉

スタッフ 監督    成瀬巳喜男 
     原作    林芙美子
     製作    藤本真澄
     撮影    玉井正夫
     音楽    齋藤一郎
     美術    中古智
     照明    石井長四郎
     録音    下永尚
     監督助手  岡本喜八
     脚色    水木洋子

 

成瀬巳喜男監督『浮雲』

映画のロケ地を調べた動画が面白くて。なんだか私が生まれたころの東京が浮かんできました。木のこんな家が多かったと
なんとも小さなころの記憶が少しよみがえってきます。成瀬監督はあまりロケは好きでなかったとのことですが、戦後間もない
東京の姿が現れています。

 

追記)

森雅之は有島武郎の子供と知ってびっくり。芥川龍之介の子供たちも俳優や音楽家だったけれど・・
父と同じ京大を中退していたことも今知りました。彼自身の生涯もドラマティックでした。

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ボビンレース作品展のお手伝い ・・・ assisitance for bobbin lace exhibition

2024-11-25 09:09:45 | art

11月12日と15日 

12日は九段生涯学習館で千代田区文化芸術の秋フェスティバル作品展のためボビンレースの飾りつけのお手伝いへ。


今年はハートのモチーフの断続レースがテーマでした。


今までに作ったハートをひとつの額に入れていただきました。


次回はこのハートを作ってみたい。


私はもう一つブックマークコレクション。


鳥さんもかわいいね。


素晴らしすぎる先生のバンシュ

 

昨年の飾りつけの後でも行ったオリーブ・オイルというイタリアンのお店の
パスタランチ。

牡蠣のトマトソースパスタがおいしかったです。

 


そのあと神保町まで歩いて、翌日の散骨の時に持って行くお菓子を買いました。

和菓子もアートですね。


夜は一度家に帰ってから夕食を作って、シャンソンのお店へと言う忙しい一日でした。

 

作品展は翌日から始まり、15日には体験の人が来るのでお手伝いに行きました。
参加者は何十年も前にベルギーにいた時にしたことがあるというマダムと初めてのボビンレースをする好奇心のある方二人。
これを見ただけでなかなかやろうと思う人は少ないと思います。私もそうでした。まず作れないと思っていたので・・
でもあれから3年。不器用な目も見えない私でもそれなりにわかりつつあります。なんでも少なくとも3年はやらないとわかり始める
ことができませんね。まだまだこれからです・・

 

Nov. 12&15  2024  Kudan → Jinbocho

 

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奄美旅行の資料集め、小野わこボビンレース展、久々に聞く友の声 ・・・ many things to do

2024-11-24 23:59:49 | a day in the life

最近、時間が取れたので、今までできなかったことをまとめてしました。


11月21日

来年1月末の奄美大島への旅行のリサーチのために、鹿児島県のアンテナショップと、そこから熊本の温泉に行こうと
思っているので、熊本のアンテナショップへ資料をもらいに行ってきました。

そこだけでピンポイントで帰ってきましたが、日比谷ミッドタウンあたりはもうクリスマスになっていました。




銀座はインバウンドの人たちであふれていました。
ブランドショップに入っていく、おそらく中国からの旅行者の姿を見るとなんだか
複雑な気持ちになって行きます。

夕方、久々のカーブスに行ったら、なんと間が空くとマシーンが重く感じられて驚きました。
何でも継続しないとだめですね。先日の高尾山も久しぶりの山歩きで下り長かったので、珍しく膝が痛くなり
歩くのにも時間がかかってしまって、体力の衰えも感じざるを得ません。

                                                                                                                                                              Ginza

 

11月22日

ちょっとした買い出しにいつもあまり行かない高島屋まで。
食材がそろっているので、探せるかと思ったけれど欲しいものはなかったという
結果に終わりました。

子供の頃、母がお土産に買って来てくれた「赤トンボ」のサンドイッチがあったので買ってしまいました。
なんだかとても懐かしくて。あの頃お土産と言えば「中村屋」の肉まんとか「こけし屋」のシュークリームで
大喜び。中村屋も新宿にしかなかったし・・

サンドイッチは高めですが、やっぱりとてもおいしかったです。

 

夕日が沈むころの空が赤く燃えていました。

TVで見る物がないので、ほんとうは借りてきているヴィクトル・エリセ監督の映画と小津の映画を見なければ
行けなかったのですが、録画してあった映画をなにげなく流していたら、成瀬巳喜男監督の「浮雲」に引き付けられて
しまいました。今きっとこんなに迫力のある映画はないだろうと思われる存在感。日本の昔の映画を見ているのに
まるで外国映画のようにも感じられたり、とにかく不思議な空気感の映画でした。今も新進気鋭の映画監督が
次々日本でも出ていると思うけど、何かみんな吹っ飛びそうな感じがしました。次にかけっぱなしにしたのは「ボブと言う名の猫-2」
で1作目を見てとにかく猫がかわいくて、また生きることの大変さを感じた映画でしたが、今回のも心温まる映画でした。

娘が大好きな京都旅行に行っているのでなんだかのんびり過ごしてしまったのですが、不思議とあまり食事を作る気がしなくて
やりたいことをしていると料理する時間ももったいないような気がしたり・・

 

11月23日

ベルカントのレッスン。
そのあとでみんなでランチとお茶。
ソプラノの先生がマエストロ・ナイヤナギ (エジプト国立カイロ・オペラハウス常任指揮者)氏に誘われてエジプトでの
コンサートから帰ったばかりでお話を少し伺えてこちらまで嬉しくなりました。

その足で、表参道で開かれている小野わこさんの展覧会へ。
以前伊藤眞砂子さんのファゴッティング・レースの展覧会を見に行った時に同時に何人かの人と合同の会になっていたその時に
初めて見た方です。私たちがやっているボビンレースとはちょっと違うのですが、何か参考になることがあればと思って立ち寄る
ことにしました。







源氏物語の下地がないのでとりあえず色と形の表現の面白さを見てきました。
蝶が何かとっても不思議な生き物に見えました。


いつもながらキラキラ表参道のウィンドウです。
 



帰宅して夕方からはどうしても電話しなければならない友人がいました。
99歳のお母さまを自宅で看取ったTさんと、最近ブログの休止期間が長い、私をブログに誘ってくれたトントンです。

喪中はがきをいただいたTさんは20代後半で行ったヨーロッパ旅行で知り合った友人で、職場を早期退職してお母さまの
面倒をずっと見ていた人です。はがきをいただいたときにとうとうと思いましたが、長かったとも思いました。
カラッとしている彼女は苦ではなかったと明るく語っていました。病院とかホームに入れたら、すぐ死んでしまうと感じて
しまったそうです。もともと大学病院の図書館関係の仕事をしていたかと思います。
今は次のステップで彼女は家の近くにマンションを買って、自分の生活設計をしようと次の目標に向かって忙しそうでした。

ずっとブログを書いていた人がアップを長くしていないと安否確認ができなくなって心配になります。ずっとどうしているのかと
思っていましたが、ついに電話をしてみました。トントンはとても元気な声だったので安心しました。膝がなかなか治りがおそくて
目の方もあまり調子がよくないとのことで、年取ると皆同じ悩みです。人生と言う長距離レースも終盤になってくると大変です。

2人ともとびぬけて明るい声だったので安心しました。家族のために献身的に働いているお二人に頭が下がります。

                                                   Omotesando

土曜日に奄美行きの航空チケットを予約して、成田前泊のカプセルホテルも押さえて旅行スケジュールがほぼ決まり、
あとは東京への帰り方、黒川温泉の後をどうするかと奄美のレンタカーを事前に予約しておくことが残っています。
夢が現実感を帯びてきました。

 

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Claudio Monteverdi - Magnificat

2024-11-21 23:57:48 | thoughts

 

美しい響きの讃美歌を聴いています。
クラシックの声楽は教会音楽くらいしか聴いたことがないという意外な友人からのリコメンドで貸してくれたものです。
ずっと聴いていたいので、今回楽天のポイントがたまっていたのを一部利用してブックオフで手に入れました。

昨日、シューベルトの遺作ソナタをドイツ在住の日本人ピアニストの江尻南美さんのCDで聴いていたのですが、
とても悲しくなってしまって、マニフィカトを聴いていました。江尻さんは私が都民劇場の音楽サークルに一緒に行っていた
義理の姉の友人つながりでお母さまと知り合い、ショパンコンクールの内幕を聞いたことのある方で、このCDをいただいて
いました。日本に戻るたびに地元で小さなコンサートを開いていて聴きに行っています。

マニフィカトは聴いていると自分が浄化されて天に昇っていくような感覚になります。昨日は奄美から九州本土に渡って
どこか回ろうかと考えていた時に広がった懐かしい思いがあったせいでしょうか・・・
父の仕事の関係で九州で生まれた私。1歳くらいまでしかいなかったので記憶は全くありません。私が中学2年か3年の頃
父が再び九州に転勤になり、私は高校受験の頃で東京の祖父母の家に残り、九州には結局行きませんでしたが、休みの時に
行っていた中・高時代です。確か高校受験がすんで、なぜか父と二人で初めて飛行機に乗って、鹿児島と霧島、えびの高原の方に
行ったことがありました。すてきな高原のホテルに泊まったことを覚えています。家族旅行では宮崎の都井岬、別府温泉、阿蘇
九重高原のドライブが印象に残っています。九州は特になつかしい所ではないのに、急にいろいろなことを思い出しました。
奄美の帰りにどこか寄って見たらと言う友人の勧めで今まで一番行きたかった九州は長崎と五島列島でしたが、東京に帰る
ルートを考えて熊本出張の時に勧められた黒川温泉と友人が発見した杖立温泉にいくことにしました。

 

Claudio Monteverdi - Magnificat (complete)

  • 日本聖公会口語訳、「マリヤの賛歌」

わたしの魂は主をあがめ わたしの霊は救い主である神を喜びたたえる
神はこの貧しい女にも 目を留められた
今から後いつの世の人も わたしを幸いな女と呼ぶ
力ある方が わたしに偉大なみ業をなさったから
主のみ名は聖 その憐れみは世々、主を敬い畏れる人に
主はみ腕の力を振るい 思い上がる者を打ち散らし
権力を振るう者をその座から下ろし 身分の低い人を引き上げ
飢えた人を良い物で満たし 富んでいる人をむなしく追い返される
神は父祖アブラハムとその子孫に 永遠に約束されたように
憐れみを忘れず 僕(しもべ)イスラエルを助けられた

Wikipediaより

それにしても今のイスラエルはいったいどうなっているのでしょうか?
ずっと権力の座にいるネタニヤフ。

イスラエルはユダヤ教の信者がほとんどの国だけど、中東の歴史や宗教はなかなか理解しがたい。

 

***********************************************

谷川俊太郎さんが亡くなられた。高校の大先輩で親近感を覚えた詩人。そのつながりで高校では谷川徹三の講演が
あり、そういえば関係ないけど小田実も話に来たような気がする。

言葉に命を与え、新鮮なその詩はわかりやすくシンプルでした。

いつだったか新大久保駅前の道路を渡った所で待ち合わせていたのか人を待っていたのを見たことがありました。
昔、昔 丸の内線で椎名誠を見かけたことがあり、ジーンズのポケットに岩波新書を入れていたのが、彼らしいねと
話した友達に言われたことを思い出します。
学生時代に青山アンデルセンで見かけたのは串田孫一ではなく確か中村光夫。一人でワインを飲んでいました。
中央線ではだいぶ年取ったころの小澤征爾がラフなスタイルで乗ってきて斜め前に座りました。あの頃から病院通い
していたのかな・・・ 夫が入院していた新宿の病院では夜遅かったと思うけど開いたエレベーターに加藤和彦と
安井かずみが乗っていて、ものすごく暗い顔をして乗っていてお見舞いにでも来たのかなと思っていたら、あとで
安井かずみの癌を知りました。

いろいろと次から次へと思い出しますが、最近記憶も消えて行くというか引き出しにくくなってきているのを感じる私です。
無になって行くのでしょうか・・

昨日悲しいと思ったのは、残り時間が少なくなってきているのは把握しているけど、男性の平均寿命が81歳くらいだったことに
気が付いたこと。なぜかいつも同じ場所に引き寄せられて一緒に旅行する旧友とあとどのくらい行けるのだろうかと思ったから
かしら? 2年以内には四国のお遍路に行きたいと・・

生きる
谷川俊太郎

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと

生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ

 

谷川俊太郎の最後の詩 

朝日新聞の「どこからか言葉が」の最後の連載

感謝 谷川俊太郎

目が覚める
庭の紅葉が見える
昨日を思い出す
まだ生きてるんだ

今日は昨日のつづき
だけでいいと思う
何かをする気はない

どこも痛くない
痒(かゆ)くもないのに感謝
いったい誰に?

神に?
世界に?
宇宙に?

分からないが
感謝の念だけは残る

 

***********************************************

友人から寺尾聡のNHKでの番組が良かったとの連絡があって、NHKプラスでギリギリに見ることができました。
彼の歌もさることながらバックが素晴らしくて・・ 懐かしくもあり、そしてタイムレスな音楽。最近聴くことがなかなか
できない音楽です。

寺尾聡77歳。最近亡くなった火野正平は75歳だったのね。私と同年代。


NHK MUSIC SPECIAL 寺尾 聰 人生の集大成ライブ!

 

 X NHK Music より

 

ギタリストがペダル・スティール・ギターでアレンジしたジョニー・マティスのI'm Coming Homeがグッときました。

そのスティール・ギターからなんとWalker BrothersのNo Regretsを思い出してしまい、検索したら、あらためてScottの声に魅了されて
しまいました。


ジョアンナ/スコット•ウォーカー 高音質CD音源

 

スコット・ウォーカー Scott Walker/行かないで If You Go Away (1969年)


「行かないで」は本家のジャック・ブレルの方より先に聞いたので英語のこの歌の方がなじんでいる私です。

The Walker Brothers - No Regrets • TopPop

 

After The Lights Go Out


No Regretsを聴くと必ずこの曲も思い出してしまいます。

Scott Walker Interview BBC Culture Show 2006 (High Quality)

あの美声でアンディ・ウィリアムスにでも、トニー・ベネットにもなれただろうに、現代音楽のアーティストになった
スコット・ウォーカーでした。彼も自分の生き方を貫いたのでしょうね。

 

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10月の軽井沢の休日 -3 ・・・ Maruyama Coffee & Hoshino area

2024-11-20 23:07:03 | wonderland

10月13日

たった3日間の休日のうちの中日は星野温泉、トンボの湯に行くことを中心に午前中は丸山珈琲まで歩くことに
しました。自転車でもいつも迷っていた南ヶ丘あたり・・ やっと何とか丸山珈琲に行くことができました。
以前は車で行っていたところも結構歩けるのだと思いました。

朝食は前の日の残りのマッシュポテトに大好きなデリカテッセンのソーセージ。残りのサラダにコーンスープ。
ここで食べる朝食が好き。

陽が差してきて、前日の寒さが融けてきました。
夜はストーブを少しだけ焚きました。この北海道にでもある様なストーブがごうごうと燃えるので
恐いです。

トリカブト


ツルリンドウ

隣に移住していた従妹が大事にしていた野草たち。
またこの庭に帰って来てね。

もう一人の従弟の家の前を通って、丸山珈琲方面に向かいました。
安藤忠雄の設計した別荘の進捗具合を確認して・・









無事丸山珈琲へ。ここは亡くなった義理の弟が好きな店でした。
早くして亡くなった従弟もよくコーヒー豆を買っていました。私もここのコーヒーの香りが好きです。



中は何とほとんど中国語を話す人ばかり・・
いなくなったすきを見て写真を撮りました。


又タルトタタン食べちゃった。



 

タクシーを呼んで、ハルニレ・テラス、トンボの湯へ。
実はこの時は夏のお盆に行った時より混んでいた軽井沢でした。
天気が回復して、ドット人が出たようです。車も大渋滞。

 

希須林で遅めのランチ。












こんな昼間に温泉ですが、露天風呂、気持ちよかったです。


帰りは中軽井沢まで歩いて、そこからタクシーに乗ることにしました。
途中お肉屋さんによって、コロッケとか買って夕食の足しにしました。何しろ3日間だから
食料の買い出しにも行かないで過ごしています。


 




中軽井沢の駅にはタクシーはなかなか来てくれないけど少し待ったら来ました。
新幹線が通るようになり、ここに特急が停まらなくなり一気に寂れた駅前です。

 

Oct. 13  2024   Karuizawa

 

秋の軽井沢、もう1ヶ月以上も前のことでしたが、東京も今日は10℃以下で真冬の天候になりました。でもあの時の
軽井沢の夜はもっと寒かった・・・

先週は向島百花園、ボビンレースの作品展の設営や体験のお手伝い、親友の散骨、ベルカントの仲間の地唄舞、そして
高尾山と続き疲れました。この時期にしか出会えない花や、大切なやるべきことが集中しました。昨日のボビンレースの
レッスンがすみ、今日はあまりの寒さにカーブスにも行く気がしなくて、やっと遅れていた軽井沢の写真を見ながら
アップすることができました。

今週、来週はあまりタイトなスケジュールではないので、やらなくてはいけないことをすることが出来そう。

来年1月末の奄美大島への旅もやっとルートや宿が固まってきて、予約をして、行くことが決定。私にとっては九州以南は
海外旅行みたいなもの。屋久島へは冬は奄美からのフェリーが寄港しないので今回はあきらめて、他に九州ということになり
天草・長崎か阿蘇黒川温泉にしようかと検討していましたが、友人がマークしていた杖立温泉と黒川温泉に行ってみることに
しました。九重高原は家族で高校生の頃だったか旅行した思い出の地です。そういえば九州は私が生まれたところで、ルーツも
九州。父が転勤で家族が引っ越して、私は東京の学校に行くため残りましたが、急に九州が懐かしくなってきました。
そもそも友人の一村の絵は奄美で見るという言葉から決まった旅行ですが、行ける時に九州も行ってみればとまた背中を押され
ました。

シューベルトの遺作ピアノソナタを聴いていたら、とても寂しい気持ちになって、友人が貸してくれた聖母マリアの夕べの祈り
マニフィカトを聴いていたら落ち着いてきました。この浄化される感じがいいです。

高校の大先輩である谷川俊太郎氏逝去。夫が入院していた時、「朝のリレー」を持って行ってあげたら、看護婦さんの間で
流行ってしまったことがありました。生きた言葉を使う人。

 

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キッコウハグマ ・・・ Ainsliaea apiculata

2024-11-18 23:21:31 | wonderland

11月18日

高尾山で見たい花 スミレ、ハナネコノメ、イワタバコ、アケボノシュスラン、ウメガサソウ、ムラサキムヨウラン
イナモリソウ、タカオヒゴタイ、センブリそしてこのキッコウハグマ。

この頃はなかなかその花たちに会いに行くことができません。
ここ数日もう終わってしまうのではと思いつつ、予定がびっしりでなかなか行くことができなかった高尾山に
やっと、しかもスケジュール変更が度重なりやっと今日行くことができました。もうあきらめていたのですが
キッコウハグマに間に合いました。大好きなタカオヒゴタイやセンブリはもう終わってしまっていました。

亀甲白熊
Ainsliaea apiculata
キク科モミジハグマ属

頭花は3個の小花からなり、長さ約1cm

ほんとうに小さな花で花びらがクルっと回っているところなど肉眼ではあまりよくわかりません。
カメラで撮ってやっとピンク色もはっきりわかる感じです。









コウヤボウキもよく似た花です。


 

写真に撮ると三つの花が集まっているのがよくわかります。

 

今日はタカオヒゴタイとセンブリ、キッコウハグマに会えたらと思っていたのですが、他の花はもう
終わっていました。一丁平まで足を伸ばしたらセンブリに会えたかもしれませんがそこまで行く体力は
ありませんでした。

でもキッコウハグマだけでも会えて幸せでした。紅葉がやっと始まった高尾で落ち葉の一つ一つが下を見て
歩いていると美しくて・・ 喧騒を避けて人がほとんどいない道を歩いて気持ちが良かったです。

 

Nov. 18  2024  Mt.Takao

 

コメント (2)
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