Reflections

時のかけらたち

京都・奈良・広島へ -1 (渉成園) ・・・ trip to Kyoto, Nara & Hiroshima -1

2024-04-28 23:59:51 | wonderland

家のリフォームの期間中、どこかに泊まらなくてはいけないので、思い切って、娘が移住したいという京都を
住む目線でも旅をして、そのあと足を伸ばして広島まで行き義理の姉に会うことにしました。こんなに長い国内旅行は
初めてです。

京都には15日から20日まで滞在してその間1日は奈良の空海展を見に行き、20日から22日まで広島にいました。

京都に住むお茶で若いころご一緒した祖母の友人のお茶の先生の姪御さんに40年ぶりくらいに会うことにしました。彼女は
結婚して京都に住むことになり、京都の人になりました。娘のためにも京都に知り合いが増えた方がいいかと思い、
一緒に会っていろいろお話も聞くことにしました。

初日に着いてすぐお会いすることにしたので、9時12分に京都についてすぐホテルに荷物を預け、駅で待ち合わせようかと思った
のですが、ご主人が車で来てくれることになったので、早めにお会いして、予定していた駅近の東本願寺渉成園を散策しました。
渉成園を選んだのは時間が限られているので、なるべく駅に近い場所で今まで時間が空いたときに行ってみたいと思っていた
場所でランチも近くでと思っていたためでした。

ここが人が少なくてゆっくり歩いてお話しするにはちょうどいい「当たり」の場所でした。京都の人は枳殻邸(きこくてい)と
呼んでいるらしく、渉成園?と言う感じでしたが、彼女はずっと草月流の華道を続けて教えているので、ここを全部借り切って
草月流の展覧会をしたことがあると話していました。前回何十年も前に行ったときは彼女が案内してくれて筍のおいしいお店に
行ったり、醍醐寺を尋ねました。母も一緒に待ち合せて行ったのですが、私と母が行きたかった河井寛次郎記念館もご一緒した
ことを覚えているとのことでした。40年と言う時が流れていたのに、昔とちっとも変わりません。懐かしくたくさんお話しました。

枝垂れ桜が残っていました。










もう少し前だったら冬の京都キャンペーンで「園林堂」の板画家・棟方志功の肉筆の襖絵を見ることができたのですが、
1ヶ月遅く、残念でした。








マツバウンラン (松葉雲蘭)











京都に行く度にお会いしたいと思っていたのですが、短い旅行だとなかなか時間が取れなくて
やっと実現しました。前回の旅行でお世話になったままでした。














娘もルンルンで飛び跳ねそうでした。


 

外国人観光客と、日本人も少しだけいた静かな空間でした。少し前だと桜の花で少し賑わっていたかと
思いますが、穴場でしたね。

 


April  15  2024  Shosei-en Garden,  Kyoto

 

 

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植物多様性センターでスミレの花に会う ・・・meeting violets at the Plant Diversity Center

2024-04-27 23:59:39 | seasons

旅行から戻り、水回りのリフォームが終了して、また物を戻しています。一度かなり処分しているのですが、
又重複する洗剤等たくさんあるものを捨てながら片づけています。そんな中、次回の引っ越しのための段ボールの
残りが届きました。

再び段ボールに詰めるための片付けに入りましたが、旅行前の整理で残していた義理の姉の手紙は少しだけ記念に残し
やはり処分することにしました。難病のTを支援していただいた心温まる手紙です。なにげなく広島で会った義理の姉の手紙を
見たら、葬儀から戻り丁寧な手紙をいただいていました。わがままな弟を暖かく見ていた私たち家族に対する感謝の気持ちが
綴られていました。

母の所から持ってきた手紙類も処分しました。私が転勤で九州に移動した両親にあてた手紙も取ってあったので、とうとう捨てる
ことにしました。中学後半から祖母の家に預けられた時のものです。中学生の時の私に会いドキドキしました。今も親しくしている
人たちの様子まで両親に知らせていました。そして二十歳の頃の尊敬していた先輩にあてた切手まで貼ってあったのに投函されなかった
手紙。まるで未来の私に当てたような・・・ 自分のピュアなまっすぐな気持ちが書かれていました。この後どんどん学生運動に
巻き込まれていったのですが、そういう人に出会えただけでも幸せだったあの頃。

父の日記なども捨てることにしました。そもそも他の人に見られることを考えていなかったものは封印してしまった方がいいのです。
少し見ただけでも、仕事での悩みなどいろいろ自分に向かって書かれていました。そのうえ晩年の方では私たちが小さな子連れで
遊びに行ったときは疲れたご様子まで・・ 祖父の3年間ダイアリだけは客観的なことだけを書いていたのでおもしろく取っておく
ことにしました。

昔の私に会いにいくタイムスリップは疲れます。子育て中の日記や、Tの在宅介護日誌、ヘルパーさんや看護士さん、ドクターとの
日々の細かいやり取り、莫大な量の書類を10年以上たち、やっと過去にすることにしました。多くの人たちに支えられて何とか
やってこれた日々です。

ゴールデン・ウィークは段ボールに物を片付けながら詰める作業がずっと続きます。

 

blogは旅行前の深大寺花巡りの最終回で、植物多様性センターの花たちをアップします。

 

3月21日

神代植物公園が思いがけず充実していて、いつもは多様性センターに行くために通過するのですが、今回は時間を
たくさん取ってしまいました。Uさんは自転車を止めてあった門まで戻り、多様性センターで再び会うことにしました。

ミツバアケビ

 

レンギョウ

 

ウグイスカグラ

今年も高尾山にスミレを見に行くことができず、残念でした。
多様性植物センターで会いたかったスミレを見ることができて良かったです。



タカオスミレ




エイザンスミレ




アオイスミレ


ヤマルリソウ

 


 




鉢植えでもいくつかのスミレを見ることができました。


コスミレ、ヒメスミレ、エイザンスミレ、タカオスミレなどあったようでした。

アブラチャン

 

セツブンソウの実

アリアケスミレ

ハチジョウキブシ

フクジュソウ

スモモ

 

 

 

 

キュウリグサ

ヤハズエンドウ (カラスノエンドウ)

トウグミ

 

ムスカリ

ハナニラ

 

ヒメオドリコソウ

思いがけずたくさんの春の花に会うことができました。

ここからバスで夕方の小学校のクラスメイト達とのお花見に回りました。

井の頭公園では桜のつぼみの気配さえありませんでした。


吉祥寺の街中華で乾杯。

ワンタン焼きがおいしかったです。

 

久々にみんなと会っておしゃべりしました。
久我山周辺に住む男子6名と女子4名の参加でした。


March 21  2024   Chofu → Kichijoji

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神代植物公園でみつけた春(クロモジの花を探せ)・・・ Spring found at the Jindai Botanical Garden 

2024-04-26 22:39:36 | seasons

3月21日

「春の喜び」の続きです。旅行に行く前にアップできず、ちょっと日にちが経ちすぎてしまいました。
調布野草園から神代植物公園水生植物園を通ってから神代植物園に向かいます。

水生植物園でお弁当を食べました。

神代植物公園でトントンのブログに載っていたクロモジの花を見ようと思っていました。
この頃認識力があいまいでなんと、トントンのブログで最初に黒文字と書いてあったので
最後まで黒文字と思い込んで、確か2番目の橋を渡ってと言っていたのにアオモジしかみつけられないと
探しまくりました(笑)

ムクロジ、クロモジ、アオモジ ・・・ 最初にムクロジとクロモジも混同していたところから始まりました。
今トントンのブロブを見返して、な~んだアオモジって書いてあった! コメントにも丁寧にクロモジはこちらって
書いてあったのにね。何度も橋を渡り、ぐるぐる・・・探し回ってしまいました。

 

 

お弁当はこの水生植物園の入り口は行ってすぐの所で。
Uさんに今はあまり花がないと聞いて、中は回らずに神代植物公園に食後すぐ行きました。

 

 

 

サンシュユの花

 

アシビの花がまだ残っていました。

 

 

初めて見るアオモジの花

雌花と雄花があるのですが、違いがあまりよくわからな・・・

 

 

 

アオモジの雄花・雌花

SG13さんのブログで説明を見ました。

トサミズキ

ヒュウガミズキとトサミズキの違いをいつもわからないのですが、オレンジ色のおしべがトサミズキ。
花は5個以上の花の集合体。 ヒュウガミズキは3個の花。

ハッカレンの芽が出ていました。

シキミ

 

モズっちがいました。

オオシマザクラ

 

 

 

ミツマタ

ハチジョウキブシ

コウテンクワ

 

白いジンチョウゲ(沈丁花)

マツバラン
Uさんに教えていただきました。シダ植物なので花は咲かない。
絶滅危惧種で珍しい植物。

 

コブシ

神代植物公園内の山野草園でも小さな野草が咲き始めていました。

ニリンソウ

カタクリ

ユキワリイチゲ

シュンラン

 

ヒカゲツツジ

鉢植えのバイカオウレン

牧野博士ではないけれど会うと嬉しくなる花です。

March 21  2024  Jindai Botanical Gardens

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ただいま! ・・・ I'm home

2024-04-25 23:59:57 | thoughts

  大原 

長らく家を離れていました。
リフォームのために家にいられないので、その間を利用して京都と広島に行っていました。
娘が来月末で退職してその休暇消化で最後の休みを取っていて、リフォームの準備といい、偶然でしたが、
グッド・タイミングでした。リフォームは築35年以上たったマンションで給排水管の交換は必須となっていて
やっと重い腰を上げて、たまたまご近所のオープンハウスがきっかけですることにしていたのですが、時期は
お願いしたリフォーム会社が同じマンションでほかにも数件取り掛かっていたので、遅くなって、4月~5月に
決まったものです。

 三条会商店街

京都は娘が移住したいと思っているので、いろいろな方にお話を聞いて、住むエリアを見に行くことも含め
行きたかった場所も歩くようにしました。京都に住んでいる人たちが行く商店街や、住宅がある場所も歩いてみました。
他は2月に行ったばかりの大原、嵐山祐齋亭、業平と西行ゆかりの寺十輪院と勝持寺、奈良国立博物館の「空海展」、奈良
万葉植物園、厳島神社などへ。

 大原

京都在住で若いころ一緒にお茶を習っていた方とも50年ぶりくらいにお会いすることにしました。最後にお会いした時は
母も一緒で、まだ彼女が新婚ほやほやの時だったと思います。なんという年月が経ってしまったのでしょう・・・
変わらないことが不思議に思ってしまいます。あっという間のことでした。

 祐齋亭

広島では何度も遊びにおいでと言っていた義理の姉に会うことにしていたのですが、事前に連絡しても高齢の姉の
記憶力がなくなっていて、彼女は体力に自信がなくなったので原爆ドームを見るのに好きな場所があるので案内すると
ずっと言っていたのですが中止になってしまい、会えるかどうかも心配な旅でした。

 祐齋亭

毎日気が付くと10km以上歩いた旅でしたが、不思議と足や膝も痛くならず、時々心臓の鼓動がドキドキ感じられることもなく
朝早起きして夜はなるべく早く寝る生活でしたが、最終日の広島で広島東照宮の急階段で転んでしまいました。あわや大惨事
でしたが、おしりをついて斜めに転んだのでどこもひねったり打撲もすることなくすんでほっとしました。ぞっとして泣きそうになり、
しばらくそのまま座っていました。急階段だったので手すりを伝って歩いていたのですが、わずかに途切れた手すりに気が付かず
バランスを崩してひっくり返りました。最近ふらつくことも多く、年を取ることの悲しさを感じました。

 万葉植物園の御衣黄

華やかな京都市街そして、静かな山里を歩き、空海の世界に触れた旅の最後は広島の平和記念資料館と平家の終焉の地、厳島神社でした。
厳島神社は秋の観月薪能で行きたいとずっと思っていたのですが、姉が高齢なのでこの機会に京都から足を伸ばしました。 

 原爆ドーム

平和記念資料館では、部屋に入ったとたんに心が凍りつくのを感じました。ずっと行くべき場所だと思っていた地です。
実際に行ってみないと感じられないことです。原爆がいかに非人道的な兵器であることが・・ 普通に暮らしていた人たちの
生活を一瞬で奪いました。そこに生きた方々一人一人の生活を追うような展示も、残酷なものよりずっと訴えるものがあります。
特に特別企画の「ともだち 記憶」という展示がとてもよかったです。人を思う気持ちにあふれていました。海外からの若い旅行者が
一つ一つ読んでゆっくり見ていました。会場を出たあと、泣いて抱き合っている人もいました。私も核兵器廃絶の思いを新たにしました。
海外から、特に欧米からの観光客が多く、世界中の人に見てもらいたいと思いました。日本の役割の大きさを再認識しました。

 空心閣からの眺め

旅行から戻ってまだ家に入れないので、ゲストルームで過ごし、やっと昨日はいることができました。必要性に迫られての
リフォームでしたが、なぜかレトロな昔のバスルームが懐かしくなりました。もう限界で給排水管の交換を機に浴室を
リニューアルしましたが、今のお風呂はお湯も自動で止めてくれるし、床掃除もしてくれます。私はなぜかアナログな人間なので
自分で調整する方が好きです。これでは人間はますます退化してしまいます。便利さは人間からいろいろなものを奪います。
すべてがこうなっていくのかと思うと恐くなりました。

これからまた第2期の工事、フローリングを入居の時にやり残した3部屋をリフォームすることにしたので、荷物を引っ越し
させなければなりません。いよいよ本番で、水回りだけでも多くのものを移動させて大変だったのにどうなることやらです。
連休中はせっせと荷造りです。

帰ってから昨日反田さんのメンデルスゾーン無言歌「甘い思い出」を聞いたら、ほっとしました。
旅行中も京都を発つとき朝カフェで聞いたモーツアルトや、どこでだったかエラやチェット・ベーカーでも聞いたことのあった
Someone to watch over me が流れて懐かしかったです。

 

photo : Ohara, Sanjyokai St. , Arashiyama, Nara, & Hiroshima

 

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春の喜び ・・・ spring begins at Chofu Wild Flower Garden

2024-04-13 16:27:11 | seasons

3月22日に春の芽が出ていたのを少しアップして、たくさんの写真に手が付けられないでいました。
やっと見直すことができました。

 

3月21日

11月から2月まで閉園していたお気に入りの植物園にこの日しか行く日がないと思い、一日調布花巡りをすることにしました。
お花に詳しいUさんとも久しぶりにご一緒することができ、春をたくさんみつけました。

調布駅からバスに乗って佐須で降りて、のどかな道を歩いて行きます。初めてここに来た時は、東京にもこんな場所が
あるのだと驚きました。野草園までの楽しい道です。



入口の鉢にはミスミソウが・・・



この花は何かしら?


ホイックニーの絵を思い出しますね。水仙も春を告げる花です。


バイモに会えてよかった! 大好きな茶花の一つです。



白いイカリソウの花もきれいですね。


スミレも大好きな春の花の一つです。何スミレかよくわからない・・
タチツボスミレかな?


キクザキイチゲ




フキの花

セントウソウ







ハルトラノオ





ムサシアブミの芽と教えていただきました。



オニシバリ





春になれば~ つくし!


黄色い花は難しいけど、ヘビイチゴの花かな?


クサボケ




トサミズキ


ニョイスミレ(ツボスミレ)かな?


フッキソウ





元山ガールのかっこいいUさんです。


シュンラン


お化けみたいな生まれたてのヤブレガサ

 

 

 

 

ハナダイコン

春の小川

 

カンヒザクラ

外でカタクリの花が咲き始めていました。
こんなにたくさんの春の花が咲き始めていたとは思いませんでした。温暖の差が激しい3月でした。
バイモに会えればいいと思ったくらいだったのに、次々出会えてうれしかったです。
以前は3月に開園するとすぐに鉢植えのバイカオウレンを見に来ていたのですが、最近姿を見ることは
なくなりました。

 

 




 

ここから水生植物園に向かいました。
Uさんは自転車で別ルートで水生植物園で会うことに。


階段を登る脇にスミレの花が咲いていて、こういう時に出会う花って嬉しいですよね。

 

この後、水生植物園、神代植物公園本園と植物多様性センターと回り、なんとゴールは井の頭公園での小学校のクラスメイトとの
ミニお花見会。今年は早いと言われていたのに、なんと桜はまだ開花していませんでした。井の頭での夕方からのお花見があった
ので逆に朝から調布でお花を見ることにしたものでした。

 

March 21  2024   Chofu

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歌舞伎の世界へ ・・・ into the world of Kabuki

2024-04-12 23:59:00 | people

4月11日



仁左衛門と玉三郎を見るために行ったような今月の歌舞伎です。
悪役の二人の話も、次の華やかな祭りの舞台も何か息のあった二人の間の
愛情を感じるような素晴らしい舞台です。今見れる歌舞伎の最高峰ではないでしょうか・・・

 

四世鶴屋南北 作

渥美清太郎 改訂

一、於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)

土手のお六
鬼門の喜兵衛

  土手のお六
山家屋清兵衛
髪結亀吉
庵崎久作
油屋太郎七
鬼門の喜兵衛
玉三郎
錦之助
中村福之助
橘太郎
彦三郎
仁左衛門
二、神田祭(かんだまつり)
  鳶頭
芸者
仁左衛門
玉三郎

九條武子 作

三、四季(しき)

春 紙雛
夏 魂まつり
秋 砧
冬 木枯

〈春 紙雛〉








〈夏 魂まつり〉






〈秋 砧〉


〈冬 木枯〉

女雛
男雛
五人囃子






亭主
若衆
太鼓持
仲居
舞妓


若き妻


みみずく
みみずく
木の葉 男




木の葉 女



菊之助
愛之助
萬太郎
種之助
菊市郎
菊史郎
吉太朗



橋之助
歌之助

児太郎


孝太郎



坂東亀蔵

中村福之助
鷹之資
亀三郎



玉太郎

 

                      ©松竹 Yahoo ニュースより

 

最初の二つは2021年2月に一度見たものでしたが、細かいところの記憶がなかったので、新鮮でした。
お芝居そのものよりも80歳とは思えな五、何か超越した仁左衛門と立っているだけで美しい玉三郎との間の
空気を楽しみました。仁左衛門のなんとも言えない色気と玉三郎の愛情表現に男と女の一つの原型を
見るようでした。


  

あの年齢でこれだけのことができるなんて、何か勇気をいただきました。
玉三郎の後姿も美しすぎて。この二人を見れた熱気に包まれたような舞台でした。善と悪の二つの対比も
楽しめるものです。「白鳥の湖」の黒鳥と白鳥を踊り分けるように玉三郎の変化を楽しむことができ
私は結構悪の方が好きだったりして。

  

連日リフォームの準備で忙しくしていたので、何か和服を着て行くだけでも大変だったのですが、歌舞伎となると
やはり着て行きたくなります。前日のお茶はぎりぎりまで作業していたので断念しましたが。二日続けて着るパワーもなく。
ところが帯が何かなかなか難しく、うまくできなかったのですが、塵除けを着て待ち合わせには間に合いそうもない
時間にやっと出発。歩いていて何か違和感を感じて、気が付くと帯が下がってきていました。遅れるメールと共に
もう泣きそうで帯が変になっちゃったと送信。歌舞伎座でKさんに修正してもらってとても助かりました。
帯締めももっと締めなくてはいけないし、いろいろ勉強になりました。
帯自体もごわごわしていて締まりにくかったのかもしれません。何回着てもうまくなりません。やっぱりちゃんと教わった
方がいいのかしらね。伸びしろありすぎて。

 

K子さんは桜の花びらが散る春らしいお着物で帯がかわいくて、うさぎやリスが
音楽を奏でているものです。こういう遊び感覚の楽しい帯は私は持っていないと羨ましく
思ってしまいます。

お着物姿の人たちがごく自然に着ているのがうらやましく、私は末廣亭に続き、パニック状態が
続いて何かげっそり・・ 帰りには歌舞伎座の座席の階段を降りる時にふらついて危ない状態でしたが
セーフでした。でも今日は洗濯物を上を向いて干している時に、ふらついて滑って転んでしまいました。
幸い近くに置いてあった糸紡ぎの箱につかまって怪我無く済みました。この危険信号をきちんと受け止めて
注意して過ごさなければと思いました。

 

今日の着物は縞がいいと思っていたので、Kさんのお母さまのめくら縞で、帯は紀尾井アートギャラリーの
リサイクルの花の帯にしました。帯どめは着付け教室で一緒だったレースドールの先生の作ったものいただいていた
小さなバラの花を初めてしてみました。最初はグレーかグリーンの帯締めを選んでいたのですが・・


帰ってから鏡に映して撮ってみた組み合わせ。

 

 

April 11 2024   Ginza

 

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片付けをしながら・・・while cleaning up 

2024-04-11 23:59:34 | thoughts

4月9日

4月に入ってからリフォームのための作業も本腰に。リフォームする部分だけでなく、収納スペースを確保するために
地下倉庫からすべてのものを確認して使わないものにスペースを割くのはもったいないと思い、不要物の処分と
大切なものの振り分けをすることにしました。

9日は一日中、書類や切り抜き、展覧会の作品リストなど数カ所に散らばった書類や紙類の整理をしていました。
途中振り分け作業の時に借りてきていた映画「天井桟敷の人々」やみんなが面白いというので録画してあった「不適切にも
ほどがある」の最終回を流したりしていました。

天井桟敷はやっぱりジャック・プレヴェールの台詞は素晴らしいと思ったり、でも画面がきれいになってしまって、前のような
古い感じがいいなーと思ったり・・・ リフォームが終わったらゆっくり見ることにしよう。「不適切・・」は私たちが経験してきた
時代と現代の対比が面白くさすがのクドカン、最終回だけしか見なくても面白さがわかります。若い人たちにはフーンと言った感じだと
思いますが、その時代を経験してきたものにとっては懐かしくも、なんていう時代だったのだろうかと思い、面白かったです。
まだまだ後進国の日本だけど、女性の社会での地位は少しは上がったとは思う。私が勤め始めたころはお茶を入れるのが女性の
当然の仕事の一つのようだったけどすぐそれはなくなった・・・ セクハラと言う言葉を上司に教えなくてはと笑って言えるような
時代で、今ではそんなことしたらクビが飛びます。今でも体質は古い国だと思います。このドラマは「寛容」を歌っていましたが、
令和、昭和どっちも嫌だ~と叫ぶ主人公でした。

父の所から持ってきていた室内楽を聴いて、夜はリラックスして・・・ とにかく目も頭もぼーっと
してしまう作業です。父が聴いていた曲の中に多くの私との共通点があり、やっぱり親子だからなのかな
とも思ってしまいます。

なつかしの旅行の時に集めた石鹸も出て来たり・・・


とんでもない私の油絵は捨てる前にスマホで撮っておきました。
額に入れたバレリーナの絵とかあったのだけどもう捨てちゃったみたい。

 

片付けに追われて今年は大好きな千鳥ヶ淵の桜も見に行けなかったけど、銀行に行ったときや
買い物のついでに足を伸ばした六義園とかで見た桜・・

 



4日の六義園はもう枝垂れ桜が終わり、天気も悪く人もまばらでよかったです。
既に一眼レフで撮った写真はアップ済みですが、マクロレンズだったのでスマホ写真も載せる
ことにしました。









 

5日の大手町の桜です。銀行の窓から・・






東京駅でスマートeXで予約したチケットを取る。気がつけばもより駅に「みどりの窓口」がなくなり、東京駅ではJR東海と
JR東日本と両方の会社があり、なんだかよくわからない・・とにかく狙いはペーパーレスでスマホにつないで
スマホで入るという感じらしい・・スマホがないと生きて行けない時代になりつつある。



東京駅地下に中村屋がやっているカレー屋さんがあり、ランチに食べたらおいしかったです。

家の近くの桜・・


7日の家の近くの桜



10日

前日の一日中片づけに集中したボーッとした頭でお茶の稽古に行く。
ボビンレースは家でできる時間がないので、今回はお休みにして片付けに専念する。

南青山の小学校の桜

 

 

 

表参道に出現したBossのCM。通訳が6億円使っても気が付かない必要のないお金。
それにしても巨額の金額を支払う方はその後どうそのお金が流れても関係がないけど
それがどこかの国に流れたり、反社会的なところが狙ったりしないだろうかと心配には
なってしまいます。オータニ自体が性格がいいだけに。

昔サンデル教授のディベートのTV番組でイチローの収入と大統領の収入の違いについてどう考えるかの
番組があったことを思い出します。

スポーツ選手はそれを取り巻くスタッフにもかなりお金がかかるだろうと思うけど、頭脳一つで結構
稼いでしまった藤井聡太君もすごい・・

大谷のゲームと小林製薬のニュースで日本の大事なことが隠されてしまっているとのブログも見ました。
大谷選手の活躍は嫌な世の中を明るくしますが、嫌な世の中もしっかり見て行かなければいけないこと。

 

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春の音が聞こえる -2 ・・・ listening to the sound of spring -2

2024-04-09 23:57:37 | seasons

 

4月4日の六義園の散歩の続きです。
枝垂れ桜はもう散り始めていましたが、ソメイヨシノはこれからでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青もみじの季節も大好きです。この赤い花・・・ こうやって自然を観察しながら歩き始めてから
花のことを知りました。花が終わると実をつけてプロペラのようになります。
モミジと言えば紅葉の季節だけ楽しんでいましたが、それぞれの季節に楽しめます。最近は新緑の季節の
モミジが好きです。

 

 

 

 

 

 

枝垂れ桜の所に一周して戻りました。

アケビの花もお気に入りです。

 

 

 

 

 


春の喜びを伝えてくれる花たちにたくさん会いました。

 

April  4  2024  Rikugien Garden

 

 

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春の音が聞こえる -1 ・・・  listening to the sound of spring -1

2024-04-08 23:59:18 | seasons

ここ数日問い合わせのあった中学校の時の同級生の”M君を探せ“の嵐が駆け巡りました。メールが飛び交い、
ついに私が卒業アルバムから拾って作成した同期会名簿から落ちてしまっていたM君が見つかりました。

話はここで終わらず、探していた原因となったYJの死にたどりついて、同期会の寸前まで電話で話している
親しかったHさんの驚きはどれほどだったのかと思いました。1年前に癌が見つかり闘病中でした。
私もコロナ前の同期会で初めてお話したくらいの方ですが、なんというユニークな面白い方がいたのかと
新しい発見をしました。彼は亡くなる前までM君にとても会いたがっていろいろな方に問い合わせていたようです。
亡くなられて親しい人たちで「送る会」をすることになりぜひM君に声をかけたいとと私の所にも問い合わせが
あったものです。

やっぱり人と人とのつながりって素晴らしい。この時代にこういう人たちと会うために生まれてきたのかもしれない。
M君探しに協力してくれた現幹事のM君から通りがかったN中の写真が送られてきました。なぜかとっても懐かしく
この立て替えの運命の建物が大切なものを象徴しているように思えました。

 載っていたバスから思わず撮ったそうです。

 

blogは少し遡って、散り始めた六義園の枝垂れ桜です。

 

4月4日

メンデルスゾーンの無言歌を聴きながら写真を見ていると、写真からも春の音楽が聞こえてきました。
楽しそうに花が咲いていた六義園。 今の時間を楽しんでいる花々・・ メンデルスゾーンの音楽も春の歌へ
進みました。ホワホワっとした春の音楽です。

 

両親が結婚祝いにもらった花の絵が何となく春らしく・・・


買い物に外に出たついでにどこか桜を見たいと思って、六義園の枝垂れ桜が間に合えばと寄って見ました。

盛りを過ぎて、散り始めていましたが、曇り空に人もまばらで、ゆっくり桜の花を楽しむことができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新緑の公園を歩けば、あちらこちらで春の便りが聞けて、楽しくなります。

 

 

 

 

April 4  2024  Rikugien Garden

 

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メンデルスゾーン無言歌を聴きながら‐Ⅱ ・・・ Mendelssohn Songs without Words‐Ⅱ

2024-04-06 23:59:57 | music

クリストフ・エッシェンバッハ

若い頃、夢中になって聴いたエッシェンバッハのピアノ。 アシュケナージも指揮者になったし、
ダレンボイムも・・・ 私はピアニスト時代の方が好きです。 ピアノを少し教えてもらった小学校時代からの親友は
暗すぎると言うのですが、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番やショパンの前奏曲集などはよく聴いていました。
シューベルトの遺作ソナタも良かったです。

まだ大学生の頃、確か教育TVの11時ころからのクラシックの時間にエッシェンバッハを聴きなたら、そのころあこがれていた
学生運動をしていた先輩からの電話を待っていた夜のことを思い出します。

2011年にあった高校の同窓会に担任だった英語の祐本先生が行きたいとおっしゃったので一緒に行ったことがありました。
その時にもしかして先輩が来そうな気がして、その予感が当たり40年ぶりくらいの姿を見ましたが、声をかけなかったことを
今さら残念に思っています。(来るかもしれないと思ったのは私たちの属していた聖書研究会の顧問だった世界史の先生が
出席の予定だったからです。) エッシェンバッハではありませんがずいぶん変わってしまっていました。

 

Beethoven Piano Concerto No 3 Eschenbach

今ではすごい貫禄の指揮者となっているエッシェンバッハはN響でもよく振っていますが、指揮者としては
まだ聴く機会がありませんでした。



エッシェンバッハ 音楽と歩んだ人生 80年の軌跡

エッシェンバッハは孤児だったことは有名でしたが、苦難の人生が彼の音楽に確かに影響しているようです。
そして音楽に救われた彼でした。

若い頃の繊細な無言歌集。セットになっているものも無言歌集(2)も売り切れていて、あるのは教習用のもの
だけで、ネットで探して中古で安いものでやっと見つかりました。

 

図書館で借りて一度聴いたものですが、不思議と買って聴くとさらに注意深く1曲ずつ聴きました。

 

 

無言歌集 第1巻 Op.19 1.ホ長調ᐸ甘い思い出ᐳ

反田さんのはエッシェンバッハに比べるとずっと明るいけれど、流れるように美しいですね。

 

Mendelssohn Lieder ohne Worte 無言歌集より

 

耳慣れた何でもない曲、「春の歌」に感動したのは江尻南美さんが帰国した時に弾いた時でした。

 

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