(株)カプロラクタム-blog

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防犯ブザー

2006年07月24日 | 時事
鳴らぬ防犯ブザー3千個 大阪の小学校で故障品続出
現在、小学生の防犯ブザー普及率は非常に高くなっています。

子どもの頃は、今のように学校でもらうなんてことはありませんでした。ただし、自分の場合は通っていたそろばん教室でもらうことができ、幸い使用するような事例には巻き込まれずとも、小6まではしっかり防犯ブザーに護られていました。
余談ですが、そのそろばん教室の先生は「10年後はこうなる」とバンバン予言を飛ばしていた人で、今から思い出せばこの防犯ブザーも「今はうちだけが配っているが、10年後には小学生全員が持つようになる」と言っていましたし、「10年後は皆がパソコンを使って学習できるようになる」と言って僕らを学習ソフトで遊ばせてくれたりもしました。また、「そろばんはなくならない。むしろ10年後には見直され、さらに普及する」とも言っていましたが、それも「百マス計算」の登場で単純計算が脳に与える影響などが特集されたりし、本当にそろばんもクローズアップされてしまったのです。ジャスト10年。もうそれなりのお年でしょうけど、しっかりHPも作成し、さらにそろばん以外にも前衛的な取り組みもされているようです。

話を戻し、現在は入学式の時にPTAや教育委員会などから無償配布されることが多くなりました。池田小事件の辺りからこの傾向は強くなりましたね。まあ、とっさの時というのは本当に声も出なくなるらしいですし、思いっきり息を吐くという行為自体ができず、笛を持ち歩くなどの対策も効果が薄いようです。当然、防犯ブザーも「とっさに使えるか」という問題はありますが、ひもを引くだけという簡単な使用方法がウケて、大体の子はかばんにつけ、お守りのようにぶら下げて使っています。ランドセルにしまってしまうといざという時に使えないですしね。
しかし、この方法だと「誤作動」が非常に多いのです。ひもが引っかかるなどしてピンが抜け、何度教室中に警報が鳴り響いたことか・・・2年生を教えていた頃、週に1、2度はどこかのクラスで鳴り響いていました。狼少年ではないですけど、余りにも頻発するのも考え物ですね。また、常に露出している状態だと圧力やら水分などを受けて故障してしまう場合も間々あります。さらに電池もそんなに何年もはもちませんし、誤動作による電池消耗も加え、電池切れのまま気づかないこともありえます。現に、前任校で教室で管理していた防犯ブザーは4月当初から鳴りませんでした。「あるだけで抑止力になる」ものとは到底思えません。普及した次は「どれだけ快適に使えるか」に焦点を絞って、メーカーは新商品開発に力を注いで欲しいものです。

10年後はどんな防犯ブザーになっているのかな?