(株)カプロラクタム-blog

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学級崩壊

2006年10月14日 | 時事
「なれ合い型」学級崩壊が急増 「反抗型」影潜め 一見和やか 先生は友達…
何度夢にうなされたことか・・・先生にとって学級崩壊は脅威です。

この問題がクローズアップされたのは10年ほど前になります。その時は確かに「反抗型」のケースが取り上げられ、その後論点が「注意を聞けない子ども」「すぐキレる」「ADHDでは」「発達障害の子の対策を」というように移行していき、来年度から始まる特別支援教育では「一人一人のニーズを理解し配慮していく」ことで、境界児や周辺児はもちろん全員が大切にされる教育を目指していくようになりました。学級崩壊=発達障害児が原因というわけではありませんが、解決策の1つだと思ってください。
しかし、昔ある女王(笑)も言っていましたが、子どもを大切にすることと甘やかすことは全く違います。近年の学級崩壊はこうした「個を大切に」の意味を拡大解釈し、「自由」と「わがまま」の区別をつけられない子どもを十分指導できないでいる結果であるような気もします。まあ、あれもドラマの中だけの話であって、自分の知っている学級崩壊したクラスは反抗型然り馴れ合い型然り、ほとんどが親とのトラブルから始まっているように思うのですけどね。
子どもが「先生に殴られた」と言ったら親はどうするでしょうか。「そんなのお前が悪い」とまたぶん殴られたのが昔の常識。今は担任、校長すっ飛ばして教育委員会に殴りこむ時代なのです。実際、指導力不足の教師はいると思いますが、もう一人で全てを抱え込んでいたような時代ではありませんし、T2や多くの先生と協力して立て直していけば良いのです。元々子どもにはみんなと協力しろしろ言うわけですから、先生もここぞとばかりにチームワークの良さを見せつけてやらねばいけませんな。子は大人の姿を見て育つのです。

ちなみに、記事に学級崩壊の傾向が載っていましたが、恐ろしいことに結構うちのクラスに当てはまるのです。長いですが全文検証してみます。

 (崩壊初期)
◎学級全体の取り組みが遅れ、やる気が低下する
・・・微妙。
◎教師の気を引く悪ふざけが散見する
・・・机を倒してみたり、げた箱の上に上ってみたり?
◎ルール違反しても教師に個人的に許してほしいとねだる
・・・微妙。
◎私語が増え、教師の話に口をはさむ
・・・毎日、独語のオンパレードです。
◎2~3人が固まりヒソヒソ話が目立つ
・・・これは流石にないね。
◎他の子供やグループのことを教師に言いつける
・・・これも同じく。
 (崩壊中期)
◎注意すると「私だけ怒られた」と反発する
・・・自傷行為のことかな?叱ると手を噛んだり髪の毛を引っ張ったりします。なので注意するよりも打開案を知らせる事にしています。
◎教師の指示が行き渡らなくなる
・・・元々、指示を出してすぐ聞けるとは思っていません。今の指示は明確じゃなかったかなと反省します。
◎係活動が半分以上なされない
・・・もちろん支援が必要です。
◎陰口が増え、授業中の私語、手紙の回し合いが目立つ
・・・あったら恐いなぁ。
◎子ども同士のけんかが目立つ
・・・1日に1度もなかったら奇跡。
 (崩壊期)
◎教師を無視し、勝手な行動で授業が成り立たない
・・・ある意味その通り。早く彼らの世界の登場人物になりたいです。
◎教師に反抗するときだけ団結する
・・・もうそんなことがあったら感激モノ。
◎係活動を怠り、ゴミが散乱、いたずら書きが目立つ
・・・ごみ箱をひっくり返してひらひらを楽しんだり、机も床も壮大なキャンバスだったり。
◎掲示物などが壊される
・・・むしろ壊されるための存在。一生懸命ほじくり、食べています。
◎給食は力の強い順番になり、勝手に食べる
・・・最近、手は合わせられるようになりましたが、中々自分と他人の給食が区別つかないよなぁ。

何故こんな事をあえて書いたかと言うと、学級崩壊の状態って養護学校の日常とほとんど同じだという事を示して、やはり特別支援教育は大切なんだよ、ということが言いたかったのです。誤解がないように。