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朝日を見限った日-安保可決

2015年07月16日 | 時事
安保法案、衆院通過=今国会成立に道筋―与党が採決強行
昨日委員会で可決され、本日無事?衆議院を通過した模様です。

流石に国会の場でははしゃげなかったのか(笑)野党欠席の中での採決となりました。そんなわけで今日は静かなものだったようですが、昨日は内も外も大変ひどい状態だったようで、外では数千人規模のデモ行進があり、採決の場では野党議員が同じようなプラカードを持って講義した写真が今朝の朝刊に載っていました。しかも全員カメラ目線で・・・辻本議員などは涙目で「やめてぇ!」とドラマのヒロインのようなセリフを吐いたとか。勘違いも甚だしいですな。そんな民主党議員達も、採決の時には全員総立ちでプラカードを掲げていましたから、「起立多数で全会一致」したことになったわけです。座って掲げることもできたのにそれをしなかったということは、心の中では安保法案の重要性を認めているのでしょう。採決が終わった後はプラカードを置きっ放しで、そそくさと昼食を食べに行ってしまわれた模様です。・・・お笑い劇場だったのでしょうか?

今日は朝日新聞も久しぶりに全紙面構成で批判の嵐でした。一面二面に政治面もぶち抜き、政治部長のコラムに社説、天声人語はもちろん、「声欄」も5人分全て政府批判をチョイス。さらに三面にもぶち抜いて8人の声を紹介して全批判。さらにどこかの大学の専門科2人にもステレオで全批判させていました。しかも、読んでみてもほとんど同じ事しか書いていません。特定秘密の時に池上コラムで煽られ(笑)集団的自衛権の時も凄かったですが、今日のようにここまで偏った紙面を見たのは初めてです。新聞の中には10割プロパガンダに利用する所もありますが、5大紙とも言われる全国規模の新聞には、器の広さを見せて反対ばかりでなくできればハーフハーフ、せめて7:3ぐらいで擁護意見というか、社論に相反する立場の意見も紹介してもらいたいものです。読者は、それぞれ主義思想に好みはあるものの、当然一通りは様々な角度からの意見を見比べ判断したいと願っているわけです。でも、もしその判断材料が一色しかなければ、それはもう洗脳と変わりません。今日の朝日新聞からは、「安全保障関連法案がなぜ必要で、通るとどんな良いことがあるのか」が全く分からない、新聞としては大失敗の内容だったと思います。しかも前日には採決の予防策なのか「多数決は民主的じゃない」などと訳の分からないことを言っていました。民主党が政権を取った時を思い出してみると、「民意の勝利」なんて書いていたのを読者は忘れたわけではありません。結局は「朝日好みの意見になっていない」という身勝手でしかないでしょう。
少数弱者の意見を無視せず、時に掬い上げることは大切です。しかし憲法12条にもある通り、世の中には時として個人の自由よりも公共の福祉が優先されることもあり、皆が豊かで幸せに暮らすためにはやはりある程度の我慢は必要なものです。様々な意見がある共同体の中で全員の意思を統一するには、十分な議論を交えることはもちろん重要ですが、時には双方妥協できず平行線になることもあり、有限の時間の中で物事を決めるためにはやはり最終的に多数決という方法を取らざるを得ないと思います。少数派は自分たちの意見で多数を説得できなかったのですから、多数派に比べ意見の中に何らかの欠陥があったのでしょう。次の機会に向けて改善努力しこそあれ、決まったことに負けた方が後でああだこうだ言うのは筋違いであり、潔くありません。ましてや暴言・暴力に頼るなど以ての外です。
また、過去にあった王政のように偉い人や強い人が勝手に決めた内容に従うのではなく、選挙で代表者を選び、決められた期間はその人に従うという民主主義は、人類が歴史から勝ち取った至高の財産ではないでしょうか。自国の首相をヒトラー呼ばわりし、多数決すら認めない朝日新聞の言い分は明らかな暴論であり、民主主義の否定です。安倍首相は王様でも独裁者でもなく、ちゃんと選挙で選ばれ任期のみ仕事をしている公僕に過ぎません。そもそもトップの意向が本当に民意にそぐわなくなったのなら、野党や周りは「解散すべし」と言い出すべきなのに、自分の知る限り誰も言い出していません。多分選挙をすると負けると分かっているのでしょう。つまり騒いでいるのは一部の少数派だけで、今回の可決もちゃんと「民意の勝利」だと言えるわけです。民意と反対の主張をすることがモットーの朝日では、こういう分析を今まで一度も見たことがありません。

実はもうそろそろ朝日を見限ろうと、ここの所日経も無料お試しで読んでいます。日経は流石に経済記事がメインなので、安保に関しては一応一面とコラムでも扱っていましたけど、朝日のような大規模攻勢でなく紙面の8分の1程度の小さな扱いで、内容も非常に中立的でした。もちろん紙面を開くと法案の曖昧さや隊員リスク等、議論不足であることも解説し、単独採決に疑問を呈したり抗議デモが各地であったりしたことなど、批判的な内容も多く載っていましたが、新聞社の意を反映させるような読者ページとかはなく、中の方に載っていた専門家2人の意見も「民主主義だからやむを得ない」「議論が尽くされなかったのは残念」という、相反する内容がちゃんと紹介されていました。まさに上記で力説していた通りの内容がそこにあり、我が意を得たりと言うか、自分が読みたかったのはこういう新聞だったと感激してしまいました。つーか、わざわざ紙面を割いて2人載せるのに同じ批判意見を載せても意味がないですな(笑)
さらに「日経凄ぇ!」と思ったのが、「ニュース解剖」という特設ページに、中国が南シナ海の岩礁を要塞化していることを丸々1面使って特集していたことです。まさにこの安保採決の絶妙なタイミングで、読者に「中国の脅威が現実に迫っていること」を伝えているのです。日経の読者は、「あー安保法案通ったのか」と読み始め、「時間も足りないし色々批判があったのだなあ、でも中国リスクを鑑みれば時に厳しい判断も必要だし、う~ん?」と考えることでしょう。その結果、反対派になるか賛成派になるかは個人の自由ですが、これこそが新聞のあるべき正しい情報提供の姿なのではないでしょうか。少なくとも朝日を読んでいては、こういう議論のある問題に対し双方の主張を知ることは永遠にできないでしょう。

去年の夏に始まった一連の東電+慰安婦捏造事件の顛末は朝日新聞内部の闇が見えて中々面白かったですが、どうやら12月のあの程度の記事が最終報告だったようですし、自分も10年近く騙されて読んできたのに結局購読者に対して一銭の賠償もなさそうです。慰安婦については最近また「慰安所は軍の施設だったから強制だ」などという新しい捏造をし始めたようなので、あの体質は今後も絶対変わらないでしょう。ちなみに慰安所が軍の施設だったとしてもいわゆる「慰安婦問題(強制連行・性奴隷)」には全く関係なく、戦時中は世界中の国に(もちろん韓国にも)慰安所があったわけです。大体オオアカ屋(FF10)でもあるまいし、弾丸の飛び交う遠征地に民間人が商売にくっついていくとでも思っているのでしょうか?論点外しもいい所で、それこそ議論が全く尽くされていません。この辺でもうお別れが近いと感じていましたが、今日の内容で完全にはっきりと見限りました。解約はもう決定事項なのですが、何かASAの人が2回も理由を聞きにきたらしいです。字の大きさや太さなどは朝日の方が読みやすいですし、広告も多い。土曜日につく別紙の数独にはかなりお世話になりました。こういう内容以外の戦術で読んでもらう工夫を怠らない姿勢は流石だと思います。

と、最後に少し褒めて(笑)次は日経に決定かな?・・・