自殺の特異日

夏休み明けに増える自殺、背景にある"LINEいじめ"の加速に注意
何やら今日は１年の中で一番１８歳以下の自殺者が多い日なのだとか。

過去４０年間の統計から、最も多いのがこの日で、次が４月上旬なのだとか。つまり、夏休み明けや春休み明けが危ないということですな。最近では授業数の関係で８月中に始まる所もありますけど、基本的に９月１日といえばほとんどの学校で始業式があるので、現実に引き戻されてそのまま・・・ということなのでしょうか。

まあそういう危険のある９月１日だけ万全の体制で乗り切ったとしても、その日の周辺に統計が分散するだけであまり意味がないのですよね。自殺に思い至る原因になっているものを抜本的に何とかしないと・・・特に学校の指導が入らない長期休みの過ごし方までは、学校側からはどうしようもありません。せいぜい戸別訪問で様子を見るくらいです。逆に９月や４月を乗り切れば自殺率が減るというのは、ちゃんと学校の目が行き届くようになるからでしょう。学校が始まってすぐの自殺ですからすぐに学校のせいにされますが、９月１日がトリガーになることはあっても、その日に突然思い立って自殺することは滅多にないでしょう。いじめなど、自殺に思い至る原因が必ずあり、しかも死ぬ決意をするまで悩んでいる時期が夏休みの間にも間違いなくあったはずです。普段なら学校が気づけてストップがかけられたかもしれませんけど、夏休みにその役目を担うのは家庭でしかありえないわけです。

もちろん学校側に問題がないとは言いませんが、今後もメディアが家庭側の責任を議論することを無視し続けるなら、この問題は永久に解決しないでしょうね。我が子の変化を見極められるのは親しかいないのですから。