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パラ五輪と補助器具

2016年09月19日 | 時事
日本 史上初の金メダルなしに終わる メダル数は24個
総数ではロンドンを上回ったようですが、金メダルは0個に終わった模様です。

それだけ競技が少ないのかと思いきや、1位の中国なんて100個も取っていますからね・・・五輪1位のアメリカの2倍以上です。どうやらパラリンピックで日本の金メダルが0だったのは初めてだったらしく、結果的にはちょっと寂しいものになってしまいましたが、選手の健闘には拍手を送りたいと思います。

競技を見ていて目に付いたのは、やはり補助器具ですね。ゴールボールのように、健常者でもプレイできるルールでお金もかからずにできるスポーツもありますが、義足を用いた陸上競技や車椅子を使う競技など、補助器具の性能の良さが選手の能力よりも注目されてしまっている印象を受けました。ある記事には、「1000万円の車椅子を40万円の車椅子が破る」のように、選手個人の努力を完全に無視したものも散見されました。これ、当然そういう器具にお金をかければかけるほど勝ちやすくなるでしょうけど、それができるのは裕福な国の人か、国の援助を最大限に受けられる人に限られてしまいますよね。色々なスポンサーとか利権が絡むので、大会中に使う全ての補助器具を世界中で統一することは不可能かもしれませんが、最低限の規格とか価格帯を決めるなど、不公平を無くさない限り、どうしても「実力で勝った」と素直に喜べない気持ちが残るのではないでしょうか。

水泳でも一時期高速水着というものが流行り、北島が「泳ぐのはボクだ」というパフォーマンスをしていましたが、本来オリンピックは自己の肉体のみで競うのが基本で、古代では衣類の着用すらもNGだったわけです。しかし、障がい者が健常者と同じ暮らしをするために補助器具は欠かせません。パラ選手にとってのソレは肉体の一部であり、補助器具を用いることで健常者と同じように走れるというのなら、それは排除の対象ではなく、むしろもうパラリンピックでなく普通のオリンピックに出るべきなのでしょう。もしくは逆に、片足の選手ならケンケンで100mを走る種目を創設すれば、健常者も同じ条件で戦うことができますね。補助器具を用いることによる不公平感を無くし、オリンピックとパラリンピックを1つの連続したスポーツの祭典としてどこまで融合を図れるか、次回の東京五輪に期待したいと思います。
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