katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

亀有カルチャーとオードリー教室

2015-06-14 06:20:31 | モザイク教室
今日は亀有カルチャーの日。朝支度をしていると、おかみさんから電話・・・・もしかすると目地が必要になるので・・・よろしくお願いします。
って話だったので、用意をして・・・まっ、今日で最後の方もいるので、どちらにしても目地は必要だったのだけれど・・・。

そんなこんなで今日は5人。それではそのおかみさんから。さてどんな感じかな?・・・


仕上がりも良いし、恐ろしくこだわっていて、ぺきぺきの作品ではほぼキウイばり・・・もはや2時間のカルチャーって場所でのスタイルでは無いが、
本人がそれで満足なら・・・・まっ良いかって事なんだけれど、それを更に上乗せ・・・げぇ、良く見ると、ガラスで音符を作っている・・・・

しかもこのガラスはガラスタイルと言うよりも、ステンドに近い素材で、このガラスはキウイが使っているのを何回か切らせて貰ったが、最初の1手が非常に硬く感じるのに、適度に刃を入れて、適度に力を入れないと、グシャと砕けてしまう・・・そんな難しい素材。

キウイもおかみさんも自分で購入して来たのね・・・・ちなみに。俺の手持ちでは無いのね。って話を戻して、残りのスペースをまさかそれを全部使うとは思わなかったし、それを使うとも聞いて無かったし、ただすでに少しやってあった・・・・。でもね、終わらないかも・・・とすぐに思ったのね・・

結果としては1パーツ残しで終わらなかったんだけれど、ここはkameyaさんもあるし、自分でも途中で終わらない事に気が付いて・・・まっ良いか・・・と質を取ったって話。だから、終わらなかったけれど、慌てて作ると言うよりも、今までのグレードを下げない・・・を取ったのね。

ただこうして初めての素材にしても、特に教える事も無くても、下地の溝の通りに切る・・・ってだけの事なら、おかみさんレベルなら切れる。
ただ時間が掛かるのね。これを諸注意って話で確認して、確立を上げるってアドバイス位で特に付きっ切りになる事は無し。



ではそれと比較って話で、今回でお辞めになる方となるのだけれど、この子にもう一人小さい子がいたので、お母さんはその子の面倒を見る事になり、
最後と言う事でこの子が変わりに・・・・って。ただそんな事は聞いていなかったので、ニッパーは大人のものしか持って来ていなかったが、

タイルは切った事があるし、出来るな・・・やってみ・・・って教えると、行けそうなので・・・・始まった。その後、下の子が寝付いたのもあり、お母さんもやったのだけれど・・・さて、じゃどっちがどっち?判るかな?・・・・まっ難しいだろうね。当てるのは・・・ちゃんと理由も言えるのは・・・。

犬が子供で音符がお母さん。まっ見ている人全てに判る事が無いって事は、いかに犬の完成度が良かったって事。しかも切っている画像の手を見ても幼児。それを加味して上手い・・・と思うだろうから余計にそう思う。逆に言い方は悪いが習っていたのに・・・ってお母さんすらも、感じるくらい、

自分の子供が上手いのか?私が下手なのか?と感じてしまう結果に見えるが、実はそんな簡単な話では無いのね。もっと話は深いのね。
さっきおかみさんも音符はやってたよね?まず素材がガラスとぺきぺきの違いはあるが、彫ったのは俺でそれ以外は作り手が変っただけ。

そう言うとおかみさんは上手いって言えば解決なのか?と言うと、じゃモチーフは違うが同じぺきぺきの犬と音符・・・何故お母さんが上手い・・と、
100%言わせる事が出来ないか?疑問にならない?・・・・これがモノ作りの落とし穴みたいな話なのね。

つまりモチーフの良し悪しがあると言う事。例えばおかみさんの場合、メインがしっかりしたものがあっての音符は脇役。だから同じ音符であっても、ただの脇役なのに、その脇役なのにガラス・・・何か学芸会になりそうなモチーフなのに、音符くんにシルクの衣装って感じ・・・。

ではこのお母さんの音符は?メインなのね・・・これのみ。誰がやってもメインで音符だけで上手く見せる・・・は難しい。
じゃ逆に犬は目があって表情も出る。しかもベロも赤が使えて、上手く決まれば可愛く見える・・・・それだけで得点が増す。

実はこの下地はそう言う下地なのね・・・。そもそもこの下地の趣旨は何?って話・・・本気で向き合えば初めてのような幼児でもこのグレードにもなるし、何と無く選んでもきちんと時間通りに終われる・・・恐らくもし逆のモチーフにしていたら?見なくてもお母さんが上手く見えただろうね。

何しろ音符は細いパーツはあるわ、クネッやら楕円やら、難しい事だらけなのね・・・ただ何とか入れられれば音符にはなる。
恐らくこれを選んだ心理は、最後だからやって見たくなった・・・・娘も可愛いの作ったし・・・ってね。

その時に好みはあれど、張る場所が少ないから・・・・簡単じゃないか?・・・・みたいな。ほら?もしそうなら、簡単を選択した事になる。
ここが落とし穴だったのね。選択したのは簡単だった・・・って事。女の子はしっかり選んで好みの犬を選んだ事。

この時点の心理が全く違う。終わらなかったらどうしよう・・・だからこれで良いや・・・これなら終わるだろう・・・この意識には美しさが無い。
つまりきちんと切れば結果が付いて来るのみなのね・・・だから楽しむのは色だけ。

犬は犬の目1つにしても表情が変わるから、こだわらないとならない・・・ねっ、全く違う話になるでしょ?つまりこれが工芸と芸術の違いでもある。
工芸はきちんとのみ・・・芸術は情緒。取り組み方が全く違うと言う事になるのね。辞めてしまう日に良い体験をして貰えたのね・・・。

ただこの方は作品依頼をされているので、先生katsuとはお別れだけれど、作家katsuとはまだまだお付き合いは続くのね。
いずれにせよ、結論としてはモチーフを選ぶ時に絶対に心の折れない、時間に負けない、そんなものを選べると、完成までたどり着くけれど、

大作は簡単そうなモチーフだから・・・なんて考えると、それが思ったよりも難しい事に感じた瞬間、思い描く時間、質、そう言う事を考えてしまうのね・・・・それによって、更に迷い、もっと時間が掛かり、泥沼に入って行く・・・しかも、1人で作る訳じゃないから比較対象がある。

だからオリジナル・・・とか、別々のモチーフになるように自由なんだけれどね・・・。そんな事を踏まえると、この大きさの下地では、目のあるものの方が上手く見せられるし、音符のみで上手さを判らせるのはほぼ無理なくらい、難しいものなのね・・・・。最初から。

簡単とか少ないからとか、能率効率とか遠慮とかでは無いって事なのね・・・あの子は好きなものを選んで最後までやった・・・お見事。
逆に言えば数十分しか無かったのに、ちゃんと終わった事。それが今までやって来た証拠だったって事なのね・・・・お母さんは。

お疲れ様でした。では、お次の方。


そうね、かなりここ数回葉っぱにこだわって時間が掛かっているので、気分転換ってのも・・・って考えて、バックなんてどうですか?って言うと、そうします・・・って言うので、それも考慮して水色は多めに持って来ていたし、団体教室をやったばかりでペキクラの中にも色は豊富だったし、

特に問題なく、すると色の選択は少ないから切る事だけに専念だと、最初に同じような大きさにならないように・・・って言うだけだったが、サクサク切って、たった2時間で半分以上のバックが終わったのね。随分と丁寧で上手くなったとは思ってはいたが、こんなに早く進むとは思ってなくて、

何度と無く、終わっていない葉っぱの余白までバックを張らないで・・・と言った位進んだのね。まっこれなら次回張り終わるんじゃないのかな?
次の下絵を考えて貰わないとね・・・・。完成が見えて来たからね。もうこの作品は時間が解決するのね。


お次は入ったばかりの方。ぺきぺきを切るって事は、初めてとは思えないくらい上手かった。器用な人って言うのはいるんだな・・と思うようなね。

そんな方が、ただ縁取りを張る・・・って事でかなり戸惑っているのね。そこで、切るって事と張るって事、どちらが難しい?って質問をすると、
ただ張るって難しいです・・・・って。さっきと同じで、音符と同じで思い込みの話なのね。そう、これもまた思い込みなのね。

つまり先生サイドから見て、切る事が上手い・・・これは例えば初めてなのに玉を打つのが上手い・・・って言う感じ。それなのに、ただ張るだけじゃん・・・って思うのは、ただ玉を取るだけじゃん・・・って思っていたって事でもあるのね。別物なのね。

絵が上手いと彫刻も出来る?違うよね。あんなに切る事が上手いから見劣りしちゃうのね。俺の組み立てと同じ。しかも本人の認識がね。
えっ・・・上手く行かないってね。ただ張るだけなのに・・・って。その気持ちが自分を追い込むのね・・・・。

そもそも初めてなのだから、難しいかも・・・なんだけれど、切る事よりもまさか張るのが難しいなんて・・・ね。普通誰でもそう思う。
でもね、真っ直ぐに張る。ボンドだらけにしない。付け過ぎるとベタベタになり、足りないと取れてしまう。

張ったばかりだと動くから、隣に触れると曲がってしまう・・・それを直している手はボンドだらけ・・・そんな四苦八苦するような事なのに、やる前はこんなになるとは思わないし、もっと言えばやった事の無い人の評価すら低い・・・ただ張っただけなのだから・・・ってね。そんな中、

上手いって人は飲み込むコツとか、切り替えが上手いんだろうね・・・・何とかしのいで頑張りますぅ・・・って。
へぇ・・・こっちも勉強になる。上手く行かないぃぃって、へこんだりする人に激励的な指導って言うのはあっても、へこたれない感じの人への声は

、何をどう声を掛ければ言いのかな?ってね。だからついつい慌てないでね・・・何とかしのいで・・・って月並みだけれど、そんな感じになる。
切るって所まで何とか不安過ぎないように保っていれば、ここを抜ければ、特に必要は無くなるだろうしね。

何しろ入ったばかりなのだから、余り困らないように、何とか予定よりも良かった・・・にたどり着けば楽しかったに繋がるだろうし・・・。
なるべく無理させない・・・が一番。何しろカルチャーは2時間なのだから。

ただ帰りにニッパーとタイルの注文されたので、自宅でやるようになると教え方も変わるけれどね・・・・たった2時間の指導で、自宅でやる時間の方が多くなるのだから・・・ね。いずれにせよ、縁取りは逃げ切り。ではkameyaさん。


ここ2回、オードリーが不在だった事もあり、この作品、しばらく振りって感じだけれど、ここが凄いのは関係性。

オードリーは弟子ではあるが、賃金の支払いは無い。つまり御厚意での参加になる。言い方を変えれば教える事の練習。この状況の中で、kameyaさんにマンツーマンのような付きっ切りみたいな感じなのだけれど、関係性が俺よりもオードリー先生な訳ね・・・ここでは。

そしてその関係性の中で、ここまで結果を残しているのも事実で、きちんとした信頼関係の中での制作となっている。
本来は俺が全体を見るべきだが、こんな大作をカルチャーの中での制作ではね・・・・万が一の事を考えれば保険のような存在でもある。

最初はそんな感じだったが、いつしか信頼関係が整いつつある。ただそんな中、娘さんにフワフワ感がね・・・って言われたらしいのね。
えっ?これは・・・とオードリーと入れ替わったのね。誰もそれがとても大事な事だって事は気が付かなかったんだけれど、

ひょっとしたらそれはオードリーですら教えられない事でもあるんじゃないかな?・・・って話。勿論、言った娘さんも言われたkameyaさんも、そして教えるオードリーですらね・・・。まず何度も言うが、まずその言葉の意味を考える事。

フワフワってどんな感じ?って聞くと、先に進みたいし、普段こっちを見なくても聞きながら・・・って言っているから、今日はこっちこっちって・・・フワフワって・・・・えっ、ポワポワとかみたいな同じような事を言って曖昧にしようとするので、駄目ぇぇそれじゃ。

ちゃんとみんなが納得出来るような・・・って言うと、柔らかい感じ・・・って言うのね。じゃ聞くけど、今までの毛並みは柔らかい感じじゃないの?って聞くと、嫌、柔らかい感じは出ているって言うのね。だよね・・・つまり柔らかい感じは出ているのなら、そうじゃ無い事の要求だよね?

つまりフワフワと柔らかいは違うって事になるよね?・・・ん・・・そこで隣のおかみさんに聞こえてたよね?手伝って・・・んでお答えは?って、このやり取りは慣れているから、えっと・・・・でも柔らかいかな?・・・・って。こらこらそれじゃ一緒じゃん。

ほら、ふわふわなものをイメージして・・・・連想する言葉でも、ジェスチャーでも・・・って結局何も出ず・・・そこでフワフワってこんな感じって、ジェスチャーで風船をポンポンと下から上へ・・・って言うのをやって見たのね。これに音を付けて見て・・・。ほらフワフワになったでしょ?

つまりフワフワって何か地に足が付いて無い感じって言うのかな?それが柔らかいって言うと、かなり触り心地って言う感じで触れたって感じじゃない?もしこんな違いがあったとしたら?そしてそれが足りない・・・って言われたとしたら?じゃどうすれば良い?って事になるよね・・。

そこから考えられるもの・・・つまり今までは繰り返しのようなパーツが続いた。点の繰り返しで始まって、流れもやっている。ではやっていない事・・・それが斜線を引いた部分。あったり、無かったり・・・いつも幅も一緒って言う流れに安定感はある。

つまりフワフワって表現があったり、無かったり・・・ずっと地に足が付いていない、付いたり付かなかったり・・・とか、細かったり、太かったりとか、安定感の無さが自然・・・なんてもんの要求だったとしたら?・・・・それをフワフワなんて4文字での表現だったとしたら?

そしてもっと言えば、この犬の持ち主は娘さんだとしたら?・・・一番良く知っているのは彼女であると言う事。しかしながら、表現は4文字・・・。
もし当っていたとしたら、俺が毎月kameyaさんで開催前にご馳走になって話をしているから。

そう言う事を見逃さなかっただけ。そして俺はそれを教える先生だったりを要求されていたとしたのなら?もはや、教えたのは技術では無くて、取り組む姿勢・・・きちんと言った言葉を掘り下げて、きちんと向き合う事・・・それがリアルだの臨場感を生むと言う事。

これが果たしてカルチャーかっ?って話。ただ、本人にも言ったが、それが仮に上手く言ったとしても、娘さんからOKが出るとは限らない。
それは彼女が感じるかどうか?なのだから・・・・。まぁ、似てるか?似てないか?なんてのはこんなに難しいって話。

ただモザイクとしてなら、完璧で何も言う事無し。そんなこんなでアトリエに戻って、オードリー教室。


まっあんな作品に囲まれれば、作り手の気持ちに火は付くし、プレッャーも掛かるのね・・・教える者としてもね。
当然と言えば当然。俺とて同じ。


ただね、オードリーはこの90cmの大きさは初めてで大作。つまり全力なのね。しかし俺はこのスペースの中で・・・。しかも仕事。
いくら掛けても良いのは一緒だが、仕事はそれが収入となる・・・・つまり時間にも掛ける材料にも限界はある。

その規制の中での全力・・・もっと見せられるのに・・・ってもどかしい部分は常にあるが、そう言う気持ちに惑わされる事無く、やれば終わりは来る・・・と粛々と終わりを待つ。だからちょっとだけ触った・・・・。

まっ、近々にオードリーがまたプレゼント作品を作るが、その時間と質を良く見ていると良い。そしてこの大作と比較すればすぐ判るから。
いかに大作と向き合うと言うのが大変で、時間制限があるってものがいかに人のやる気って部分に火を付けるか?

そして限られた時間の中でのもどかしさを知り、他人の評価は自分の思った以上に良い・・・こんなストレスにも思えるにも関わらず、完成した時の安堵感とプレゼントした時の相手の笑顔を見た時の一瞬の喜び・・・これで全てが報われる気分になる事・・・・。

そんな事が出来る様になった・・・そしてあの犬の作品を教えられている・・・その位上手くなった・・・その人の作品をプレゼント・・・。
kameyaさんじゃなくても欲しくなる・・・そんな作品を作れる・・・そんな弟子になったって事。

俺はそれら全てを見て、随分ともどかしさとプレッシャーを抱えてやってますぅ・・・上手くなるとみんなも同じなのね・・・覚えといてね。

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