katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

港区立郷土歴史館さんへ打ち合わせに行く

2023-05-20 07:18:41 | 打ち合わせ

さて今日は、いよいよ港区立郷土歴史館さんに、夏の子供教室の打ち合わせとなる。みんなはどうだろうか?ここを知っているだろうか?ここは、昭和13年に旧公衆衛生院のまま改修して、今現在は郷土歴史館として、確か5年目だったかな・・・って場所らしいのね。

どうですか?ここまでの説明で、あっ、知ってるぅとか、行った事あるとか、知っているなら、画像で知っているとか、いわゆる知識賢者だし、行った事があるのなら、何も知らないんだけれど、場所を通った事があるとか、一度入った事があるとか、でも何も説明出来ないとか、勿論、ある程度、

目的を持って、学生さんなら歴史を学びに・・・なんてね。いずれにしても、どれに該当しても、俺よりマシなのね。何故なら、この依頼があるまで、俺は何一つ知らなかったのだから・・・。ただ、この数日、急ににわか勉強は始めたんだけれどね。まぁ一夜漬けって程度ね。

そんな中、隣が東大医研究所って所なんで、入り口を間違えると、大変・・・って事は、かぐやが調べてくれていて、しかも何しろ白銀台なんて場所だから、間違えたりすると、何処よ何処・・・なんて事になりそうだし・・・。まぁ当然、事前にルート確認もすると、恐らく1時間程度なんだけれど、

2時間見て、しかも周辺に止められるような場所も確認出来ないから、ここまで来ていれば、渋滞も気にならないだろう・・・って所で時間をつぶしたりして、15分前に門までたどり着くと、守衛さん的な方がいらして・・・担当者さんの名前と時間を告げると、タイルの方が到着・・・。

みたいに、既にこの時点で俺が何者か判っているって・・・そこで駐車場を教えて頂いて、荷物を持って入り口に付くと、今度は違う方がいらして、担当者が来るまでここでお待ち下さい・・・って言われたはここ。

別に興味の無い人なら、それで・・・となるだろうが、昭和13年・・・俺の父が9年生まれ。親父の生まれる前から、タイルどころか、テラゾー・・つまり人造大理石などが使われている・・・有り得ない。考えて見ればすぐ判る。そもそもみんなの家にタイルがいつからあった?それだけで充分。

そもそもその親父がタイル屋になって一人前になったのは、23歳らしい。つまり昭和32年。単純にそれより19年も前にこんな建物があった。そもそもが、その頃には東京には数件のタイル屋しかなかった時代。しかも、自宅にお風呂があるなんて人は稀で、庶民はお風呂屋さんに行ってた。

その数件の中の1つが山本タイルさん。そこはお風呂屋さん専門で、それはとても特殊なタイル屋さんなのね。そもそもお風呂屋さんの床って言うのは、横から見て、お山になっていないと、他人の水がこっちに来ちゃうでしょ?通常ならね片側一方に水は流れれば良いのね。

こう言った技能は特殊なのね。こうした技術に特化している事で、お客さんは自然とそこに集まるようになると、あそこはあの専門みたいな事だったりしたのね。ちなみに親父の鬼頭タイルってのは、結構名が通っている名門らしく、当時は作家さんなどの著名人のお宅を施工していたらしい。

こうした個人宅などを扱う業者を町場と呼び、何十人規模で、ビルのような大きな建物を扱う業者を野丁場と呼ぶのね。まぁ解りやすく言えば、草を食えば草食獣、肉を食えば肉食獣だから、相交わる事が無かった。こう言えば、判りやすいでしょ。話を戻して、例えばそんな事を踏まえて、

庶民の家にまだお風呂も無かった時代・・・じゃそもそもその家自体、誰が作ったの?となった時、庶民は大工さん。じゃ設計は?大工さん。こんな事が普通なのね。ではこの建物、昭和13年に誰が作ったの?大工さん。ここは同じでも、設計は?となると、内田祥三さんと言う人物らしく、

東京大学建築学科の教授で、安田講堂を手掛けた方らしいのね。ゴシック様式が有名らしく、内田ゴシックとまで言われたものらしいのね。まぁここまでは、俺は知識賢者じゃ無いから、教わった通り。ただスクラッチタイルが使われていて・・・となったり、テラゾーが使われていたり、

その加工の技術だったりすると、東京大学は出ていないが、見れば想像は付くし、その労力もある程度やって来たから、学校では習わなかったが、気分としては、朝ドラのマキノ氏な気分。小学校中退で植物学を学び、東大に乗り込む・・・まぁただ、彼はお金持ちの息子。立派なカッコに、

資金面の心配の無い裕福な家庭・・・条件は俺のが悪いのね。勿論、カッコは作務衣なのね。方や東大の人達は頭は良いが、まだハカマの時代に、小学校中退で洋服を切るようなボンボン。俺は逆でみんな館の中では、シュとしたカッコの人達で、鹿鳴館に作務衣で来ちゃった庶民。

ほら、今日の物語の除幕・・・始まり始まり。そんな気持ちを抱えたまま、待つ事、数分・・・お部屋に案内されるんだけれど、施設に改築しているから、エレベーターがあるのね。ただここが凄いんだけれど、普通の感覚だと、何でもかんでも新しくしちゃうのね。

その気持も判るのね。常識っての安心安全って気持ちにさせるし、島国根性って言うのなら、まぁ他人の新しい血ってのが無いから、言い訳には最適なのね。だって・・・普通・・・今まで・・・過去に事例が・・・何も考える事無く、繰り返せば良いだけ。

じゃこの改修工事の責任者になって見て・・・。国家の予算みたいなお金の責任を負って、どう直す?外見だけ残して、最新に変える?それとも、残す?って事の事例の1つがこれ。

かつて男子トイレがあったんだろうね・・・そのまま残してあるのね。凄い英断なのね。歴史館なら当たり前なんだけれど、その当たり前の事が中々出来ないはずなのね。通路として使うのに、トイレ跡って・・・責任者として壊さないように・・・って指示するんだよ。

しかも壊しちゃえなら、バリバリ壊せるのに、壊さないように・・・の一言で、慎重に壊さないとならないし、傷なんて・・・と思う職人なら、丁寧に壊さないとならなくなる。って事は手間が掛かる。手間が掛かればお金が掛かる・・・しかもこんな所にね。

つまりこれ1つ取っても、想像しただけで、こんな所がそうなら、もっと大事な所はもっと・・・って事になる。改修工事ですら、恐ろしい金額になるはずなのね。しかもここを建てたのが、今の大成建設と言うのなら、鹿嶋がバリバリ壊すってどう?ってな訳無いから、当然大成らしいが。

そんなこんなでご挨拶を済ませて名刺を交換・・・そこで内容って事になるんだけれど、先方の趣旨としては、レトロなタイルで、子供の夏の教室で、その時が子供の建築みたいなイベントがあって、その一環って言う事なのね。そしてコースターくらいの大きさ。そんな訳で、話が決まる前に、既にレトロなタイルは購入していたのね。

勿論、ゆかりがあると思われるような・・・ただ、当然確認をしていないのだから、却下なんて事も踏まえてね。それもお伝えすると、これはこれで違う機会でも・・・となり、まぁそうだろうなって思ったのね。何故なら、大きさの例えとして、コースターってうたっていたから。

でも購入したタイルは既に10cm程度のタイルなのね。そのまま張ってコースターじゃんだからね。有り得ないのね。つまりこれを使うのなら、最低鍋敷きくらいにならないと・・・だったのね。そんな訳で予定通りに却下となるんだけれど、お次は、今までの子供教室サンプルや最新のサンプルも

見せたんだけど、反応が鈍いのね。ここも予定通りなのね。何故なら建築としての一環・・・それなら動植物のモチーフは要らないのね。こう聞くと、予定通りって・・・お前は何がしたいの?って思うでしょ。これは絶対に無いよね・・・の、初歩の初歩。要するに何がしたいでは無く、何が

したくないか・・・の消去法なのね。好みとしてこれが好き・・・って言う人は、そこから始めれば良いが、えっとえっとって人は、決定打に乏しいのか、何かと何かに迷っているのか?みたいな時に、曖昧過ぎてこちらとしても困るのね。だって所見で好みあてクイズぅって言ってるようなもん。

当たる訳無いでしょ。つまり絶対に無いよね。を削れば、ある・・・に近寄れる。これじゃ無いよね、これでも無い、じゃこれが無いのなら、これも無いですよね・・・消しまくれば、犯人は絞れる。まずはこっちの作業をしつつ、それでは人に寄っては、攻撃力だったり、営業としては、

パンチが無いなぁ・・・って言う人もいるでしょ?じゃ爆弾出すか・・・って事になる。絶対に誰も考えていなかった事。簡単に言えば、アイデアなんて、実力があれば簡単に真似が出来るし、アイデアなんてそんなものなのね。はかないのね。でも、それを考えられない人ってのは、所詮真似だけ。

誰かが何かを見せないと、何の提案も出来ないって人になる。一番にやらないと、何も意味が無いと考えるのね。何処かの政治家が、2番じゃ駄目なんですか?ってお粗末な事言ってたけど、じゃ政権取らずに地味に終われや・・・2番で良いじゃんって。そんな奴、取れねえよ。

みんな信念があってやっているのなら、誰もが1番になりたい・・・何かを変えたいとか、何かを成し遂げたいとか、チャラく言えば、売れたいとか、思っている訳よ。そこで私利私欲って、己の利益に固執すれば、人は賛同してくれないけれど、ファンとか友の会とか、信者とか、推しとかね、

そう言った支えありきで応援されて成立するって者は、支持される為の何かが必要なのね。まぁ普通エリートさんなら、学校だったり、そこにいる仲間だったり、OB,OGの支援だったり、認められれば、莫大な資金と、環境が整うものなのね。それは目立つだろうね。

しかしながらこっちは雑草。そっちにあるものはほぼ無い。となると、知恵しか無いし、オスカルでは無く、アンドレなのね。生き方が。ただね、作家ってのは、俺が俺がって言うストライカーなのね。何しろ傲慢で俺が正しいってやっている訳ね。当然認められれば、他に例が無いから、凄い人

に扱われる。しかも、目立つような所の異端児は、特別な感じなのね。所が雑草側だと、それが気取った奴とか、お坊ちゃんみたいな扱いになるが、俺の場合は、デビルマンだから、人間からは悪魔と呼ばれ、悪魔からは人間だって言われる存在。まぁタイル屋からは、気取った奴とか、どうせ

喰えないんだろ・・・的な扱いで、逆にこんな立派な敷地の中では、まぁ浅野内匠頭以下だから、殿中でござる・・・になっても致し方ないでしょ?所が、所がなのよ・・・担当者さんが吉良上野介のような人で無かったのね・・・その提案、とても良いですって。その提案は、じゃ建築教えます。

この建物のタイルの張り方って。それでは現役タイル屋さんに張って貰います。みんな良く見ていてね・・・・後でみんなにやって貰うから。いつかここがまた補修しないとならない時に、直せるように・・・って。つまりさかなクンじゃ無くて、タイルくんをしないとならないのね。

たださかなクンは立派に成立しているのね。ただここまで相当な時間が掛かっているのね。でも夏の子供教室までに間に合わない。だからちゃんとの部分の施工はタイル屋さんに任せて、俺は面白おかしく話す役回りになれば、建築部分は固くなりすぎずに、建築色が出せるはず。

そしてお楽しみの持って帰れるワークショップへ・・・となれば、この館の中でやる意義だったり、俺にしか出来ない出張教室になるはず・・・の提案だったのね。その為の準備が仁科タイルさんの所へ参勤交代ってニッパーを持って行ったのね。もし提案通ったら・・・ってね。

全ては準備。何もかもがね。どうせ・・・って言うのなら、却下が普通。ただこうして通る日が必ず来ると信じているから、怠らなかっただけ。むしろ当たり前過ぎて、目指している人達に笑われそうなのね。だって誰もがそうしているだろうから。そんな打ち合わせも終わって、館内を案内して

頂いたのね。

メリハリとか、アメとムチとか、要するに硬い講義は、俺の話で緩くしたとして、緩和される。お笑いで緊張と緩和って言うのが基本なら、緊張の部分を緩和するのなら、いつもの楽しい和気あいあいって言う部分のワークショップこそ、緊張が必要になるはず・・・。

カジュアルでは無くフォーマル、格式、エリート・・・至る所に学芸員だの東大だのって・・・田舎侍の素浪人では、考えも付かない事だらけ。さて奉公人としてのkatsuって言う血は、こう言う事が得意と来ている・・・まず自分を捨てろ。どうする?どうしたら喜ぶ・・・・。

一体誰が?・・・そんなこんなで小雨の中、雨降って地固まるになりゃ良いが・・・とアトリエに戻ると、かぐやから見積もり依頼の話。随分と賑やかだな・・・ただまだ気忙しいだけ。落ち着け俺・・・一休さんじゃ無いが、頭の中がポクポクして来たのね。

あっそうそう、歴史館で今、昔なつかしのイベントをしていて、こんなのがあったのね。

めんこがって009だったのね。つまり俺はこのケースの中に展示される位、古い人になったのね・・・ただ、ただ普通の人ではこの中に入れない。009だったり、アトムであったり、ヒット曲であったり、世に名前が残せた人にならないと・・・まぁ大変だわっ。


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