いつものように1日は始まった。いよいよ終わりにしなければならない・・・人魚。
終わるはずだった。何もなければ・・・・
みんなもあるかも知れない・・・死ぬ前にあやまらなければならない人・・・って・・・
俺には後2人いる。 誰とは言えないが明らかに後2人・・・・
ずぅぅぅっとそう思っていた。古くから知っている人なら、誰でも知っている。
1人はこの仕事の前に、そしてもう一人はこの仕事を始めたばかりの時・・・・
そんな人から連絡があった。だから振り返った。とても心が痛んだ・・・辛かった。
けれど、ずっと待っていた。この仕事に付いた時に心に決めた事の1つに、
いつかテレビに出るほど有名になって、ごめんなさい。って謝ろうと・・・
それでお陰様でこんなになりました・・・だから達者で・・・って。
どこにいるかも判らない人達だから。
必ず有名になれば、必ず連絡が来る。その時馬鹿ぁぁぁって言って謝ろうと・・・
いつも作品の終わりにはこんな事を思う。
これを手にした人が今だけこの作品が好きで、時が経つにつれ忘れられたり、ないがしろ
にされるような作品にはなっていないか?
家の子はずっと嫁ぎ先で大切にされますように・・・ってね。
思い入れ・・・・俺はいつもそうしている。だから、完成間際がドタバタする。
出来上がるとさようならだし、終わりたいような終わりたくないような・・・って・・・
確かに今回もそれはあったが、それだけじゃない・・・明らかにね・・・・
そんな気持ちが終わる事を許さない・・・後悔はしないの?って呼びかけて来る・・・
人魚が、これでいいの? さよならなんだよ・・・本当に私を綺麗に作ってくれた?って
すると手が止まる・・・本当にこれで良いのか・・・少し怖くなる・・・
まだやれる事があるのか?って・・・でももう尻尾しかそのスペ-スが無いの・・・
それでいいの? 本当に・・・凄く辛くなる。手抜きは無いのか?妥協はしていないか?
それが待ち人達にも言われているような気がして来る・・・ごめんなさい・・って
逃げ出したい気にさせられる。 でも・・・・
俺そんなに後ろめたい事していないよな・・・間違っていないよなぁ・・・って。
何度も何度も見直して見たりした・・・・
振り返ると自信が無くなって来る・・・けれど・・・・前に進みたい・・・・・けれど
先を急いでいるんじゃないの? 手放したいの・・・?って言われている気がして来る。
堂堂巡りになってくる・・・辛いです。逃げ出したいです・・・でも・・・・
待っている人がいるんです。 終わらせて下さい・・・って。
何度も何度も謝った。お願いしますって。目をつぶっている人魚が泣いているような・・
そんな昼頃、かぐやが電話して来て、やばいぃぃまた始まっちゃったぁ・・・って言うと
しっかり・・・って言う。
けれど話をして、俺、今日の俺って変か?って聞くと、冴えてます。むしろ冴えすぎてます。って言う。
こう言う日は、冴え過ぎていて怖いです。って言う。だよなぁ・・・俺かなり切れ味良い
よなぁ・・・ならいいやって。
奴もかなり調子が良い。こう言う時のかぐやは、信用出来る。なら平気だ・・・俺は。
するとさくらからメ-ルが来て、行って良いですかって。
いつものように、気を付けて・・・と入れて・・・・待った。
その間も、進行こそ遅いが、爆音で音楽を流し、不安を殺す・・・・
するとさくらがやって来た。 来るなり酸素・・・奴調子悪いのかなぁ?
けれど奴もそこそこしっかりしている。
奴に改めては聞かなかったが、会話として切れ味は悪くなさそうなら、俺の事も試せる。
切り替えして来ないから、間違いなく俺の調子は悪く無い。
ならこれでいいはず。
さくらを送り、ちょっとお邪魔した。ほんの少しの間にさくらの子が大きくなって、
人間ぽい。おれあんまりこういうの見た事無いから、不思議な事が多くて新鮮だ。
しかも俺の弟子の子。 さくらまでが、お母さんぽい。何か戸惑う・・・・
かぐやや、も-、勿論みんなお母さんなんだけれど、大きな子のお母さんなのだ。
生々しく子育てって感じじゃない。改めて不思議な光景だ。
さくらの手の中に、おっきい動く肉団子がバタバタ動いて、へんな声出して、こっち見て
笑ったりする。 何か不思議過ぎる・・・・こんなに大きくなるもんなんだ・・・子供って・・・・
そんなこんなで、文化祭の為に作品を借りて、アトリエへ・・・・すると・・・
待ち人から電話があった・・・・覚悟はしていたこんな日が来るのは・・・・でも・・・
仕込んでいた、馬鹿ちぃぃぃぃぃん。って言ってごめんなさい・・・すまなかった。って
謝った。 一生懸命謝った。 すっきりした・・・やっと1つ終わった。
大した話はしていない。 思っていた事や今の現状をただ伝えた・・・・相手の事など
ほとんど何も聞かないで・・・・いつものように・・・・
後は、ずっと応援して下さい。 よろしくお願いしますって言った。
頑張ってって言われた。 しっかりって・・・・・
無駄じゃなかった。俺この仕事好きになれそうだ。自信持ってやって行けそうだ。
でもほっとしたのに眠れない・・・・でも疲れた・・・本当に疲れた・・・・
同じ空見て、同じ国で、同じ気持ちで、遠くから見てくれる・・・・いつか有名になって
今度は、元気ですかぁって言えるといいなっ。
何だかさっきの泣いていた人魚が笑っているような気がした・・・気のせいかな?
ちなみにこれはさくらがプレゼントに作った作品らしい。
この後余白にビ-ズを埋め込んだ。
終わるはずだった。何もなければ・・・・
みんなもあるかも知れない・・・死ぬ前にあやまらなければならない人・・・って・・・
俺には後2人いる。 誰とは言えないが明らかに後2人・・・・
ずぅぅぅっとそう思っていた。古くから知っている人なら、誰でも知っている。
1人はこの仕事の前に、そしてもう一人はこの仕事を始めたばかりの時・・・・
そんな人から連絡があった。だから振り返った。とても心が痛んだ・・・辛かった。
けれど、ずっと待っていた。この仕事に付いた時に心に決めた事の1つに、
いつかテレビに出るほど有名になって、ごめんなさい。って謝ろうと・・・
それでお陰様でこんなになりました・・・だから達者で・・・って。
どこにいるかも判らない人達だから。
必ず有名になれば、必ず連絡が来る。その時馬鹿ぁぁぁって言って謝ろうと・・・
いつも作品の終わりにはこんな事を思う。
これを手にした人が今だけこの作品が好きで、時が経つにつれ忘れられたり、ないがしろ
にされるような作品にはなっていないか?
家の子はずっと嫁ぎ先で大切にされますように・・・ってね。
思い入れ・・・・俺はいつもそうしている。だから、完成間際がドタバタする。
出来上がるとさようならだし、終わりたいような終わりたくないような・・・って・・・
確かに今回もそれはあったが、それだけじゃない・・・明らかにね・・・・
そんな気持ちが終わる事を許さない・・・後悔はしないの?って呼びかけて来る・・・
人魚が、これでいいの? さよならなんだよ・・・本当に私を綺麗に作ってくれた?って
すると手が止まる・・・本当にこれで良いのか・・・少し怖くなる・・・
まだやれる事があるのか?って・・・でももう尻尾しかそのスペ-スが無いの・・・
それでいいの? 本当に・・・凄く辛くなる。手抜きは無いのか?妥協はしていないか?
それが待ち人達にも言われているような気がして来る・・・ごめんなさい・・って
逃げ出したい気にさせられる。 でも・・・・
俺そんなに後ろめたい事していないよな・・・間違っていないよなぁ・・・って。
何度も何度も見直して見たりした・・・・
振り返ると自信が無くなって来る・・・けれど・・・・前に進みたい・・・・・けれど
先を急いでいるんじゃないの? 手放したいの・・・?って言われている気がして来る。
堂堂巡りになってくる・・・辛いです。逃げ出したいです・・・でも・・・・
待っている人がいるんです。 終わらせて下さい・・・って。
何度も何度も謝った。お願いしますって。目をつぶっている人魚が泣いているような・・
そんな昼頃、かぐやが電話して来て、やばいぃぃまた始まっちゃったぁ・・・って言うと
しっかり・・・って言う。
けれど話をして、俺、今日の俺って変か?って聞くと、冴えてます。むしろ冴えすぎてます。って言う。
こう言う日は、冴え過ぎていて怖いです。って言う。だよなぁ・・・俺かなり切れ味良い
よなぁ・・・ならいいやって。
奴もかなり調子が良い。こう言う時のかぐやは、信用出来る。なら平気だ・・・俺は。
するとさくらからメ-ルが来て、行って良いですかって。
いつものように、気を付けて・・・と入れて・・・・待った。
その間も、進行こそ遅いが、爆音で音楽を流し、不安を殺す・・・・
するとさくらがやって来た。 来るなり酸素・・・奴調子悪いのかなぁ?
けれど奴もそこそこしっかりしている。
奴に改めては聞かなかったが、会話として切れ味は悪くなさそうなら、俺の事も試せる。
切り替えして来ないから、間違いなく俺の調子は悪く無い。
ならこれでいいはず。
さくらを送り、ちょっとお邪魔した。ほんの少しの間にさくらの子が大きくなって、
人間ぽい。おれあんまりこういうの見た事無いから、不思議な事が多くて新鮮だ。
しかも俺の弟子の子。 さくらまでが、お母さんぽい。何か戸惑う・・・・
かぐやや、も-、勿論みんなお母さんなんだけれど、大きな子のお母さんなのだ。
生々しく子育てって感じじゃない。改めて不思議な光景だ。
さくらの手の中に、おっきい動く肉団子がバタバタ動いて、へんな声出して、こっち見て
笑ったりする。 何か不思議過ぎる・・・・こんなに大きくなるもんなんだ・・・子供って・・・・
そんなこんなで、文化祭の為に作品を借りて、アトリエへ・・・・すると・・・
待ち人から電話があった・・・・覚悟はしていたこんな日が来るのは・・・・でも・・・
仕込んでいた、馬鹿ちぃぃぃぃぃん。って言ってごめんなさい・・・すまなかった。って
謝った。 一生懸命謝った。 すっきりした・・・やっと1つ終わった。
大した話はしていない。 思っていた事や今の現状をただ伝えた・・・・相手の事など
ほとんど何も聞かないで・・・・いつものように・・・・
後は、ずっと応援して下さい。 よろしくお願いしますって言った。
頑張ってって言われた。 しっかりって・・・・・
無駄じゃなかった。俺この仕事好きになれそうだ。自信持ってやって行けそうだ。
でもほっとしたのに眠れない・・・・でも疲れた・・・本当に疲れた・・・・
同じ空見て、同じ国で、同じ気持ちで、遠くから見てくれる・・・・いつか有名になって
今度は、元気ですかぁって言えるといいなっ。
何だかさっきの泣いていた人魚が笑っているような気がした・・・気のせいかな?
ちなみにこれはさくらがプレゼントに作った作品らしい。
この後余白にビ-ズを埋め込んだ。
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