かったかくんのホームページ

日々感じたこと、心に残ったこと・・・綴っていきますね。よかったら、立ち寄って下さい。

ホタルの光に魅せられて

2008年06月01日 | Weblog
 「今、ホタルがとてもきれいにとんでいるので、見においで。」
と知人のファミリーが言うので、連れ合いと一緒に夜、ホタル鑑賞に行きました。
 

 我が家の周りにもぼつぼつホタルが飛び始めましたが、群れとなって飛ぶところは少ないです。


 知人の家に着きました。「まあ、上がりよ。」というので、お茶をよばれました。しばらくいろんな話をしながら、時間を過ごしました。
「さっ、行こう。」
と行った先のお父さんが時計を見ながら、立ち上がりました。というのは、その時間がたぶん、ホタルがいっぱい出ている時間なのでしょう。きちんと時間を考えながら、話をしてくれていました。

 おばあちゃんの見送りを受けて、ご夫妻、子どもらに連れられて、近くの川まで歩いて行きました。美しい光を放ちながら、ホタルが川面や木の枝の間を飛んでいました。柔らかい光でゆらりゆらりとんでいる様子は、幻想的な世界でした。


 かったかくんは、子どものKくんと川まで、みんなから離れて先頭を歩いていました。後ろから、ばたばたばたと駆けてくる足音が。だれかなあってと思ってみると、Kくんのお父さんでした。今日のホタルの様子は、どうかなあと思って、張り切っているお父さんがスリッパ姿で走ってきました。

「今日は、ちょっと冷えるから、あまりホタルがでちょらん。残念。」

といろいろ研究を重ねた結果から話をしていました。

「寒いと草の間にいて、外になかなかでてこん。」
なるほど・・・。「ここは、みんながよく来るところだけど、もっといいとこがある。」さらに川べりを歩いて、ホタルがいるところに行きました。木々の間にたくさんのホタルが飛んでいました。
「寒くなかったら、この木がクリスマスツリーみたいになるよ。」
とKくんのお母さん。

「ホタルをみるために、草をちゃんとかっちょるんよ。」
確かに鑑賞しやすくなっていました。

 一つひとつ話す目を輝かせての言葉が、少年に戻っているようで、
「パパは、少年のようやね。」
と言うと、にっこり笑っていました。


「畑に水をまいてホタルを放したら、いつの間にか、ホタルが増えた。」
「ホタルは、近くの川に、住みつくんよ。」


 いろいろ教えてくれました。楽しい時間でした。
 あわただしく過ごしていっているだろう時間の中で、自然を愛し、ロマンをもって、過ごしているお父さんがうらやましく感じられました。幻想的な世界と時間でした。