かったかくんのホームページ

日々感じたこと、心に残ったこと・・・綴っていきますね。よかったら、立ち寄って下さい。

赤から黒への努力

2008年10月08日 | Weblog
「かったかちゃん、きついときってありますか?」

と先日ブログを読んでくれている人からの話。

 かなりの頻度で、苦しいときやきついときがあります。だれでも同じですよね。仕事のきつさや肉体的なきつさは時間がたてばおのずから消えていきます。しかし、人と人との関係は、時間が解決してくれるものとそうでないものとがあります。自分もキャパシティが高くないので、時間がたっても解決できなく悩むこともあります。

 でもかつてのブログでも書いたように、五木寛之さんの本の中に、五木さん自身、鬱状態が三期あったという話を書いていました。そのうちの一期状態のときに、日記を書いたというのです。「感動したり、よかった」と思うことを、毎日文章にしたというのです。それは、本当に一つの方法であると思います。

 自分自身も教職についてから、学級通信、学年通信などを書いてきました。今の立場になってから、毎日ブログ形式で日々のことを綴っています。最初に通信を書こうと思ったのが、子どもたちのいいところ、子どもたちの日々の生活をお家の方に知らせたいし、また子どもたちの歴史書になればと思い、綴っていきました。先日、整理していたら、全部で17000ページ超えていました。新聞を書くために、子どもたちに対して、そういう見方を自然にできるようになったのは、しあわせであるのかもしれません。自分にとっては、17000回以上の子どもの良さやすばらしさを発見し、心に刻みました。


 でもやっぱりきつさをがまんしなければならないこともあります。自分の中にバイブルとなっているがあります。今でも本を鞄に入れています。精神科医の斉藤茂太さんの「安らぎの処方箋(カルテ)」という本です。

 斉藤茂太さんは詩人斉藤茂吉さんの子どもです。兄弟には、北杜夫さんがいます。人と人との関わりできついときにちょっと開いてみます。すると、同じようなケースが書かれていて、ちょっとだけ緩和されます。精神科医だけあって、鋭く相手の心理状態を分析したり、自分の心の持ちようを書いています。三笠書房から出版されていて、560円です。安くて効き目のある精神安定剤です。もし悩んでいる方がいましたら、お薦めです。体には害がありません。



 自分は年をとってもまだまだ斉藤さんのいう「赤字人間」です。人を傷つけたりしていることもあるでしょう。そんなことがあった、これからもあったりしたら、ごめんなさい。赤から黒への努力は、今更ながらもしていきたいです。