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お父さんの「決意の朝」

2009年06月22日 | Weblog
 ある朝のことです。学校にいる時に、電話がかかってきました。

「先生、すみませんでした。わが子ともっと向き合って話し合ってみます。」


 生徒のお父さんからでした。思春期にいる生徒たち。時として違う方向に足を向けることもあり、だれもが寄り道をしながら進んでいきます。そんなときに支えてあげるのがお家の方であり、学校の先生でもあるかもしれません。生徒がそんな寄り道をしたときのことです。


 「お父さんが真剣に考えてくれてありがとうございます。こちらでできることがあったらまたいつでも言ってください。」


と伝えました。



「先生がありがとうございますとか言わなくていいんですよ。しっかりと私自身も子どもと考えていきます。」



 お父さんの熱い気持ちがじんと伝わってきました。今は、生徒は、お父さんの気持ちを感じることはできないかもしれません。でもいつかいつの日か、お父さんに感謝をするときが必ず来ると思います。



 今日、大分に出張に行った時に、ラジオからアクアタイムズの曲が流れていました。「小さな掌」でした。この詩の君は恋人かもしれません。でも君をお父さんに変えたら、この生徒の応援歌なのかも知れないと聴き終わったあとに思いました。



『小さな掌』大志作詞

(略)

しゃがみこむ背中をさすってくれる   いつもそばにある小さな掌

どんなにきれいに飾られた言葉よりも  そのぬくもりに助けられてきた

なにもかもうまくいく時ではなく    なにもかもうまくいかぬ時にこそ

人は大切な存在に気づくのでしょう

どんなぼくも愛してくれる君へ     ありがとう いつもそばにいてくれて


(略)

目に見えぬ 傷口をさすってくれる   優しい掌があるということ

世界中に拍手をもらうことよりずっと  たいせつなものがそばにあった

忙しく暮らす日々に迷い込み      思いやりが無意味に思えても

二度となくしてから気づくことがないように

こんな僕を愛してくれる君に      ありがとうの詩をつくりました