今日の大分合同新聞の朝刊のコラムにこのようなことを書いていました。コラムを書く人は何人かいると思うのですが、たぶん、この方の文章はあたたかいものがあります。
川崎市の児童殺傷事件、元農林水産省事務次官の事件について、
『なぜ引きこもったのか、学校に行きたくても行けない。仕事をしたくてもできない。ストレス社会の現代、そこにはいろんな理由がある。自らも責める姿が浮かぶのだ。』
という文章から、コラムの終わりに、
『息苦しい社会である。どうしたらいいのだろうか。分からない。ただ一言、「あなたという人がいることでいいんだよ。」そう言いたい。』
で結んでいます。文章の中で、「誕生日」という熊木杏里さんの歌を紹介していました。「理由は何もないんだよ。」「あなたという人がいることでいいんだよ。」という歌詞です。
♬ おめでとう 今日まで辿りついたんだよ つらいことの方がよくあるけれど
ありがとう 理由は何もないんだよ あなたという人がいることでいいんだよ
おめでとう 奇跡があなたなんだよ 暗闇に灯っているひのように
ありがとう 手のひらあわせられるのは あなたがここにいるからなんだよ
おめでとう 今日まで辿りついたんだよ 思い出がまた一つ増えました
ありがとう 理由は何もないんだよ あなたという人がいることでいいんだよ ♬
大人は、ついついたくさんの期待をしがちになりますが、存在をしっかり感じさせる「「理由は何もないんだよ。あなたという人がいることでいいんだよ。」というベースはしっかり持って、家庭も学校も子育てという大切な営みをしていきたいものです。