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気温の差は、場所によって、随分と違うことに気づきます。
今は、車に温度計があるので、気温の変化を知ることができます。
家が0度の時には、耶馬溪と山国の辺りでは、マイナス2度くらい、かつて、勤務していた五馬では、マイナス4~5度くらいです。逆に中津の街部に行くと、2~3度です。つまり、同じ大分県でも、7~8度くらい違うんですよね。地形が気候を形成していることを感じます。
話は、変わって、朝あいさつ運動に立っていると、中学生も通るのですが、小学生もやってきます。その中に中学生のおとうとくんがいます。そのおとうとくん、この寒いのに半そでです。
「寒くない?」
と聞くと、「あつ~~い。」?!
勇気ある行動。
でもその姿を見ていると、自分の小学校時代を 思い出します。6年生の時のことです。
5年生のときに友だちが冬でも半パンをはいていたのを見て、「自分もできる。」と一発奮起。「その友だちも今年も半パンだろう。」と思い、チャレンジ。しばらくは、友だちも半パンでした。
しかし、いつしか友だちは挫折していました。「ここまで頑張ったんだから。」と、ももが赤くなるのを耐えに耐え、すごく寒いとき鳥肌が立っていても、「あんまり寒くないや。」と強がりを言っていた自分とおとうとくんの姿が相重なりました。
登校班で通っていたので、下級生を呼びに家まで行ったときに、
「かったかちゃん、ズボンも買ってもらえんのやなあ・・・。」と同情してくれるお家の方も。いやいやそうじゃないんです。
意地がつらさを招いたのですが、唯一の救いは、担任の先生が、学級通信で、「がんばった。一年間半パンで過ごす!」いい見出しを。今でも思い出します。
かつて、西谷小学校で教えた子どものみーちゃんは、山の中の主でしたが、なんと、夏の真っ白な体操服の上下での生活。西谷小学校は、裸足教育もしていて、霜柱が立つような寒さのときの外での朝礼でも半そで、半パン、裸足・・・。
今では懐かしく話せますが、元気な少年でした。先生たちも子どもたちと一緒。たいがいが裸足だったので、冬の朝礼は、外でも体育館でも気合いが入りました。地面につける足がしびれる・・・。
卒業式の時に、「先生、今まで頑張ってきたから、半そで、半パンで式に出ていいですか。」ということで、みいちゃんの希望通りの姿で卒業証書を授与しました。
当時の西谷小学校は、西谷独自のジャージが制服でした。
子どもたちは、みんな裸足での式。みいちゃんは、さらに半そで、半パンでの卒業式でした。今では考えられないけどね。写真は、卒業式のときのものです。
おとうとくんを見るとき、いろんなことを思い出します。