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学校心理士会「公開学習会」

2010年11月23日 | Weblog
今日は、学校心理士会主催の「公開学習会」が大分大学の100号教室で開かれました。100人近くの参加者が来て下さり、パネラーの方、そして、講師の先生の話を聴くことができ、充実した会になりました


 昨日の夜は、レセプションも行われました。筑波大学から、講師の石隈利紀先生が見えられました。先生は、人間総合科学研究科教授(附属学校教育局担当)で、学校心理士・特別支援教育士スーパーバイザー・臨床心理士等の資格を持っています。

 
 というすごい経歴の先生で、心理学の権威者であります。とても気さくな方で、話をしても楽しく、何となく周りを温かく包んでくれるそんな先生でした。

どのくらいの方が来てくれるか心配でしたが、大学の100号教室がほぼ埋め尽くされました。心理士会の会長さん、事務局長の先生の細かな配慮、また役員の方がそれぞれ役割分担をしながら、取り組んできた成果であると思います。



「教師の願い・保護者の願いと子どもの願い」という演題でした。教師は、別府市の先生、保護者は、小学校1年生のお母さん、そして、子どもは、大分市の高校生がパネラーとして、願い、悩みなどを話してくれました。

 

 それを受けて、石隈先生が3人の話も交えながら、講演をしてくれました。3人の方もそれぞれが学校で、家庭でいろんな苦しい壁にぶつかっています。自分の体験ともだぶりぐっとくる場面もありました。


 教師の困り、保護者の困り、子ども自身の困りをどのようにお互いが支え合うことができるかがテーマでしたので、3人の話をもとに講演会は広がりをみせました。


 物事に携わっているとき、人は、どうしてもネガティブな感情が出てきます。援助していく人は、「なぜそのような気持ちになっているのか」「何があったら、それができるようになるのか。」(援助ニーズ)などを言語化できるように支援していくことが大切であるといわれました。


 今日の保護者の話の中で、子どもがなぜ家に帰るのが遅くなったかを、言葉で言わせることによって、母親が子どもに期待をかけすぎていた自分に気づき、関わりを変えていくことができました。


 相手に「ありがとう。」「すごいね。」「いいねえ。」などのポジティブな言葉や感謝の言葉を使うことによって、相手を元気にさせることができると話されました。


 「なんであの人は、すぐにしてくれないんだろう。」とよく思うことがあります。しかし、人は価値観が違います。物事に対しての優先順位が違うのです。「一人ひとりの文化」が異なることを常に意識しておかなければいけないといいます。同じ親子でもお互いに大切にしているものが異なるので、そこを理解した上での援助が大切なのですね。


 一人で解決しようとすると難しいことも一緒にお互いが支え合っていくことが大切である(危機感の共有)(責任の共有)(希望の共有)することの大切さを学びました。ちょっとでもこれからの生活で生かされたらいいと感じました。

 パネラーの困りから、話題を広げていって、みんなが学習することができた時間となりました。

 貴重な二日間でした。

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