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聖武天皇の第三皇女松虫姫は年頃になって重い病いにかかりました。
娘のことを心配した天皇はあらゆる治療を尽くさせましたが病気は一向に良くなりません。
ある時、夢枕に都から遠く離れた下総の地に霊験あらたかな薬師如来がおられるというお告げがあり、天皇は藁をもすがる思いで姫を下向させたそうです。
印旛沼を見下ろす丘の薬師堂で祈りの日々を送ったところ、やがて病いが全快しました。都で習い覚えた機織りや裁縫、養蚕などを村の娘達に教えて喜ばれたそうです。
天皇は娘の命を救った薬師佛に感謝して松虫寺を建立しました。
境内に咲く曼珠沙華は松虫姫に似てどことなく気品がありました。
姫君と心通わす村の秋