10月14日ホテルの窓から夜明けは5時47分
姫沼の紅葉
原生林に囲まれている
つる紫陽花の実
タラの芽の実 タラの芽は新芽を食べますが秋の実を見たのは初めて
ヤマブドウの葉が一番の紅葉
ヤマブドウの実 食べてみたらまだ渋い
風もなく青空のもとでの散策は詳しい説明を受けて勉強になりました
ラナルド・マクドナルドの碑
詳しい説明書き
鬼脇村役場だったところが郷土資料館に
ここにもラナルド・マクドナルドの資料が展示
吉村昭著 「海の祭礼」にはラナルド・マクドナルドのことが紹介されている
番屋の内部の紹介
昔使われていた
トドとアザラシ
今日は10月14日(旅の3日目)利尻島を一日かけてのんびり一周する日です。
まず朝一番に訪れたのは姫沼でした。千葉県習志野市出身で10年前より利尻島に魅せられて移住してしまったという若い男性のネイチャーガイドさんと一緒に一時間かけて
説明をうけながら木道を歩きました。沼ではツタウルシ、ヤマブドウ、ナナカマドの葉が真っ赤できれいでした、島内にはヘビもクマもいないそうですが野鼠対策にはイタチやキツネが
活躍するそうです。利尻富士に雲がかかり姫沼には逆さ富士が投影されずそれが残念でしたね。
次に訪ねたのはラナルド・マクドナルドの碑でした。
ラナルド・マクドナルドは、英領時代のカナダで生まれたメティの船員、冒険家。鎖国時代の1848年に、アメリカの捕鯨船から小船で日本に密入国し、約10か月間滞在しました。
当時の日本は鎖国時代で外国人は自由に入国できず漂流者を装ってアイヌ人に助けられ、10日間を上陸の地である野塚,本泊、宗谷などの地で取り調べを受けてから船で長崎に送られました。
ペリー来航の五年前、単身日本に密入国した彼は、長崎の座敷牢でオランダ通詞たちに英語を教えた日本で最初のネイティブの英語教師となりました。
ツアー一行は次に鬼脇村郷土資料館にも立ち寄りました。ここでもラナルド・マクドナルドの資料などが詳しく展示されていました。私には初めて聞いた名前のラナルド・マクドナルドなので興味がそそられて
一つ新しいことを知りたいと帰宅後すぐに図書館に吉村昭著の「海の祭礼」を取り寄せて今読み始めています。
座敷牢で英語を教わった森山栄之助はじめ14人の通詞の当時の様子を知りたくてネットで調べてみました。
「マクドナルドは江戸後期の1848年、密入国して利尻島(北海道)で捕まり、長崎に送致された。長崎でいま碑が立つ付近にあった寺に幽閉され、座敷牢(ろう)の格子越しに森山ら14人の通詞に英会話を教えた。
国内初の英語を母語とする外国人教師だ▲その頃は既に英米の船が日本の近海に続々と姿を現していた。生きた英語を身に付けた森山栄之助は江戸幕府に重用され、幕末にすさまじい働きを見せる。
米国のペリー、ロシアのプチャーチンらの来航時に通訳を務め、武力の差を背景に開国を迫る欧米列強と意思疎通を図り、通商条約を結んで平和的な開国を実現した陰の立役者となった▲
マクドナルドは温厚篤実で日本人に好意的だった。国や文化が違っても同じ人間同士、きっと心は通じ合う-。森山栄之助達は英語だけでなく、最も大切な心得を師から学んだのだろう▲」
利尻島の雄大な夜明けに魅了されますね。
エナルド・マクドナルドのお話は大変興味深く拝読しました。
その昔通訳達はどこでどうやって英語を勉強するしたのか?って思ったことがありました。
牢屋の中から学んでいたとは驚きました。
でもそれで納得もしました。
その後彼は帰国してどんな人生を送ったのでしょうね・・・
和子さんのお陰で色々勉強させて頂きました。
いつも有難うございます。
利尻島にこんな歴史があるとは知りませんでしたのでツアーが何でここへ寄るのかが不思議でした。
よくよく碑を読んでみるとそんなことがこの地であったのかとビックリ仰天でした。
勿論ツアーのメンバー20人も誰も知りませんでした。
良ーく考えてみると当時長崎出島ではオランダとは交易をしていてオランダ人から語学を学んでいたとは聞いてはいました。
彼らから学ぶ英語はオランダなまりに?
文献を読んでみるとひどい英語の発音だったらしいのでラナルド・マクドナルドから英会話を学んだことは日本にとって
有難いことだったと思いました。
吉村昭著の「海の祭礼」の最後の方でラナルドのアメリカでの最後が書かれていましたが彼の手でまとめられて「日本・ラナルド・マクドナルドの探検物語、日本での最初の英語教師」と題して1923年に出版されたとありました。
いずれ可能なら取り寄せて読んでみたいと思います。
コメントとありがとうございました。
知らないことを調べるのが好きなので、ラナルド・マクドナルドが生きた英語を日本人に教えた最初の人だったことがわかって嬉しいです。
すこしまえにNHKテレビ放送で出島での長崎通詞の物語をやっていましたので興味は持っていました。
利尻島から始まる日本語教育の物語に感動です。はじめて知りえたことが。
高山植物の花を見る時の夏ではないので
こんなところもツアの見学に入ったのかもしれません。とにかくよかった。
コメントありがとうございました。
利尻礼文の旅と言えば多くの人は花の時期しか訪ねないと思うのです。
こんな時期だからこそ島をぐるっと一日かけてゆっくり回った成果かと。
旅行中よりも帰ってから調べることが多くなり旅がより深くなりましたね。
コメントありがとうございました。
3泊4日の素晴らしい旅でしたね。お天気にも恵まれてついていましたね。こちらは天気も悪く寒い日が続いていました。海からの朝日は素敵。利尻富士と日の出!!羨ましい限りです。
絶景ばかりじゃなくて、利尻の歴史は知らないことばかりで、ラナルド マクドナルドも知りませんでした。
もう何年もまえに、花盛りの礼文、利尻を訪れたのですが、島では泊まれず、稚内を2往復したのを思い出しました。
写真も文章も感激して見せていただきました。ありがとうございました。
連日気温が18度の礼文利尻では着て行った衣服が暑くて暑くてという贅沢な毎日でした。
日中半袖で過ごしていた人もいましたよ。
高山植物もわずかに枯れ残っていたのを説明を受けて満開を想像するようでした。
湾内に入ってきた鮭を釣っている人とも話が出来たり見せてもらったり漁港の人との会話も楽しかったです。
これも3泊4日のゆったりツアーのお陰でしょうか。
この後も続きます。コメントありがとうございました。