2007/08/20
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2007/08/24
すばらしい生命―遺伝子は自己複製する
2007/08/26
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2007/08/27
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2007/08/28
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2007/08/29
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2007/08/30
生命のふしぎ―遺伝子ノックアウトマウス異常なし
講談社現代新書『生物と無生物のあいだ』福岡伸一著を読み終わってのノート(その1)です。
◆細胞◆
アメーバや大腸菌のような単細胞生物からヒトにいたるまで、生物は細胞からできている。
◆タンパク質◆
細胞はタンパク質からできている。ヒトの生命は二万数千のタンパク質で成り立っている。
タンパク質は、生命活動そのものを作動し、制御し、反応させる実行者である。
タンパク質は紐状の高分子であり、アミノ酸という構成単位を数珠玉のように連結して作られている。数珠玉の数は数十から数百、場合によっては数千のものさえある。
アミノ酸が数百個連なってできるあるひとつのタンパク質は、天文学的な順列組み合わせの可能性から選抜されてできたものである。
◆アミノ酸◆
アミノ酸は20種類存在する。アミノ酸が二つ連結しただけでも、その結果できうる順列の可能性は、20×20で四百通りもある。
生物がタンパク質を形成するときは、アミノ酸を一定の結合順序でつなげていくシステムが必要になる。この一定の結合順序は、タンパク質の設計図であるDNAの配列に由来する。
◆DNA(デオキシリボ核酸)=遺伝子◆
遺伝子の本体は、酸性の物質、核酸、すなわちDNAである。DNAは長い紐状の物質で、真珠が連なったネックレス状の構造をしている。個々の真珠玉はアルファベット、紐は文字列にあたる。
DNAの真珠玉、すなわち構成単位は化学用語で「ヌクレチオド」と呼ばれる。それはたった4種類しかなく、A、C、G、Tのアルファベットで表現される。すなわち、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)である。
DNAの二重ラセンの中で、アデニンは(A)はチミン(T)と結合し、グアニン(G)はシトシン(C)と結合する。
ヌクレオチドは,3個が一組になって,あるアミノ酸を表す。