川本ちょっとメモ

★所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけています。
★自分用メモは、新聞・Webなどのノート書きです。

すばらしい生命―遺伝子は自己複製する

2007-08-24 01:26:56 | Weblog

2007/08/20
生命を構成する細胞―タンパク質―アミノ酸―DNA
2007/08/24
すばらしい生命―遺伝子は自己複製する
2007/08/26
原子は絶えず不規則運動をする、生命との関係は?
2007/08/27
生命とは、分子や原子の「流れそれ自体」
2007/08/28
生命を構成するタンパク質は作られる際から壊される
2007/08/29
遺伝子複製ミスのことを「突然変異」という
2007/08/30
生命のふしぎ―遺伝子ノックアウトマウス異常なし



講談社現代新書『生物と無生物のあいだ』福岡伸一著を読み終わってのノート(その2)です。


DNAは相補的なセンス鎖とアンチセンス鎖がペアになって(対構造になって)、ラセン状に巻かれて存在する。これが二重ラセンだ。センス鎖はある情報を配列としてダイレクトに持つ鎖。アンチセンス鎖は、センス鎖の「映し鏡」としての鎖。

このDNAの二重ラセンがほどけると、ちょうどポジとネガの関係となる。ポジを元に新しいネガが作られ、元のネガから新しいポジが作られると、そこには二組の新しい二重ラセンが誕生する。

あるいはこうも表現できる。二重ラセンがほどけると、センス鎖とアンチセンス鎖に分かれる。それぞれを鋳型にして新しい鎖を合成すれば、そこには二組のDNA二重ラセンが誕生する。

DNAが相補的に対構造をとっていると、一方の文字列が決まれば他方が一義的に決まる。あるいは2本のDNA鎖のうちどちらかが部分的に失われても、他方をもとに容易に修復することが可能となる。

DNAは紫外線や酸化的なストレスを受けて、配列が壊れることがある。たとえばATAAという部分配列がなくなったとしても、相補的なもう一方の鎖にTATTという構造が存在していれば、自動的に対合する文字配列を再生することができる。

DNAは日常的に損傷を受けており、日常的に修復がなされている。これが生命の自己複製システムである。





コメント