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「絲的サバイバル」 絲山秋子

2013-05-02 | 読書

野呂山中服から広の街を見る。4/29


 

毎月、一人でキャンプしてそれをレポートするという雑誌の企画。小説を書くことの対極にあるようなアウトドア体験。しかし著者は車にキャンプ用品や食料を積み込み、近所のキャンプ場、講談社の敷地内、長野県の氷結した湖の上とどこでも神出鬼没、不便と一人を楽しみ、毎回いろいろな工夫を凝らした文章で読者を楽しませている。たくましく、かつ頼もしい。

美味しい豚汁の作り方、巻末のキャンプの心得などが参考になった。女一人で、屋外で夜を明かして危なくないのかと心配したけれど、日本という国は本当に安全で大丈夫なんだと分かった。私には到底できないけど。

群馬県の、航空機事故のあった近くにキャンプをした時の不思議な体験。私は霊魂というものを信じないので、多分何かの錯覚だと思うけど、何かの音などで暗示にかかるということはあるのかもしれない。思っている人にだけ聞こえる不思議な現象と思うことにしよう。

私の祖母が言っておりました。「死んだ人が祟るなんてのは迷信、死んだ人はみんな生きているものの幸せを見守ってくれている」そうです。田舎の教養もない昔の人でしたが、迷信だけは嫌っていましたね。非業の死を遂げた人も、そこらへんにまだ漂ってなんかいないと私は思います。それを思うのはこちらの側の思い込み。もちろん、悼み、覚えておくことは大切ですが、死んだ上に怖がられるなんて、あまりにかわいそうです。

おやまあ、内容からどんどん逸脱してしまいました。そうそう、思い出した、教育学部のSERAクンもあの時亡くなったんだった。怖かっただろうなあ。とふと思い出した。

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