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「従軍慰安婦」の証言を聞く

2013-05-19 | 日記

本日はこれに参加しました。こういう場合、早めにいかないといい席がないので30分前に到着、かぶりつきで話を聞きました。

これは開演前。

主催は日本軍「慰安婦」問題解決ひろしまネットワークで、220人の市民が集まりました。女性が6~7割くらい、若い女性もたくさんいて関心の高さを伺わせました。男性、特に若い男性は(いたかもしれないけど)見かけませんでした。

若い男性も、日本軍がどんなことをしたか勉強してもらいたい。勉強してないと、単純で勇ましいこと、時には為にする嘘にやすやすと騙されるから。

まずは主催者土井桂子さんからの挨拶、続いて通訳、翻訳業の梁澄子さんの記念講演、そのあと休憩をはさんでアニメ鑑賞、吉元玉さんの証言、韓国側の活動家尹美香さんの訴えがあり、広島市立大学広島平和研究所の田中利幸教授の閉会の挨拶で終わった。

二時間半と長丁場だったけど、中味の濃い話で、今まで知らなかったことも分かり、私にとっても有意義な講演会でした。

分かったことの一つとして、私は今まで、一部は軍隊が武力でかき集めたとのではないかというイメージを持っていましたが、そうではなく、あっせん業者に外注し、あっせん業者が「仕事がある」と騙して連れて行くという手口が一般的だったようです。つまり、略取(=さらわれる)だろうと誘拐(=騙して連れて行く)だろうと大きな違いはない、連れて行った女性たちを監禁状態にして連日大勢の兵士が強姦するというところに事の本質があるということです。

戦争時にはいろいろな悲惨なことが起こりますが、女性をこのような形で略奪するのは人間の最も醜い姿ではないでしょうか。それも兵士個人が逸脱するのではなく、軍がそういう制度を持っていたというのはあまりにおぞましく、二度と起きないよう、日本政府は真相を明らかにし、悪かったところは素直に謝るべきと私は思います。

世界各国似たような制度を持っていたという橋下の言い分は、何をもとにしているのでしょうか。あったという証明は一つ一つ証拠を探して証明しなければなりません。それができるまではあったとは言えないのではないでしょうか。

橋下の話すことは、世界中の人間が過去の様々な過ちを乗り越え、人権を大切にしようという大きな流れに逆行するもので、許してはいけないと思います。

連日テレビに出て、言い訳と話のすり替えに躍起になってますが、テレビとはその人の人間性をも映し出すメディア、軽薄でえらそげで、嘘ばかり並べたてる全く信用できない人間が、大きな権力と発言する場を持っているのが私はつくづく腹立たしい。

また日本政府も早急に真相を究明し、謝罪するところは謝罪したほうがいいと思います。

「お金が欲しいから今頃になって騒いでいる」と残念なことを言う人も私の身近にはいますが、今日の証言者は政府から生活は保障されていて、もし日本政府から賠償金が出たら、世界各地の紛争地域で性被害に遭っている女性の救援のために遣いたいという話でした。

11歳の時に騙されて中国東北部(満州)で慰安婦になった本日の証言者、ご高齢ながら迷いのないはっきりした態度が印象的でした。

政府はきちんと真相を究明し、間違いから得た教訓を、これからの東アジア地域の平和のために生かしてほしいと思います。それでこそ日本は偉い、さすがと尊敬されるのではないでしょうか。

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