トゥールはロワール渓谷の中心都市で、お城巡りの起点でもあるようですが、ここは泊まっただけで観光しません。駅に近い小さなホテルでした。
観光5日目、きょうはノルマンディーのモンサンミッシェルへ行きます。ツールからは266キロ、四時間半かけて行きます。
途中のSAで一度休憩、イチジクジャム入りお菓子、2.85€を三個買います。ユーロも高くなっているので、頭の中で150倍にします。
フランス語が喋りたくて、レジでこれ下さいと言ってみる。Ça, s'il vous plaît・・・サ、シルヴプレ・・・わあ、言ったあ~
がしかし、その言い方でよかったんだろうか。あとはbaggage pleaseと英語で。何でもpleaseで済ます。
今年はノルマンディー上陸作戦から70年、近くに記念館があるらしい。SAにパンフが置いてあり、簡単なパネル展示もあった。第二次世界大戦の趨勢を決めた作戦、欧州の歴史の節目として、今も人々の記憶に残り続けているのだろう。
見えてきました。牧草地のかなた、特徴ある島の形。
ん?羊かな?
こちらは牛。のどかな牧草地の横をツアーバスは走ります。
近づいてきました。島全体が要塞のようです。
朝、ツールを出てもう昼前です。とりあえず、名物のオムレツ料理の昼御飯です。
泡のようなのは卵の白身を泡立てたもの。その上から薄焼き卵風のが掛かっています。
向かいに座った人が、「ここのほんとのオムレツはこんなんじゃない」とおっしゃるので、なんか食べにくく、残してしまいました。
確かに生の白身は石鹸の泡食べてるみたいでした。本当は全卵をよく泡立てて半熟くらいに火を通すらしいですが、一度に大勢のツアー客、なんちゃってオムレツかも。卵アレルギーの方はご用心。
menuはフランス語でセットメニューのこと。各種あります。
隣はスーパー。牛の産地らしく、看板牛がお出迎え。
店はお土産中心。夕食前、孫息子の涎掛けとイワシの缶詰(ひまわり油、トマト味)を買いました。
可愛い目
寝そべってます。
草原になってる。
いいお天気です。あの先がモンサンミッシェル。車は乗り入れ禁止で、手前の駐車場からホテル街を経由して無料のシャトルバスが出ています。
着いておりました。左はシャトルバス。歩いても10分くらいかな。
正面から見たところ
オムレツの有名店。昔、巡礼者に料理を出す店だったとかで、今はモンサンミシェルにいろいろな店やホテルを持つらしい。
門を入り、狭い通路の両側は土産物店がぎっしり。我が実家地方のこんぴらさんを思い出した。石段登るのも同じ。
この店は16世紀頃のものらしい。木組に風格がある。
軽食各種。こんぴらさんで言うと、参道のうどん屋みたいなものかな。ユーロが安いときならよかったんだけど、今はそう安くないかも。
だいぶ上がってきました。振り向くと海。
この上の広場で添乗員さんが入場のチケットを配り、一人いないことが発覚。一人参加のあの人だと大騒ぎになり、血相変えて階段を駆け下りる添乗員さん。しばらくして「いない」とまた駆け上がってきた。男性一人も一緒に探しに行ったのか、あとから帰ってきた。
いなくなった一人参加の男性が、先に建物の中に入っていたのを誰かが発見。「あーーーあそこ!!」と見上げて呼び戻した。
やれやれ、男性が下りてくるまでに、添乗員さんは「みなさん責めないでください」と気を遣っていた。待ったのは10分くらい。大したことにならなくてよかった。一人なのでうっかりはぐれたのだろう。
と、そこまではいい。そのあとその人はまたツアーから離れて愚図愚図している。
「私はそこはもう見たからいい」ですって。最後尾にいた私は「皆さんが心配するから一緒に行きましょう」と声を掛けて連れて行った。なかなかにユニークな方だった。
いやあ、団体ツアーは窮屈だけど、それだから短い期間でフランスの各所を廻れるというもの、飛行機だって普通に買ったら、片道がツアー代金全額くらいする。全員で気持ちよく旅行しないとね。
私も木や花を見るとつい遅くなるので、気を付けなければと思います。人のふり見てわがふり直せでございます。
元々は干潮時だけ歩いて渡れる島だったらしい。道路を付けたことで潮の流れが替わり、現在周辺は2mも砂が溜まっているとか。
高架式のトリムを造り、道路を廃止する工事が延々行われています。完成は何時のことでしょう。
何よりもがっかりしたのは海の水がとても汚いこと。下水みたいな匂いがします。世界遺産になって、環境の為にはよくなかったのではないかと思います。
中は回廊があったり
地形を建物に組み入れてあったり、
民家も少しあるようですが
道は狭く人は多く
モンサンミッシェルにやや食傷気味な私
自由に楽しめないのがとっても窮屈。やや閉所恐怖症の私。
クッキーはけっこう安い。7.5ユーロとかそんな感じ。
キャッシングもできます。日本で両替しなくても現地通貨を現地でキャッシングすれば為替手数料は要らないそうですが、フランス語の分からない私は難易度高い。もちろん英語表記も自信ありません。
ああ、あの日の不勉強が今になってこんなところで祟るとは。
振り返ると要塞みたい。新教と旧教の宗教戦争の時代には、旧教側の拠点になったらしい。フランス革命のあとは牢獄として使われたこともあったとか。今も少数の修道士たちが修業しています。
寺院は修復工事中。
浅瀬に高架の軌道を作る。いつできるのだろう。
フランス式だから、ガツガツしないのかも。
夕方、ホテルから川の土手へ出てみました。潮が満ちています。
もうすぐ日暮れ。
ここまでアップしたら疲れたので残りはまた明日。see you again
本日の教訓。
パックツアーは必ず団体行動で。旅行をよくするも悪くするのも一人一人のちょっとした心がけ。
出された料理が期待外れでも、前来た時の方がよかったとしても、それを食べるしかないんだからあまり文句言わないように。(小声でちょっと言うのは許す)。旅行をよくするのも悪くするのも一人一人のちょっとした心がけ。
我が身のこことしてもって瞑すべし。