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泳ぎは大切

2020-07-31 | 随想

今年は梅雨が長く、新型コロナの影響もあってか、水難事故のニュースをあまり聞かない。今年の夏、これからもいたましいニュースがありませんように。

私の実母は山の中の育ちだけど、たいそう泳ぎが得意だった。練習はため池で。土地柄ため池がとても多く、大は大規模な堤の池から、山間の小さな谷に畳二枚分くらいの池とも水たまりともつかないものまであった。

お転婆な母は親に内緒で、自分専用の池でこっそり練習していたとか。運動苦手な私によくそのたぐいの自慢話をしていた。走るのは学校で一番、郡で三番とか。

母の母、つまり母方の祖母は私の生まれる前に亡くなっているので顔は知らないけど、この人も泳ぎが得意だったらしい。

で、その話のハイライトはいつも、ため池でおぼれた母の兄二人を潜って引っ張り上げたという武勇伝。ため池は、ご存じの方もいると思うけど、内側もすり鉢状で、一度落ちるとなかなか這い上がれない。

私にとっては伯父二人、落ちたのは小学校低学年のころかなと思う。祖母が腰巻一つで池に潜り、沈んでいた息子二人を引き上げたと、母の話ではそうなっている。下の伯父はもう意識がなくて、池の傍らで祖母が泣いていたら、通りががった男の人が「この子はまだお腹が温いけん死んどらん」と、お腹を押さえたりマッサージしてくれたそうな。伯父は水を吐き出して息を吹き返したとか。

とっさに潜って息子を引き上げる。母親ならばこその行動だけど、自分が泳げなかったら怖くてできなかったはず。泳げることは命にかかわることもあるので、他のスポーツはともかく、泳ぎだけはマスターしていた方がいいですね。

私ですか?一応泳げます。最近はプール行かないけど、50代のころは二日に一度、500メートルくらい泳いでいたこともありましたね。多分まだ泳げると思う。

次男がお腹にいた妊娠7か月のころ、海で泳いだらものすごく楽に泳げてびっくりしたことも。体の体積が増えているので浮力も受けやすいんでしょうか。

祖母の武勇伝をある人にしたら、その人は泳げないそうで、私なら死なせているとしみじみと話していた。

私のことだから偉そうに、「人間の体は肺に空気一杯吸い込んだら比重が水よりわずかに小さくなる。顔を付けてて手足をゆっくり伸ばしたら誰でも浮く。それから手足を動かしたら前へ進む」とアドバイスしましたが、顔が水に濡れるのがいやだそうで。

おやまあ、じゃ顔洗わないのと聞きたかった。

とはいえ、どうしても浮かない、比重が1より大きい人もたまにはいると聞いた気がします。彼女もとても痩せていて脂肪はどこにもついてない感じ。そういう人は泳ぎにくいのかもしれません。私の推測ですが。


若い頃なら、女木島に津田ですね。津田は高校のクラスで夏休みに泳ぎに行った。楽しかった。若い先生が写真撮ってくださって、3年前の同窓会で集合写真見た。

男の子と泳ぎに行くのはたいそう気恥ずかしかった。相手もそうだったのか、もう一人男の子連れてきていた。うーーむ、みんなちょっとずつ困っていた。20歳のころ。元高校の同級生。あれは女木島だった。

もう一人の子はたまたま海水浴場で同じ中学の女の子を見かけて話しかけていた。彼女は家族と来ているとかで、私たちのグループに入らず、また行ってしまったけど、その頃の私は家族と海へ行くのはもう子供っぽいと思い始めていた。

今の私ですか?身内でもない男性に水着姿決して見せたくない。あちらも決して見たくない筈。いや、身内でも見たくないでしょ。

来月、孫やみんなでプール行くことになっている。一緒に泳ぎたいけど、服着て泳ぐわけにいかないし・・・

コメント (4)
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