この本を読むのは二回目、連日の暑さをエアコンなしで何とか乗り切ろうと、民家のいいところを今の生活に生かそう、と提唱されてた吉田桂二の著作を再読してヒントを探す。
それが無理なら、読んで古民家に行った気分になり、脳内から涼しくなろうという計画。
2013年に読んだのは、その年の7月、愛媛県の内子町、「御宿月乃屋」に宿泊し、あまりの居心地のよさに感動したから。
https://blog.goo.ne.jp/kawashima134/e/1df6d415a90816303e4fa058e15f1461
https://blog.goo.ne.jp/kawashima134/e/7b024771ea29515f403f8283873eac02
それはこちらです。内子の町並みは国の重要伝統的建築群に指定され、古い建物を人が住みながら整備して残している地域。
その中の小さな宿は、建築家の吉田桂二が古い家を生かして設計。
写真でもお分かりのように通り庭に中庭。その向こうは厨房だったと思う。
通りに面した長い敷地で風と光を取り入れるための工夫。
どんな人だろうと、本読んだのがきっかけ。で、その前にも全国の民家を訪ねた本を何冊か読んでいたのにあとで気が付いた。
この本の前半は、全国の特徴ある民家を巡り、気候、風土、産業に適応した伝統的な建物の良さを説明している。
後半では、戦後、伝統的な暮らしが捨てられ、家も工業化された規格製品になってしまい、商品としての命も短い消耗品になってしまったことを指摘する。
もちろん、大家族制の中では家族の中にも差別があり、無条件に昔がいいと言うのではなく、通風、採光を考えた暮らしやすく、体に優しい家を提唱する。
地球が温暖化していると言われる今、夏には競ってエアコンつける暮らしだけど、排熱はどこへ行くかと言えば、そこらへんに漂っているのではないでしょうか。それで一層暑くなる。
東北大震災の年の夏、福島県へ旅行しましたが、前日、東京どまり。品川から高輪プリンスホテルまで、坂道歩いてその蒸し暑さに驚きました。わずかに植え込みの横を歩くときだけ涼しい風が来るのです。
夏、東京へは行かない。そう決めました。
東京に住んでいる方にケンカ売ってるみたいで恐縮ですが、大変なころだなあと感じたのは事実。
家は適度に間隔開けて、夏は風通しよくして暮らすって、今の時代は贅沢になったのでしょうか。
いつもは寒くて目が覚めるこの私、今朝に限って暑かったのは昨日冷房に当たりすぎて体温調節の能力が落ちたためと思います。
家の窓を開け、一番涼しい場所を探して、午前中から横になっていたら、少し転寝して、起きたらだいぶ良くなっていました。
風と畳がよかったみたい。暑くなるとその度に水シャワーして浴衣地のワンピースの新しいのに着替え、扇風機を弱に設定して、遠くから斜めに風を当てる。
それが私の場合、一番心地いい。
夫は仕事場が冷房しいるので、家は暑くてたまらないそうです。食事の時だけ、エアコンつけてます。あとは解散、各自で好きな室温にして好きな場所で過ごす。
などと言いながら、一日一日、体壊さないよう頑張ります。