二泊三日、車で九州を旅行しました。
国東半島の諸寺院、山、宿、どこも人がほとんどいなくて静かな旅になりました。
二泊目、大分県長湯温泉。温泉街から離れた山中の一軒宿。
涼しくて静かでした。
夜が明けたようです。
午前6時、縁側からデッキに出てみます。
少しずつ霧が晴れていきます。
部屋は山の南斜面で木がたくさん。まだ霧が晴れません。寒くて、鳥が少しずつ鳴き始めました。
デッキの椅子に座ってしばらく山の木を眺めています。
トチ、ツクバネガシ?
木がたくさんあります。
庭に出てみます。
蓋をしているのは井戸ではなくて風呂。
向こうは脱衣室。
誰かが見ているわけではないけれど・・・
一人で外へ行きます。
玄関と上がり框。
大きなクヌギの向こうに家族用の露天風呂が並んでいます。
図書室へ行きます。ここへ来るまで、誰にも出会いませんでした。
朝6時半、ここにも人はいません。小さな音で音楽が流れています。
子供のころ、叔母の家の離れで夏休みに本を読んでいたのを思い出します。
何もしなくていい贅沢を久しぶりに。
初版本。初めて見ました。
好きな作家です。投獄され、戦後は議員になり、私がこの作品を読んだ頃はまだご存命でした。
一人でゆっくりあれこれの本を見てから、部屋に戻ります。
通路からは少し下がった玄関。宿の部屋は一軒ずつの小さな家になっています。
在来工法で建てたそうで、木と土と紙でできた日本の家。
豪華な部屋より、子供のころに馴染んだ感じがこの歳になると疲れません。
12畳の座敷の向こうが別の部屋。そこで寝ます。
冷房がきつくて、夜中、しばしの避難。
床の間と書院。軸の字が読めません。
窓の外は山の景色。
玄関ともつながっています。
天井が高い。
こちら座敷の天井。
田舎の家の納屋みたい。
壁は漆喰?
午前9時、そろそろお暇します。
藁ぶき屋根が玄関への門。
支配人の方がお見送りしてくれました。
さよなら、お世話になりました。
とても、とても、とってもくつろぎました。
ありがとうございました。
また来ますと言いたいけれど、九州の奥地、また行くことがあるのかどうか。
宿はこちら
おまけ
駐車場横に山羊がいました。
シロちゃん、クロちゃん。
サヨナラ、元気でね。
昨日は竹田市の滝廉太郎記念館などを見学。
東九州道→九州道→中国道→山陽道→R2バイパスなどを通って帰宅。
九州の東側も高速道がつながって便利になりました。
しかし、いつまでこんなハードな旅行できることやら。。。。