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我が地区も高齢化

2020-08-25 | 断想

今の家に越してきたのはまだ20代、長男1歳、次男0歳のころ。

我が家の建つ土地は、元は倉庫で、敷地の真ん中に私道を通し、10数個の分譲地として売り出されたその中の一つ。私たちが結婚するまだ前に、舅様が隣接する区画を買っていたもの。

住み始めたのはまだ20代、近所の人たちよりも若かった私。近所付き合いも難しかったけど、40年以上が経ち、最近ではあまり歳の差も気にならなくなった。

他に家を建てて出て行った人もいれば、ずっと住み続けている人もいる。うちの子供たちが小さい頃は外で遊ぶ声が賑やかだったけど、今は子供は皆無。ご主人が亡くなり、一人暮らしの人も増え、しみじみと地区全体で高齢化したなと思う。

我が家のお向かいは一戸建てに一人暮らし。軽く認知症になっているように見えるけれど、週に一度、息子さん夫婦が食料などを運び込み、その時多分ごみも持ち帰るのだと思うけど、一人で頑張っておられる。もう数年以上、挨拶以上の話をする機会がない。

それでも息子さんのところへは行きたくないのでしょう。施設も嫌なんでしょう。介護保険も全然利用してないようだし、老後の迎え方、自分であまり窮屈に考えるのもどうかなと思うけれど、ご本人はそれが快適なんでしょう。

って一人一人紹介していたら、長くなる。人がそれぞれ個性的なように年寄だってみな個性的。年寄りとひとくくりにされる性格も生活様式もない。つて、気づくのはその当たり前のこと。


去年、地区の女性の親睦会に誘われ、参加している。私以外はみな一人暮らし。準備は85歳の方、手押し車で荷物運んだりされていたので、若手の私が来月から代わってお世話することになった。

結局はこうなっていくのかにとしみじみとした感慨がある。

こじれて気まずくなるのが面倒で、今まで、近所づきあい以上の話をしてこなかった人たち。若いころは遠くへ出かけて、文学がどうのこうのと言い合える仲間を探し、文学がどうのこうのと話していた私。

あの熱情あふるる時代を通り越して、いろんなことがあって今の私がある。まだ体は動くので、ここらで一つ、何か人のお世話をするのも悪くはないと、来月から頑張ります。

しかし、今の女性は年取ってからも元気。一人暮らしで子供たちに遠慮することもないし、昔話もあまりしない。あまり昔だと憶えてないのかな。

生きてたら、自分の10年後の姿、見たくもあり、見たくもなし。

コロナまでは食事会だったけど、お茶会になったのでやれやれ。毎回、スーパーのお惣菜でちょっと寂しかったので。さて、何を準備しましょうか。

話題は持病と病院の話が多いかな。私は検診以外は医療機関へ行かないので、よそさまの噂もなるほどと聞いている。

まあ、人生何一つ無駄なことはない。というか、無駄にするしないは、自分の心持ち次第。

この人生、もう少し頑張りましょう。

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