広島県北広島町八幡原にある牧野富太郎の句碑。
この地が気に入り、戦前二度訪れ、たくさんの植物を観察した。
その時、即興で作った俳句の一つが句碑になっている。
写真は昨年10月。この地のことはp32に触れている。とても喜んだようだ。
日本植物分類学の魁にして、博覧強記、植物学の権威。
牧野の植物図鑑は今も、日本の植物の基本データとして、類書の追随を許さず、燦然と輝いている。
絵も描いているのが素晴らしい。花、実、葉、茎、根を過不足なく一つの枠に収め、写真よりはうんと見やすく、自分の見たものの同定が用意。そして何よりもすっきりとした絵が美しい。
この本はその博士が素人向けに、いくつかの植物についてわかりやすく書き下ろした入門書。
しかしそこは牧野富太郎、豊富な知識を駆使して、知らなかったこともたくさん知ることができた。これは1976年に文庫化されたけど、親本は戦後すぐの発行。
随所に博士の植物愛が感じられる。
この中で私が知ったことのいくつか、ボタンは木、シャクヤクは草だそうで。
またミカンの粒々は元々は毛、バナナの食べるところは肥大した皮だそうで、もうびっくりして楽しい話。イチゴは花托を食べるのは知っていたけど。
本は姑様のもの。1987年ころ買ったらしい。その頃、公民館の植物観察などに行っていた。舅様がなくなるまだ前です。隣でも、元気な間はめったに顔合わすこともなく、何しているのかよく知らなかった。
この本は夫がヤフオクに出すとか、出しているとか言ってたけど、アマゾンの中古本で見るとわずかに2円。売れるのかなあ。送料を安くサービスすれば売れるのかも。
折り目付けたのでアイロンで伸ばす予定。