伊豆高原・城ケ崎温泉
花吹雪
(静岡県伊東市八幡野)
「花吹雪」は、
国立公園の森の中に
四つの宿泊棟が点在していて
趣向の異なる
源泉かけ流しの湯殿が
七つあるという温泉宿です。
その「花吹雪」さんに
宿泊ではなく
お昼の食事に行きました。
案内されたのは
庭の木々がよく眺められる
部屋の角にあるテーブル席。
あ… りす !!
アリスちゃんが
ひなたぽっこをしていました。
まずは
生ビールでスタート
先付
嶺岡豆腐
花吹雪さん独自の仕立てによる
江戸時代からの伝承料理です。
八寸
蕗と蕗の薹の白和え
地物真鯛の昆布〆小袖寿司
天城山花山葵の三杯酢
静岡県産ばい貝の旨煮
蛍烏賊とたらの芽の芥子酢味噌掛け
少し大きく
⇊
この日、この部屋の客は
札幌から来られた女性おひとりと
私たちの二組だけでしたが
その女性から
「どれも美味しいですねぇ」と
声をかけられました。
ほんとうに…。
私には、シャキシャキ食感の良い
蕗が入った ねっとりの白和えが
この日の一番でした。
御造
旬の地魚
カンパチ、スズキ
少し大きく
⇊
若布や貝割れ菜などの添え物に
桜花びらの紅芯大根が
ひときわ映えて。
蓋物
穴子の飛龍頭
豌豆の摺り流し
蓬麩、春子椎茸、揚げ牛蒡
夫が「牛蒡がいい仕事してる」
と、言いました。
ま、それもそうだけど…
私は蓬麩が厚く切ってあることに
小し感激しました。
焼物
静岡牛「葵」の和製ロースト
百合根と菜花ペースト
行者大蒜オイル掛け
焼き筍 揚げ行者大蒜
裏側から見れば
⇊
懐石料理ともなれば
お行儀が悪くとも
隅々まで見てしまうのが私の常で…
器をクルッとまわして
裏から見れば…
正面では良くわからなかった
お肉の枚数が一目瞭然。
このお肉、
柔らかくて美味しかったです。
御飯
花吹雪名物 桜おこわ
海老、三つ葉、干貝柱入り
※ 伊豆の特産、
大島桜の葉で蒸しあげたもので
上にのせてありますが
おこわの下にも敷いてあります。
給仕の方が
「この葉も千切っておこわと一緒に
お召し上がりください」
そう言われたので、
そのようにしましたが
桜の香りと程良い塩気で、
おこわがより美味しくなりました。
留椀
清汁仕立て
焼き湯葉、地物ふのり
香の物
胡瓜の黒文字漬け
芽キャベツの粕漬け
汐吹昆布
夫が「芽キャベツ食べてみて、
凄く美味しいから」
と、言うので、口に入れてみたら…
いやぁ~、なにこれ
って言うくらい美味でした。
こんな、奥歯に挟まってオワリ
なんてちょびっとじゃなく
せめて一個丸々食べたい。
料理屋菓子
自家製 和三盆糖わらび餅
お料理が美味しいのは
もちろんですが
接客も器の演出も素晴らしく
真似はできませんが
勉強になりました。
同じお部屋だった
札幌からいらした女性は
「感激のし通しでした。
ほんとうに来てよかったです」
と、仰り、
「お二人とご一緒出来て楽しかった」
とも言ってくださいました。
旅先での出会いは一期一会で
私たちも
楽しいひと時になりました。
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