里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

切りわらと木炭をすき込み土作り

2020年12月14日 | 畑:果菜類

来年に向け、畑に切りわらと木炭をすき込み、土作りをしました。
この畑はインゲン、サトイモ、カボチャ、サツマイモ、エダマメなどを作った畑です。昨年はなす、ピーマンなどを作りましたが、今年は畑を変えました。
11月中に畑はすべて片付けました。


この畑は粘土質が非常に強いので、土作りは欠かせません。
この辺りでは、昔からこの作業を「霜打ち」と言い、大事な仕事とされてきました。
霜の降りる時期に田畑を打つ(耕す)から「霜打ち」ですが、今や、この辺りでもこの言葉を知っているのは少数でしょう。
この畑の土作りのやり方は、他と少々異なります。
全面を同じようにやるのは大変なので、今年の畝間(通路部分)を翌年には逆に畝になるよう交互に繰り返すことにしています。それで、今年は来年の畝になる部分つまり今年通路だった部分を重点的に土作りします。
まず、来年畝になる今年の通路部分に、切りわらを入れます。
これは田んぼの収穫後に切りわらを運んで堆積していたものです。


通路が埋まるくらいたっぷりと入れます。


次に、市販の有機肥料を散布します。


さらに、わらを腐らせるため有機肥料だけでは不足なので、窒素分を補給してやります。例年は石灰窒素を散布しますが、今年は普通の窒素入りの肥料で代替えしました。わらだけを沢山畑に入れると腐るのに窒素分を取り込むので、そのままだと作物が窒素欠乏を起こす可能性があります。
次にクズの木炭を散布します。


木炭は活性炭と同様の効果があり、粘土質の土壌では湿害を軽減し根張りをよくすると言われています。知人の林業家は木炭を粉状にした粉炭を販売していました。
はっきりとした効果が実感できているわけではありませんが、悪くはないと思い、実践しています。


これは、30年以上前、父が健在のころに焼かれた木炭がストックされているからできることです。
これで全て散布は終りです。


トラクターは最低速度で、できるだけ深く耕耘します。


わらががっちり入っているので一回の耕耘では十分にすき込めません。
二重に耕耘すると土に混じるようになります。


最後に全体をもう一度耕耘します。
これで均平になります。

これから冬を越して土に馴染ませ、春の作付け前にまた耕耘します。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大切な土作りですね。 (bluesky)
2020-12-14 21:35:54
お疲れ様でした。
大切な土作りですね。
野菜たちにとっては、栄養源ですから大事なんですね。
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Unknown (kaz)
2020-12-15 11:42:22
blueskyさんへ
コメントありがとうございます。
土作りは地味な仕事ですが、作物の出来を左右する大切な作業ですね。
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