横長の大画面映画「明治天皇と日露大戦争」は
日本初のシネマスコープ映画のはずでした
東映の時代劇「鳳城の花嫁」を急遽制作して
上映してしまいシネスコ第一作になれませんでした
シネスコ(シネマスコープ)映画制作には
撮影キャメラの撮影レンズの前に
大きなシネスコレンズ(アナモフィック・レンズ)を
つけます
シネスコレンズをつけたキャメラのファインダーを
覗くと、画面左右が半分に圧縮された映像になります
撮影キャメラマンは画面の構図を決めるのが
大変だったでしょう
シネスコ映画を映画館で上映するには
シネスコレンズ(アナモフィック・レンズ)を
映写機のレンズ前に取り付けて
圧縮されたフィルム画像を元に戻してスクリーンに
投射します
幻の第一作シネスコ「明治天皇と日露大戦争」で
シネスコレンズを用意できない映画館のために
シネスコレンズ装着のキャメラと
スタンダードサイズのキャメラを並べて
同時に撮影したそうです
横に広い画面のキャメラと
スタンダードの狭い画面キャメラが
並んで撮影します
それぞれ俳優さんの位置や
構図はどうしたのでしょう