ミッチェル・ビスタビジョンキャメラは
図体の大きなキャメラでした。
キャメラの運搬は鉄製の担架に乗せて
2人がかりで運んでいました
ビスタビジョンキャメラは画面サイズが
大きいので、制作現場でキャメラの
スイッチを入れてすぐ
芝居を始められませんでした
監督の
「用意…」
の号令で
ビスタビジョンキャメラの
予備スイッチを入れます
フィルムは低速で走り出します
すかさず助監督のカチンコが
画面の中に入ってきます
キャメラの標準回転スイッチを入れます
ビスタビジョンキャメラは
ネガフィルムを大量に消費しました
撮影所の試写室で
現像の仕上がったラッシュプリントを
見ると
スタンダード画面の倍のビスタビジョン
映像は、画面も大きくしかもピントの鮮明な
仕上がりでした
カラーの大型映像は映画で
白黒の小さな画面はテレビでと
映像の棲み分けがはじまりました