テレビが始まったときは
受像機がとても高価で
家庭で購入できません
テレビは最初、公園や、
街の広場で見ていました
やがて受像機は個人の手に
どうにか届くようになりました
標準の14インチモノクロ受像機(ブラウン管)は
高価ですから分割払いが始まりました
無声映画(サイレント=活動写真)時代から
映画制作の第一戦で活躍してきたカツドウ屋さんは
ちいさなテレビを見ながら
「映画は我が一代で終わるのか…」
とつぶやきました
大きなスクリーンの劇場映画が
家庭のちっぽけな14インチテレビに
負けるなんて想像できなかったのでしょう
大映京都撮影所が倒産して
撮影所が跡形もなく更地になったことを
このカツドウ屋さんの存命中でなかったことが
救いでした
映画に代わったテレビの王座は
いつまでつづくのでしょう