テレビ放送は、
生放送で
2、3台のカメラを
番組のなかで切り替える
マルチカメラ方式で出発しました
VTR録画番組が
制作されるようになって
音楽番組が企画されました
サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」で
バイオリンは辻久子さんでピアノ伴奏の
短い番組でした
ピアノ伴奏で辻久子さんのバイオリンは
スタジオで事前録音が行われました
ブレスコ(プレスコアリング)です
VTR本番では事前録音のテープを
スタジオに流します
そのテープに合わせて辻久子さんは
自分で録音したテープの音に合わせて
演奏のふりをします
VTR本番で流すプレスコのテープの
音量がガンガン響くほど大きいのです
プレスコの音を大きく鳴らすのは
彼女の注文でした
VTR本番は2台のカメラで
伴奏のピアノの手許、バイオリンのアップ
演奏している辻久子さんの大写しカットなど
細かいカットの切り替えて収録しました