ドイツにベルリンの壁が存在した時期に
東ベルリンからベルリン放送交響楽団が
ザ・シンフォニー・ホールにやってきました
… … …
ザ・シンフォニー・ホールができてから
しばらくしてベルリンの壁が
崩壊したのでした
リハーサルの打ち合わせで舞台に集まった
楽団員はなんとなく手持ちぶさたなのです
ザ・シンフォニー・ホール舞台裏の
楽屋までの通路に大きなラックが
置かれていました
そのラックにバイオリンがずらりと
並んでいたのでした
世界的に歴史のある交響楽団ですから
それぞれ楽器はいずれも名器のはずです
西側の楽団は楽器が個人の財産であるのに対して
東ベルリンの放送交響楽団が使用する楽器は
楽団か国が管理していたのでしょうか
… … …
ラックに並んだ名器バイオリンを誰か
どのように選ぶのでしょうか
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この奇異な光景に私はショックを受けました