映画制作のスタジオでは、映像は
カメラで、音声はテープレコーダーで
同時録音しながら作っていきます
俳優さんの唇の動きと
その俳優さんの台詞(セリフ)をキチッと
合わせることをリップシンクと云います
編集の段階で、映像のフィルムと
音声テープを合わせる目安に
撮影の段階で、
監督の「用意…スタート」の号令とともに
カメラ前に助監督さんがカチンコを差し出して
「カチーン」と鳴らします
現像されたフィルムの画面でカチンコの拍子木が
合わさった部分と、録音テープの「カチーン」と鳴る
部分を揃えて編集すると、俳優さんの唇の動きと
台詞がキチッと合ってリップシンクが完成します
世界中どこでも映画撮影にはカチンコを使って
制作します。
しかし、折角リップシンクで映画が完成しても
その映画を輸入された国で上映するには
翻訳された台詞を画面にスーパーインポーズするか
その国の声優さんが吹き替えすることになります